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幼なじみのお兄ちゃんへの気持ち。

26 パジャマを脱ぐなあ! ~お兄ちゃんの視線の先に広がるもの~

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 何が起こっているのか、理解できない。

 僕にしがみついて叫んだ後、太ももの上からパタリ、倒れ込んだほのかとかずら

 お尻と体育座りを向ける二人に唖然あぜんとしたまま、動画を止める。

 その太ももの付け根が。
 僕の左右の太ももが。
 明らかに湿っている。





 二人からの、溢れるばかりの良い匂いと。
 ビックリするほどエロい声と。

 驚くほど熱を放つ、柔らかな肌と。
 僕を貪るような、唇と舌。

 途切れ途切れになっていく、甘い息。
 僕の太ももに擦りつけられる、柔らかいお尻!

 やばかった!
 理性が飛ぶ、とはこういう気持ちなのかっ!





(き、気持ちーかった……でも、危なかったあ!起きてるお兄ちゃんのパンツふっつーにズリ下げて、ぐっぽむぐっぽむ!ってするところだったよう!お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん、私達が癒し……むむっ……もっともっと、したいお!)
(……ヤバいわね。泣きそうな優ちゃんが私達を見て、『来てくれたんだ……』みたいな可愛い顔といい、優ちゃんの私達への公開プロポーズといい……もう、こすこすだけじゃ全然足りない……何か、いい方法ないかしら)





 二人のエロさに、途中でかちかちになってしまった。

 でも体と心が反応したのは、それだけが理由じゃない。
 今日、二人への愛しさが振り切れてしまうような出来事があったからだろう。

 じゃれつかれているとはいえ、危うく抱きしめるところだった。
 二人の事大好きだ!とか言ってしまいそうになった。

 お兄ちゃんはお兄ちゃんにしか、なれないのにさ。
 ダメだなあ、僕は。

 でも。

 改めて、思い知らされてしまった。
 僕がほのかと葛を、どれだけ大切にしたいのか。
 どれだけ、好きなのか。
 
 女子の誘いを、強引だからとは言っても断り切れなかった情けない僕を。
 見つけてくれた。

 庇ってくれた。
 本気で怒ってくれた。
 
 だから、僕はあんなに似合わない事を……。
 僕より強い二人を、女子相手に庇おうとするなんて。





(明日は日曜日!お兄ちゃんも興奮して、何げに大きくしてた!ほのかと葛であんなにぴゅるぴゅるさせたのに……こんな元気なら、い、一回くらい……それなら、お兄ちゃんをぴゅぴゅってさせて『夢見たの?』って持っていけるし、お兄ちゃんごめんなさい!一回だけえ!明日はいっぱい撫で撫でして、抱き枕になるからあ!)

(とりあえず、優ちゃんをぴゅるっぽーさせて、夢で押し通した方がいいわね。その間に五回くらい優ちゃんで粗相そそうして、その後は私達が我慢して日曜日も優ちゃんを休ませて。二人掛かりでも楽しそうね)





 ん?

 二人で目くばせをした?
 何か怪しい。

 
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