181 / 222
溺愛編
血族3
しおりを挟む
ほぼ初めてとなる兄との対面に向かう日頃朗らかなヴィオの横顔は、今日は緊張の為か仄かに青ざめ強張って見える。
昨夜セラフィンに初めて最後まで愛された噛み痕だらけの身体を歓びをもって受け入れてはいたが、やはりあちこち怠いことは怠い。特に腰やお腹の辺りの重々しさから伝わる気だるさが強くて無理をせずホテルから湖の反対岸にある兄たちの家まで車を出してもらえたことは正直ありがたかった。
肩をゆっくり引き寄せられたのでヴィオは素直に年上の恋人に甘えて、白雪色で糸の撚りが飛白模様となったお揃いで身に着けていた立ち襟のシャツの胸に凭れていた。
(あったかい。こうしていると、すごく落ち着く)
身体が結ばれてからセラフィンの香りをより強く感じて全身がそれに包まれているようなこの距離がひどく落ち着くようになった。まるでセラフィンの持つ縄張りの中で守られているような心底満たされる心地になっている。
セラフィンは体温が高く眠たそうとも感じるヴィオの左手を力づけるように握り、耳元で気づかわし気に囁いた。
「ヴィオ、身体が辛いならお兄さんのところに伺うのは日を改めても良かったんだぞ?」
昼下がりまでヴィオはホテルの寝台で過ごしていたのちに空がゆっくりと茜色に染まるころになってようやく兄の家に向かっているところだ。幸い昨日の怪我の影響は触ると少し痛む瘤ができた程度ですんでいたが、なんとなく全身に今まで感じた事がないような倦怠感がある。
アルファであるセラフィンに身も心も全て寵愛されるほどに、オメガとしての本能が目覚め、自分の身体に少しずつ変化が起きているのだと実感していた。
(今ならわかる気がする。僕の初めての発情期はすぐそこまで来ているのだと思う)
昨日の夜とて、そのまま発情期に入っていたらもう番になっても構わない気持ちでいた。ヴィオが心の奥底から望んでいるからこそ、オメガとして花開くことを今ならば祝福できる。だからこそ早めに兄に会っておきたいと考えたのだ。
「少しだけ怠いけど、セラが隣にいてくれるから大丈夫」
甘えた口調が可愛くてセラフィンも思わず目元を緩めて微笑んだ。もはやヴィオといる時はだらしない顔をしていると自分でも自覚していたが、端からみたら幸せそうなセラフィンの顔の耀かんばかりの美貌はまた一見の価値ありと思われていることであろう。
「もちろんだ。ずっと傍にいるから。お兄さんと気の行くまでゆっくり話すといいよ。でも身体が少しでもおかしいと感じたら素直に俺に教えて欲しい。その……。今日は怠いのは当たり前かもしれないけれど、ヴィオの動きが普段よりずっと淑やか気味だ。いつもは足の下にバネが入っているような歩き方なのに今はそろそろと歩いている。相当怠いのではないか?」
日頃よりもずっとずっとゆっくり歩くヴィオの姿は色疲れのような艶よりは感じられないが、何故だかいやに慎重に歩いている姿がセラフィンには不思議だったのだ。そもそもの基礎的な体力がずば抜けているフェル族とはいえ、昨夜、最後の方は夢中になってしまう自分を抑えきれなかった。あの甘い交接がそうさせたのかもしれないと心配になったのだ。
するとヴィオは大きな瞳を見張った後にふいっと反らして見る見るうちに頬を赤く染めたのだった。
「だってさ……。僕、気を付けないと走ったり跳んだりすぐしちゃうでしょう? もしも……。その、あか……」
「赤?」
益々顔を赤らめてセラフィンの手をきゅっと握るヴィオは小さな声でもごもごとつぶやく。
「……昨日、赤ちゃんできてたら、走った転んだり、また怪我したら……。
駄目でしょう? ね?」
とろりと耳に甘い声で言いながらいじらしい仕草でじいっとセラフィンを見上げる大きな瞳が本当に愛らしくてセラフィンはヴィオの身体がより近づく車の揺れに任せるように、運転手がいるのにもかかわらず思い切りヴィオの身体を腕の中に抱きしめてしまった。
(純粋なヴィオ。そうだな……。何も知らないはずだよな)
吐息でふっと笑ったセラフィンはぐりぐりとヴィオの頭を撫ぜまわす。
「セラ?」
「ヴィオ、この際だからちゃんと話をしておくけれど、男性のオメガは発情期じゃないと受胎しないと言われているよ。そもそもヴィオ、生理ないでしょう?」
「え? あ…。そういえば女性には生理があるよね……。姉さんも体調悪そうにしている時とかあったから流石に知っているよ。男のオメガも発情期がきたら生理来るのかと思ってた。あれ? それだと今は妊娠できなかったってこと? よくわからないや」
そんなことだろうとは思っていたが、ヴィオの無知は致し方ないことだ。一般的な人間の認識などもそんな程度であろう。そもそも数の少ないオメガの中でも男性オメガは希少な存在といえ、長年その生態は明らかでなかった。調べようにも番のアルファが研究など許すはずもなく、テグニ国の学者が自らの番である男性オメガについて書かれた著作が近年記されるまで謎とされてきた部分が多かった。
「男性のオメガは女性のオメガと違って生理がないんだ。性交時にだけ排卵される。猫と同じで交尾排卵動物といえるね。その上妊娠できるのは発情期にだけだと言われている。相手がアルファである方が受胎率は高くなるというのはまだ何の証拠もないらしい。何しろ男性オメガでベータと添い遂げたものがほとんどいないからだ」
「え……。じゃあ普通の時はその……。僕妊娠しないの? じゃあセラ、この前僕には、孕んじゃうって言ったの嘘だったの?」
嗜めるような口ぶりだったのはあの時、妊娠したらどうしようと心底悩みぬいていたからだ。勿論今はいつ子供を授かったとしてもセラと共に立ち向かっていこうという気持ちになれたがそれでもまだ少し怖いものは怖い。
「嘘じゃない。逆にいつ発情期に入るか分からない以上、発情した時にセックスしたら授かる可能性はいつでもあるということだ。……発情期に入ったら、アルファもラットになって意識も飛びがちになる。そうなったら避妊することはまず不可能だと思う。覚悟しておいて」
艶っぽい声色で見つめてきた蒼い目は昨晩の名残を感じさせる捕食者のそれで、ヴィオは捕まった子ウサギのような心地になり僅かに身震いしたがそれは恍惚とした震えだった。何もかもこのアルファに捧げ、すべて丸のみにされ一つになりたいと思わせる圧倒的な魅力が伝わるのだ。こんな気持ち、自分がオメガだからこそ湧きおこる衝動なのだろう。
「わ、分かった」
自分からもセラフィンにぎゅっと抱き着きなおすとまた少し心が温まって落ち着いてきた。
通常ではありえないような話を聞くにつけ、オメガとしての自分は別の生き物として生を受けなおしたのに違わぬ変化と言えた。17年間付き合ってきた自分自身という存在の輪郭があやふやになって心が落ち着かなくなる。
(それでもいいんだ。だって僕がオメガじゃなかったら、先生とこんな風にはなれなかった。僕が先生と出会えたのも、僕がオメガだったのも、全てよかったって思えるような人生を送ればいいだけなんだから)
兄たちが待つソートの一族の住まう地域は湖畔の観光地から少し山間に入った川沿いの地域にある。
もっと先には滝があるという標識の近くに車を止めてもらい、私有地に入っていくには急な斜面を階段で上がっていった。振り返ると夕焼けに赤々と染まる湖が見渡せて胸に迫るほど美しい。
微笑むセラフィンに優しく手を引かれて先を促されて上がっていくと、どこの国かは分からないが少し異国情緒の漂う何かまじないのような紋が赤い字で記された不思議な木造の門をくぐった。
森の木々とは違う植栽された植木に見慣れぬ異国の赤い花が咲き、砂利が引かれた道沿いに点々と白い紙で作られた明かりが置かれている。大分暗くなった屋敷の入り口ががらっと音を立てて引かれ向こうに鮮やかな朱赤の裾の長い上着を身にまとったふくよかな女性が立っているのが見えた。彼女のすぐ傍まで二人は自然に手を繋いだままゆっくりと歩み寄り挨拶をした。
昨夜セラフィンに初めて最後まで愛された噛み痕だらけの身体を歓びをもって受け入れてはいたが、やはりあちこち怠いことは怠い。特に腰やお腹の辺りの重々しさから伝わる気だるさが強くて無理をせずホテルから湖の反対岸にある兄たちの家まで車を出してもらえたことは正直ありがたかった。
肩をゆっくり引き寄せられたのでヴィオは素直に年上の恋人に甘えて、白雪色で糸の撚りが飛白模様となったお揃いで身に着けていた立ち襟のシャツの胸に凭れていた。
(あったかい。こうしていると、すごく落ち着く)
身体が結ばれてからセラフィンの香りをより強く感じて全身がそれに包まれているようなこの距離がひどく落ち着くようになった。まるでセラフィンの持つ縄張りの中で守られているような心底満たされる心地になっている。
セラフィンは体温が高く眠たそうとも感じるヴィオの左手を力づけるように握り、耳元で気づかわし気に囁いた。
「ヴィオ、身体が辛いならお兄さんのところに伺うのは日を改めても良かったんだぞ?」
昼下がりまでヴィオはホテルの寝台で過ごしていたのちに空がゆっくりと茜色に染まるころになってようやく兄の家に向かっているところだ。幸い昨日の怪我の影響は触ると少し痛む瘤ができた程度ですんでいたが、なんとなく全身に今まで感じた事がないような倦怠感がある。
アルファであるセラフィンに身も心も全て寵愛されるほどに、オメガとしての本能が目覚め、自分の身体に少しずつ変化が起きているのだと実感していた。
(今ならわかる気がする。僕の初めての発情期はすぐそこまで来ているのだと思う)
昨日の夜とて、そのまま発情期に入っていたらもう番になっても構わない気持ちでいた。ヴィオが心の奥底から望んでいるからこそ、オメガとして花開くことを今ならば祝福できる。だからこそ早めに兄に会っておきたいと考えたのだ。
「少しだけ怠いけど、セラが隣にいてくれるから大丈夫」
甘えた口調が可愛くてセラフィンも思わず目元を緩めて微笑んだ。もはやヴィオといる時はだらしない顔をしていると自分でも自覚していたが、端からみたら幸せそうなセラフィンの顔の耀かんばかりの美貌はまた一見の価値ありと思われていることであろう。
「もちろんだ。ずっと傍にいるから。お兄さんと気の行くまでゆっくり話すといいよ。でも身体が少しでもおかしいと感じたら素直に俺に教えて欲しい。その……。今日は怠いのは当たり前かもしれないけれど、ヴィオの動きが普段よりずっと淑やか気味だ。いつもは足の下にバネが入っているような歩き方なのに今はそろそろと歩いている。相当怠いのではないか?」
日頃よりもずっとずっとゆっくり歩くヴィオの姿は色疲れのような艶よりは感じられないが、何故だかいやに慎重に歩いている姿がセラフィンには不思議だったのだ。そもそもの基礎的な体力がずば抜けているフェル族とはいえ、昨夜、最後の方は夢中になってしまう自分を抑えきれなかった。あの甘い交接がそうさせたのかもしれないと心配になったのだ。
するとヴィオは大きな瞳を見張った後にふいっと反らして見る見るうちに頬を赤く染めたのだった。
「だってさ……。僕、気を付けないと走ったり跳んだりすぐしちゃうでしょう? もしも……。その、あか……」
「赤?」
益々顔を赤らめてセラフィンの手をきゅっと握るヴィオは小さな声でもごもごとつぶやく。
「……昨日、赤ちゃんできてたら、走った転んだり、また怪我したら……。
駄目でしょう? ね?」
とろりと耳に甘い声で言いながらいじらしい仕草でじいっとセラフィンを見上げる大きな瞳が本当に愛らしくてセラフィンはヴィオの身体がより近づく車の揺れに任せるように、運転手がいるのにもかかわらず思い切りヴィオの身体を腕の中に抱きしめてしまった。
(純粋なヴィオ。そうだな……。何も知らないはずだよな)
吐息でふっと笑ったセラフィンはぐりぐりとヴィオの頭を撫ぜまわす。
「セラ?」
「ヴィオ、この際だからちゃんと話をしておくけれど、男性のオメガは発情期じゃないと受胎しないと言われているよ。そもそもヴィオ、生理ないでしょう?」
「え? あ…。そういえば女性には生理があるよね……。姉さんも体調悪そうにしている時とかあったから流石に知っているよ。男のオメガも発情期がきたら生理来るのかと思ってた。あれ? それだと今は妊娠できなかったってこと? よくわからないや」
そんなことだろうとは思っていたが、ヴィオの無知は致し方ないことだ。一般的な人間の認識などもそんな程度であろう。そもそも数の少ないオメガの中でも男性オメガは希少な存在といえ、長年その生態は明らかでなかった。調べようにも番のアルファが研究など許すはずもなく、テグニ国の学者が自らの番である男性オメガについて書かれた著作が近年記されるまで謎とされてきた部分が多かった。
「男性のオメガは女性のオメガと違って生理がないんだ。性交時にだけ排卵される。猫と同じで交尾排卵動物といえるね。その上妊娠できるのは発情期にだけだと言われている。相手がアルファである方が受胎率は高くなるというのはまだ何の証拠もないらしい。何しろ男性オメガでベータと添い遂げたものがほとんどいないからだ」
「え……。じゃあ普通の時はその……。僕妊娠しないの? じゃあセラ、この前僕には、孕んじゃうって言ったの嘘だったの?」
嗜めるような口ぶりだったのはあの時、妊娠したらどうしようと心底悩みぬいていたからだ。勿論今はいつ子供を授かったとしてもセラと共に立ち向かっていこうという気持ちになれたがそれでもまだ少し怖いものは怖い。
「嘘じゃない。逆にいつ発情期に入るか分からない以上、発情した時にセックスしたら授かる可能性はいつでもあるということだ。……発情期に入ったら、アルファもラットになって意識も飛びがちになる。そうなったら避妊することはまず不可能だと思う。覚悟しておいて」
艶っぽい声色で見つめてきた蒼い目は昨晩の名残を感じさせる捕食者のそれで、ヴィオは捕まった子ウサギのような心地になり僅かに身震いしたがそれは恍惚とした震えだった。何もかもこのアルファに捧げ、すべて丸のみにされ一つになりたいと思わせる圧倒的な魅力が伝わるのだ。こんな気持ち、自分がオメガだからこそ湧きおこる衝動なのだろう。
「わ、分かった」
自分からもセラフィンにぎゅっと抱き着きなおすとまた少し心が温まって落ち着いてきた。
通常ではありえないような話を聞くにつけ、オメガとしての自分は別の生き物として生を受けなおしたのに違わぬ変化と言えた。17年間付き合ってきた自分自身という存在の輪郭があやふやになって心が落ち着かなくなる。
(それでもいいんだ。だって僕がオメガじゃなかったら、先生とこんな風にはなれなかった。僕が先生と出会えたのも、僕がオメガだったのも、全てよかったって思えるような人生を送ればいいだけなんだから)
兄たちが待つソートの一族の住まう地域は湖畔の観光地から少し山間に入った川沿いの地域にある。
もっと先には滝があるという標識の近くに車を止めてもらい、私有地に入っていくには急な斜面を階段で上がっていった。振り返ると夕焼けに赤々と染まる湖が見渡せて胸に迫るほど美しい。
微笑むセラフィンに優しく手を引かれて先を促されて上がっていくと、どこの国かは分からないが少し異国情緒の漂う何かまじないのような紋が赤い字で記された不思議な木造の門をくぐった。
森の木々とは違う植栽された植木に見慣れぬ異国の赤い花が咲き、砂利が引かれた道沿いに点々と白い紙で作られた明かりが置かれている。大分暗くなった屋敷の入り口ががらっと音を立てて引かれ向こうに鮮やかな朱赤の裾の長い上着を身にまとったふくよかな女性が立っているのが見えた。彼女のすぐ傍まで二人は自然に手を繋いだままゆっくりと歩み寄り挨拶をした。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
二人のアルファは変異Ωを逃さない!
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
★お気に入り1200⇧(new❤️)ありがとうございます♡とても励みになります!
表紙絵、イラストレーターかな様にお願いしました♡イメージぴったりでびっくりです♡
途中変異の男らしいツンデレΩと溺愛アルファたちの因縁めいた恋の物語。
修験道で有名な白路山の麓に住む岳は市内の高校へ通っているβの新高校3年生。優等生でクールな岳の悩みは高校に入ってから周囲と比べて成長が止まった様に感じる事だった。最近は身体までだるく感じて山伏の修行もままならない。
βの自分に執着する友人のアルファの叶斗にも、妙な対応をされる様になって気が重い。本人も知らない秘密を抱えたβの岳と、東京の中高一貫校から転校してきたもう一人の謎めいたアルファの高井も岳と距離を詰めてくる。叶斗も高井も、なぜΩでもない岳から目が離せないのか、自分でも不思議でならない。
そんな岳がΩへの変異を開始して…。岳を取り巻く周囲の騒動は収まるどころか増すばかりで、それでも岳はいつもの様に、冷めた態度でマイペースで生きていく!そんな岳にすっかり振り回されていく2人のアルファの困惑と溺愛♡
【本編完結】あれで付き合ってないの? ~ 幼馴染以上恋人未満 ~
一ノ瀬麻紀
BL
産まれた時から一緒の二人は、距離感バグった幼馴染。
そんな『幼馴染以上恋人未満』の二人が、周りから「え? あれでまだ付き合ってないの?」と言われつつ、見守られているお話。
オメガバースですが、Rなし全年齢BLとなっています。
(ほんのりRの番外編は『麻紀の色々置き場』に載せてあります)
番外編やスピンオフも公開していますので、楽しんでいただけると嬉しいです。
11/15 より、「太陽の話」(スピンオフ2)を公開しました。完結済。
表紙と挿絵は、トリュフさん(@trufflechocolat)
ちゃんちゃら
三旨加泉
BL
軽い気持ちで普段仲の良い大地と関係を持ってしまった海斗。自分はβだと思っていたが、Ωだと発覚して…?
夫夫としてはゼロからのスタートとなった二人。すれ違いまくる中、二人が出した決断はー。
ビター色の強いオメガバースラブロマンス。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
Accarezzevole
秋村
BL
愛しすぎて、壊してしまいそうなほど——。
律界を舞台に織りなす、孤独な王と人間の少年の運命の物語。
孤児として生きてきた奏人(カナト)は、ある日突然、異世界〈律界〉に落ちる。
そこに君臨するのは、美貌と冷徹さを兼ね備えた律王ソロ。
圧倒的な力を持つ男に庇護されながらも、奏人は次第に彼の孤独と優しさを知っていく。
しかし、律界には奏人の命を狙う者たちが潜み、ソロをも巻き込む陰謀が動き始める。
世界を背負う王と、ただの人間——身分も種族も違う二人が選ぶのは、愛か滅びか。
異世界BL/主従関係/溺愛・執着/甘々とシリアスの緩急が織りなす長編ストーリー。
【完結】陰キャなΩは義弟αに嫌われるほど好きになる
grotta
BL
蓉平は父親が金持ちでひきこもりの一見平凡なアラサーオメガ。
幼い頃から特殊なフェロモン体質で、誰彼構わず惹き付けてしまうのが悩みだった。
そんな蓉平の父が突然再婚することになり、大学生の義弟ができた。
それがなんと蓉平が推しているSNSのインフルエンサーAoこと蒼司だった。
【俺様インフルエンサーα×引きこもり無自覚フェロモン垂れ流しΩ】
フェロモンアレルギーの蒼司は蓉平のフェロモンに誘惑されたくない。それであえて「変態」などと言って冷たく接してくるが、フェロモン体質で人に好かれるのに嫌気がさしていた蓉平は逆に「嫌われるのって気楽〜♡」と喜んでしまう。しかも喜べば喜ぶほどフェロモンがダダ漏れになり……?
・なぜか義弟と二人暮らしするはめに
・親の陰謀(?)
・50代男性と付き合おうとしたら怒られました
※オメガバースですが、コメディですので気楽にどうぞ。
※本編に入らなかったいちゃラブ(?)番外編は全4話。
※6/20 本作がエブリスタの「正反対の二人のBL」コンテストにて佳作に選んで頂けました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる