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episode 2
新婚生活は蜂蜜みたいに
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自分から今後のことを詳しく計画的に話そうと思っていたくせに、いざ計画が立つと妙に引っかかる自分がいる。
この条件は決して私にとって悪い条件ではないはずなのに。
本当はその原因もわかっていた。
蒼空の口から『一年後に離婚する』と言われたからだ。
もちろんこれは私のことを思っての提案であるし、その間に私が夫婦として一生を共にしていいと思うほど蒼空を愛することができれば無効となる。
蒼空はそうなるように努力すると言ってはくれたのだけれど。
きっと私は、どんな形になろうとも、私と『離婚する』という言葉を蒼空の口からききたくなかったのだろう。
自分は蒼空を愛していないくせに、蒼空には私を必死に求めてほしい。
がむしゃらに私にしがみついてほしい。
愛されることに優越感を感じてしまった私は、もっともっと愛されたいと感じてしまったんだ。
だから蒼空の一歩引いた選択肢に、モヤモヤするに違いない。
なんて自分勝手な感情を抱いてしまったんだろう。
蒼空の好意を逆手にとって、自分の立場を優位に使用だなんて卑怯じゃないか。
そんなことを思いながらも、蒼空の極上の微笑みに高揚し、心地よさを感じているのだから質が悪い。
「そろそろ時間だ。由華ちゃん行こう」
蒼空が差し出した手に自分の手を重ねると、私達は婚姻届けの提出に向かった。
この条件は決して私にとって悪い条件ではないはずなのに。
本当はその原因もわかっていた。
蒼空の口から『一年後に離婚する』と言われたからだ。
もちろんこれは私のことを思っての提案であるし、その間に私が夫婦として一生を共にしていいと思うほど蒼空を愛することができれば無効となる。
蒼空はそうなるように努力すると言ってはくれたのだけれど。
きっと私は、どんな形になろうとも、私と『離婚する』という言葉を蒼空の口からききたくなかったのだろう。
自分は蒼空を愛していないくせに、蒼空には私を必死に求めてほしい。
がむしゃらに私にしがみついてほしい。
愛されることに優越感を感じてしまった私は、もっともっと愛されたいと感じてしまったんだ。
だから蒼空の一歩引いた選択肢に、モヤモヤするに違いない。
なんて自分勝手な感情を抱いてしまったんだろう。
蒼空の好意を逆手にとって、自分の立場を優位に使用だなんて卑怯じゃないか。
そんなことを思いながらも、蒼空の極上の微笑みに高揚し、心地よさを感じているのだから質が悪い。
「そろそろ時間だ。由華ちゃん行こう」
蒼空が差し出した手に自分の手を重ねると、私達は婚姻届けの提出に向かった。
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