八尋学園平凡(?)奮闘記

キセイ

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第28話 地獄の3日間だってよ③

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「ん.....んん?」


下腹部の謎の熱さとピリリとした痛みにふと目が覚めた。


「......何してんの悪鬼」

「あっき?..........悪鬼って俺の事か?」


はっ、しまった!!
俺の胸をわさわさと触るという謎行動をしていた目の前の男に思わずそのまま心の声を言ってしまった!


「ほぉ....しまったっていう顔だな。」

「あのっ、その.......あははは、は」

「笑って誤魔化すんじゃねぇ。.....そう、だな。おい未途、俺のこと名前で呼べ。」

「な、なんで?」

「いいから。」


どど、どうしよう。悪鬼の名前なんだっけ!?
苗字が八尋というのは覚えてるんだけど.....。
やばいド忘れしたっ(焦)


「.......」

「.......」

「.....テメェまさか」

「あぅ、ご、ごめんなさい。」

「.......」


本当に悪いと思ってるんです!
そんな目で見ないでっ
あっ、確か進藤君が悪鬼のこと名前で呼んでたよね?
えーっと..........ぐっ、思い出せない!


「え?いたっ!?んっ!?」


名前を思い出そうとしたら悪鬼にいきなり乳首を抓られた。そして痺れるような.......。

何この感覚?
乳首って抓られるとこんな感覚なの?
違うよね!?これってっ


「お前が寝てる間に弄った。」

「何してくれてんのっ!?!?俺の身体勝手に弄らないでくれる!?」

「お前の身体はもう俺のもんだからいいだろ?」

「いつ俺があんたのもんになったんだよ!?」

「そりゃァ」

「んっ、」

「こんな身体にしたのは俺だしなぁ。」

「.....死ねよ。マジで。」


このクソ野郎!
乳首触んなっ。

ガチャっ、ガチャガチャっ!

くそっ!!
手枷うぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!


「~♪♪」

「ひゃぅっ!?あぁっ、さわっ、ん.....さわん、なっ!」

「おいおいチンポ苦しそうだなぁ?」

「!?」


起きた時に感じた熱さと痛みはこれかっ。
やばいっ自覚したらチンコ痛くなってきた.....


「乳首だけでイけっか?」

「しゃわるなっ、もうやめっ、んぁ、はっ、はっ....」


イきたい、イきたいっ、


「俺の名前呼んだらイかしてやるよ。」

カリッ....チュッ

「ひん!?」


乳首噛まれたっ、んで吸われたっ!?!?
誰か俺を殺してくれ.....恥ずかしくて死にそうだ。
なんで乳首でこんな感じるんだ!?


「俺の名前思い出さなきゃ地獄だぞ?」

「と、と......とうや君!!っんぁ」

「誰だよ。」


と、と、と.....なんだ?
なんか近い気がするっ!


「思い出すからまってっ、乳首まっ、ふぅっ、かんがえるからっ!ふちゅっ!?」


ああああああっ、こいつ俺に思い出させる気ないだろ!?
キスすんなっ、ひぃぃ、乳首も!

あっ、思い出した!


「あむっ、んん......ふっ、ふっ、とーがっ」

「っ!?」

「とーがくんっ、でしょ!?........?」


ピタリ。
まさにそんな感じの音が聞こえそうなほど、見事に動きを止めた悪鬼。

ぶわり


「え?」

「っこっち見んな馬鹿!」

「な、なんで顔赤くしてんの!?」

「うっせっぇ!」


え、怖い怖い怖い.....。
どこに顔を赤くする要素あったん??
あ、俺のチンコ萎えた。
どうやら悪鬼の姿に恐怖して萎えたようだ。


「くそっ、なんだコレ?なんだこれっ!?」


顔を赤くする......そしてこの慌てよう
もしかして、照れてんの???


「とーが君照れてんの?」

「照れっ!?」


この人に照れるという感情があるとは思わなかった。因みに俺は、良心と羞恥心、恐怖心、が悪鬼には無いと思っている。


「なんだその奇妙なものを見る目は(怒).....」

「いえ、その........ぶふぉっww」

「........」

「あっははははははっ、照れたっ、人の心がない悪鬼が照れたっ、ぶっはははははは」

「.........」

「あははははは、は.........」

「........」

「........」

「........」

「あっ、まっ、んぐ....ごめっ、あああっ」



その後俺がどうなったかは予想つくだろう.....。





ーーーーーーーーーーーーーー




さて、俺は色んなものを失いながらもこの地獄の3日間を耐え続けた。.....いや、耐えれてないな。何度泣き叫び、失神し、卑猥な言葉を言わされたか.....(絶望)

進藤君に喉が張り裂けんばかりの大声で助けを呼んだこともあったが防音の壁により打ち消され、悪鬼に『俺が居んのに他の男の名前出すんじゃねぇよ』とキレられた。キレるだけならよかったんだが、それをセックスで表さないで欲しい。
そのせいで死を覚悟した回数は数え切れないほどにのぼった。

何回かゲロ吐いたんだけど、本当によく生きてるよね俺って。


さて、俺がこの3日間どのように食事をしたか説明したいと思う。
この3日間ご飯は全てゼリーだった。健全な高校生男児のご飯がゼリーだけだとは何事だ!?って思うだろうけど、ぶっちゃけ助かった。
常に後孔にチンコ突っ込まれた状態で、お腹圧迫されてるわ、中に出された精液でおなかいっぱい状態だわで....全然お腹空かなかったね!!

そして、何より口移しで食わされるのが精神にキタ。
くちゅくちゅと口ん中で悪鬼の舌とゼリーが暴れ回る音に脳が死んだよ....ちゅらい。


あ、あと風呂の時もチンコ入れられたまんまだった。
ほんと頭おかしいあの人。

え?トイレはどうしてたかって?
......ご想像におまかせします(ニッコリ)



「未途......」


甘ったるい声が俺を呼んだ。聞いてるこっちの耳が腐り落ちそうなほどドロドロとして甘ったるい。
いつからだろうか?
悪鬼が俺の名前をこんな甘ったるく呼ぶようになったのは。

いつからだろうか?
悪鬼の俺に対する態度が恋人に対するそれになったのは。

現に今名前を呼び、寝転がっている俺をそのまま抱き寄せ首筋にキスマークをふらせている。
遊園地の時もお化け屋敷でキスマークをつけられたが(俺は気づかなかった)、ここまでエロくなかったし、何より雰囲気が甘くなかった。

今悪鬼が漂わせてる雰囲気はゲロ甘だ。


「.....何考えてる?」

「ん~?とーが君のことを。」

「っそうか.....そうか」


グイッと更に引き寄せられ隙間ないほどピタリとくっつかれる。
そして薄い掛布団の下、お尻に当たる熱い塊......勃ってるね


「なぁ未途」


悪鬼が続きを言おうとした時、その時が来た。


ガチャっ、


「終了だ。2人とも。」

「進藤君!!」

「.......」


寝室のドアを開けて入ってきたのは目も覚めるような美人さん....進藤君だ。
やっと地獄の時間が終わる。


「斗牙は今日から溜まった仕事をやんなきゃいけねぇし、さっさと着替えろよ。」

「なぁ未途」

「ん?なんですかー?ひっ」


ゴリっと押し付けられるソレ。
俺は悪鬼が言いたい言葉の予想がついた。


「いいだろ?」


俺的には拳銃を押し付けられて脅されてる気分....。
本当に悪鬼変わったよね。セックスの許可を俺にわざわざ聞くようになるなんて。
でもこの問いかけは無意味なんだ。ここでヤダとか拒否したりすると酷く抱かれる。OKを出すと優しく抱かれる。

俺の答えはハイとyesしかないんだよ。

それに.....この3日間で俺の身体は随分と作り変えられた。遺憾なことにチンコを押し付けられたとき、後孔がクパクパと期待するようにひくついたのがわかった。

ど淫乱じゃん俺.....。

もう心は傷つかない。自分がこんな身体になったことに。

......誰かが言ってた。俺の根底にあるのは『諦観』だって。
はっはっは、全くその通りだよ!
走馬灯、ゲフンゲフン!.....この3日間のせいで過去を色々と思い出してしまったじゃないか。


「未途」

「あぁうん。.....いいよ。」

「どうしたんだ2人共?もう終わりだぞ。.....斗牙、設楽を解放しろ。」

「うるせぇ。おい源、出ていけ。」

「はぁ?おい設楽、嫌なら言っていいぞ。俺が無理やりにでも引き剥がす。」

「進藤君(泣)......。でも大丈夫。1回くらいなら時間的に余裕あるでしょ?とーが君1回だけだよ。」

「あぁいいぜェ」

「......設楽がいいなら。俺はリビングで待ってるから終わったら出てこいよ。」

「りょーかいです。」


バタンっ


さぁ、最終ラウンドだ俺。頑張るぞっ!
ファイっ!

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