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episode 3
リセット
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タクシーで30分ほど走ると、外観も内装も綺麗なビジネスホテルに着いた。
二人分の荷物を下ろしている間に三崎にチェックインを済ませてもらい、カードキーを受け取って部屋へと向かう。
案の定、部屋は隣同士。
そうだろうとは思っていたけれど、実際壁の向こうに三崎がいるというシチュエーションは。
やばいな、これ。
チラリと壁を見れば、この向こうに三崎がいる事が頭を過ぎり。
ニヤニヤも気持ち悪い笑みを浮かべてしまう。
完全に変態だな俺。
会場へ行くための準備をしながらも、壁の向こうが気になって仕方がないなんて。
何とか不気味な笑いを収めたところで、ドアの方に人の気配がした。
三崎、もう準備終わったのか?
ガチャッと大きくドアを開けると、
「きゃっ!」
今にも呼び鈴を押そうとしていた三崎が小さく悲鳴をあげた。
「あ、やっぱり。お前が立ってる気がした」
俺は、にやけ顔を誤魔化すようにクシャっと笑って、手に持っていたジャケットを着てカードキーをポケットにしまう。
「行こう」
三崎を促しエレベーターへ向かい乗り込んだ。
「展示会、楽しみね」
「お前は顧客を掴むのが得意だからな」
「そこくらいしか柴垣くんに勝てるとこないもの」
「それは仕方ねえ」
意地悪く笑って軽く頭を軽く小突くと、三崎の髪の柔らかさに今さらながら驚く。
何度か鷲掴みにしてキスしたことを思い出し視線を逸らすと、ちょうどエレベーターが一階へと到着し、俺の脇をすり抜けるように三崎は先に降りた。
触るの…マズかったか?
二人分の荷物を下ろしている間に三崎にチェックインを済ませてもらい、カードキーを受け取って部屋へと向かう。
案の定、部屋は隣同士。
そうだろうとは思っていたけれど、実際壁の向こうに三崎がいるというシチュエーションは。
やばいな、これ。
チラリと壁を見れば、この向こうに三崎がいる事が頭を過ぎり。
ニヤニヤも気持ち悪い笑みを浮かべてしまう。
完全に変態だな俺。
会場へ行くための準備をしながらも、壁の向こうが気になって仕方がないなんて。
何とか不気味な笑いを収めたところで、ドアの方に人の気配がした。
三崎、もう準備終わったのか?
ガチャッと大きくドアを開けると、
「きゃっ!」
今にも呼び鈴を押そうとしていた三崎が小さく悲鳴をあげた。
「あ、やっぱり。お前が立ってる気がした」
俺は、にやけ顔を誤魔化すようにクシャっと笑って、手に持っていたジャケットを着てカードキーをポケットにしまう。
「行こう」
三崎を促しエレベーターへ向かい乗り込んだ。
「展示会、楽しみね」
「お前は顧客を掴むのが得意だからな」
「そこくらいしか柴垣くんに勝てるとこないもの」
「それは仕方ねえ」
意地悪く笑って軽く頭を軽く小突くと、三崎の髪の柔らかさに今さらながら驚く。
何度か鷲掴みにしてキスしたことを思い出し視線を逸らすと、ちょうどエレベーターが一階へと到着し、俺の脇をすり抜けるように三崎は先に降りた。
触るの…マズかったか?
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