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イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が、俺
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それにまだ、スマホの待ち受けの事、聞かないでいるんだ。仲良くなったらなったで、少しでも気まずくなるような要素を避けたくなったから。
ずっとこんな風に一緒にいたいなって思うようになったから。
「……あいつに友達がいてよかった。てっきり浮いてるから俺んとこばっか来てるんだと思ってた。よかった」
わざと自分に言い聞かせるように呟いた。すると俺の隣で窓の下を見下ろしていた、クラスの派手系女子が綺麗に巻いた長い髪をぱさっと振り払いながら言い捨てた。
「あいつ、そんないい奴なのかな」
意味深な台詞に、わけも分からず、ぞくっとなった。
「それ、どういう意味なんだ?」
彼女の女友達が「なーに、怖い」とか茶化しながら、後ろからいちゃいちゃと伸し掛かったら笑顔を見せたけど、俺がじっと見つめたらばつが悪そうな顔つきになった。
「あいつさ、あたし、同中なんだけど」
「え、あいつ東中っていってたけど。それ、本当なのか?」
「違うから。あたし妹が1年下にいるからさ、卒アル載ってるし。あいつさ、中学の時、女子と次から次に沢山付き合って、そのたびに酷い振り方して泣かしたって噂になってたよ。たしか高校生とも付き合って聞いたし」
「え……」
寝耳に水だった。だって、あいつは……。女子が苦手で、困ってて、俺と同じ中学だったはずなんだ。
「あんたの前ではさ、あんな感じだけど。女子には最低な男だからね。南澤は本当にいい奴だからさ、あいつの外面に騙されて欲しくない」
もう一度窓の下を見た。たまたま、北門が校舎の方を見て、距離が離れているのに、俺に気が付いた。スマホがまた鳴った。俺は心が急激に冷えていく中、それを手に取る。
『先輩、そっち行けなくてごめんね』
北門は相変わらず優しい声で、スマホを耳に押し当てた姿勢で俺に向かって手を振ってきた。
手足が長くてスタイルがいいから、あんな風にさりげない動作もすごく絵になる。
だけど俺はあいつの綺麗な顔が、急に恐ろしく見えて、俺は手を振り返すのを戸惑った。
『明日、休みでも先輩に会えるの楽しみだな』
心の底からそう思っているような少し弾んだ声だった。
「明日雨予報で、雨なら中止だから」
それだけ言うと、俺は動揺する気持ちを悟られたくなくて、一方的に通話を切ってしまった。
※※※
ずっとこんな風に一緒にいたいなって思うようになったから。
「……あいつに友達がいてよかった。てっきり浮いてるから俺んとこばっか来てるんだと思ってた。よかった」
わざと自分に言い聞かせるように呟いた。すると俺の隣で窓の下を見下ろしていた、クラスの派手系女子が綺麗に巻いた長い髪をぱさっと振り払いながら言い捨てた。
「あいつ、そんないい奴なのかな」
意味深な台詞に、わけも分からず、ぞくっとなった。
「それ、どういう意味なんだ?」
彼女の女友達が「なーに、怖い」とか茶化しながら、後ろからいちゃいちゃと伸し掛かったら笑顔を見せたけど、俺がじっと見つめたらばつが悪そうな顔つきになった。
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「え……」
寝耳に水だった。だって、あいつは……。女子が苦手で、困ってて、俺と同じ中学だったはずなんだ。
「あんたの前ではさ、あんな感じだけど。女子には最低な男だからね。南澤は本当にいい奴だからさ、あいつの外面に騙されて欲しくない」
もう一度窓の下を見た。たまたま、北門が校舎の方を見て、距離が離れているのに、俺に気が付いた。スマホがまた鳴った。俺は心が急激に冷えていく中、それを手に取る。
『先輩、そっち行けなくてごめんね』
北門は相変わらず優しい声で、スマホを耳に押し当てた姿勢で俺に向かって手を振ってきた。
手足が長くてスタイルがいいから、あんな風にさりげない動作もすごく絵になる。
だけど俺はあいつの綺麗な顔が、急に恐ろしく見えて、俺は手を振り返すのを戸惑った。
『明日、休みでも先輩に会えるの楽しみだな』
心の底からそう思っているような少し弾んだ声だった。
「明日雨予報で、雨なら中止だから」
それだけ言うと、俺は動揺する気持ちを悟られたくなくて、一方的に通話を切ってしまった。
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