フリージアを嫌わないで

天埜鳩愛

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フリージアを嫌わないで

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透 
昔からの夢であった洋菓子店を開くという夢を叶え、叔父がパティシエの洋菓子店の店主をしています。
高校生の時に同級生の朔と交際開始。はじめは彼に口説かれる形で付き合い始めたけれど、のちに朔の独占欲が爆発。長期休みなど彼の家(でかい屋敷)に軟禁されるような日々が続いた。

朔の家系は心から欲する相手(多分オメガでなくとも遺伝子的に非常に相性がいい)をオメガ性に変化させることができるとのことで、何度も抱かれれば必ずΩになれるといわれ続けて束縛される。

(※後天性オメガバってどうなってるの? と思いますので細かい話はファンタジーなのであれですが、現実世界も男性自体女性が変化していって生物として形作られるらしいので、透たちの世界線では性フェロモンを浴びせかけられ続けて抱かれ続けると、未発達だった子宮も使えるように変化して、それが力のあるαにしかできないから相手はΩになる。カクレクマノミ的生物ってことで)

大学を卒業直後まで付き合っていたけれど、突然朔から『家の決めたΩ(注釈:これ多分のちに嘘でαだと思います。思うに一瞬は朔を開放しようという優しさがあったんじゃあと思うんですよね。でも諦めきれない。いつか迎えに行きたい。βなら誰かに奪われても奪い返せるしと)と結婚して当分海外に渡る』と言い渡される。事実上の決別宣言。氷雨の降る晩でした。


伏見雷(ふしみ らい) 
透より5つ年下の青年。αばかり生まれる家系の、両親共にαの元に生まれた。両親の離婚により中学生からは海外暮らし。そもそも家同士の結びつきのため、愛情のない結婚をしていた両親。母はその後、運命的に出会った相手と番っている。年の離れた異母兄弟の弟あり。(弟は母の番女性から生まれた)
子供の頃に優しくしてくれた透を想い続けてきた。割と幼い頃から、自らのα性を自覚していた。早熟の秀才。
フリージアを私に来た時は小学校の卒業式直後。やはり透は春休み中で朔に自宅に留め置かれていました。
卒業式でつけたコサージュをヒントに、花屋さんにいって紫色のフリージアを探して小さな花束を作って透の枕元に置きました。手紙を書く勇気はなかった。海外に行くことは決まっていて、幼い雷は透はいつか兄の番になってしまうのだろうと悔しく思っていました。その後も折につけ透の様子を日本に住む従姉妹たちから聞いていました。
本当は高校生の時に来日したかったのですが、一足飛びに先にアメリカで学位を収めないといけず、断念。それが社会人である透に追いつくためと必死で努力をしてきました。
私が伏見とつく神社によく行っているいるのでそこから名前を取ってます。


朔(さく) 
透の元恋人。透に一目ぼれした付き合い始めた。自分の中では運命の番と思うほど惹かれていたが、透がβだとわかると一族の中で特に力のあるアルファが行えるという『ビッチング』で透をΩにし番おうとする。
何年も透を傍に置き、幾度となく抱き、うなじを噛んできたが透がΩ化することはなかった。それを自分の能力の低さからとはプライドが邪魔して認められず、透が心の底からΩになることを望んでいない、などと彼の愛情を試すような言動を繰り返す。
結果、両親と同じく家名を継ぐための条件として、決められた相手と結婚し、透と別れて海外へ。愛情のない繋がりのため、相手に子供が授かったら(相手もα男性だった場合は本当に形だけの結婚ですね。朔は相手の事知らないで海外に渡ってるので)即離婚をし、透を手元に呼び戻すつもりだった。


見崎夫妻 
透の叔父・雅とその夫、娘の美亜。

見崎氏は雅が『アレク』って呼んでそうなので、見崎・アレキサンダー・泰久(やすひさ)
叔父さんは見崎雅
姪っ子ちゃんは見崎美亜
夫の方の見崎はα性、叔父はΩ性を持つ。透はパティシエをしているこの美貌の叔父にそっくり。
見崎は自らの番を溺愛し、彼と彼が可愛がる甥の透に二人の夢であった西洋洋菓子店をプレゼントしてくれた。
もちろん、二人に近づく相手はすべて調査済み。
雷は見崎と透の知らぬところで対面済み。その際朔と自分は両親の離婚以後一度もあったことはなく、透の事は幼い頃から一途に愛し続けてきた旨を透にするより先に訴えている。見崎はα男性らしいかなり威圧的な人物なので、透目当てで近づいてきた客や取引先の男たちは大体裏で彼に排除されてきた。
もちろんそれはすべて、透を何より可愛がってきた自らの番の憂いをなくすために必要であるから。全ては溺愛する番のためだが、彼にうり二つの透の事には冷淡な彼の人柄からしたら、他の人間に接する態度よりずっと気にかけている。

(二人のでてくる番外編はエブリスタさんのスター特典『君の輪郭』にあります)


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