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買い物ですよ
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シオさんと二人、ウインドショッピングです。
決してデートじゃありません。なにせ、ペットですから。人であって、人ではありません。女であっても、ただのメスです。…たぶん。
街ゆく人々の視線が刺さる。
サトはあまり気にしない。こんな派手な服着て目立つのは仕方ないのだから。
この世界の服を買ってもらえば、目立つ事は無いと。
だが、本当は人々の視線は服よりもサト自身に向けられている事に気付いていなかった。
白銀の髪をサラサラと揺らし、キラキラと輝く金の瞳で服を選ぶ。
平民でも冒険者でもありえない透き通る白い肌。それは貴族を通り越して妖精のようであり。
奇妙なデザインの服は、走ると割れ目からチラチラと細い綺麗な足を覗かせる。
腕もそうだ。広く空いた袖口は手を挙げれば腕の付け根まで見せる。
そして胸。帯のせいで、より豊かなのが強調され、しかも服の割れ目がたまに緩むのか、ふっくらとした2つの丸みと谷間が、少しであるが露わになる。サトは慣れたように気付くと直すが。
お尻まわりはピタッとしていて小ぶりで形の良いのがわかるのだ。
シオは人々を無言て威圧。威嚇して追い払う。
全く危機感の無い美少女に肩を落とす。
『あんなに可愛くオネダリされたら断れないだろう。』
シオは嘆いた。
膝の上で女の姿になるなんて…。
あんなに密着した状態で…。
あんなに綺麗な顔を寄せるなんて…。
思考回路が停止していた。
シオは女性経験は無いに等しかった。
そんなシオの心を知ってか知らずか、サトは服を合わせて「どう?どう?」と楽しそうに選ぶ。
シオはサトが厳選したいくつかの服から、彼女に似合っていた物を選ぶ。
それは膝丈の白いノースリーブワンピースに、お揃いの長袖のジャケットがついている。
縁に金の刺繍が施され、ナポレオン風というのだろうか、制服のようだ。
なんとなく、シオの黒の服に似ていて、「色違いのお揃いみたいだね。」と言われた。
しらずに、自分の趣味が入っていた事に気付く。
「サトは私のペットだからな。」と照れを隠す。
ついでに、歩きやすいブーツ。服に合う白のロングブーツだ。金の蝶の刺繍が入っていた。
値札をその場で切ってもらい、それを着たサトは、ニコニコだ。鏡の前でクルクル回る。
ノースリーブのワンピースの彼女は、前以上に魅力的に感じた。
若い男の店員は、見惚れている。
シオは睨む。
露出された腕も足もそうだが、上半身は身体のラインに沿っていて細い腰と胸を強調させる。
Aラインのスカートはヒラヒラと舞い、クルクル回ると太ももまでめくれる。
『ヤバイ』シオは思った。
前の服より露出度が上がってるじゃないか!!
そそくさと、長袖のジャケットを羽織らせて、会計済ませ店を出る。
シオはサトが何処かへ行かないように手を握る。
サトは狐の時の抱っこよりマシか…と、握られた彼の手の指に自分の指を絡ました。
服のお礼に、彼の腕にギュッと抱きついた。
サトは狐の姿に慣れてしまっているのだ。いつもシオの肩に乗り、首に巻きついているのだから。
シオは動揺を顔に出さないように気を付けながら、平静を装った。
決してデートじゃありません。なにせ、ペットですから。人であって、人ではありません。女であっても、ただのメスです。…たぶん。
街ゆく人々の視線が刺さる。
サトはあまり気にしない。こんな派手な服着て目立つのは仕方ないのだから。
この世界の服を買ってもらえば、目立つ事は無いと。
だが、本当は人々の視線は服よりもサト自身に向けられている事に気付いていなかった。
白銀の髪をサラサラと揺らし、キラキラと輝く金の瞳で服を選ぶ。
平民でも冒険者でもありえない透き通る白い肌。それは貴族を通り越して妖精のようであり。
奇妙なデザインの服は、走ると割れ目からチラチラと細い綺麗な足を覗かせる。
腕もそうだ。広く空いた袖口は手を挙げれば腕の付け根まで見せる。
そして胸。帯のせいで、より豊かなのが強調され、しかも服の割れ目がたまに緩むのか、ふっくらとした2つの丸みと谷間が、少しであるが露わになる。サトは慣れたように気付くと直すが。
お尻まわりはピタッとしていて小ぶりで形の良いのがわかるのだ。
シオは人々を無言て威圧。威嚇して追い払う。
全く危機感の無い美少女に肩を落とす。
『あんなに可愛くオネダリされたら断れないだろう。』
シオは嘆いた。
膝の上で女の姿になるなんて…。
あんなに密着した状態で…。
あんなに綺麗な顔を寄せるなんて…。
思考回路が停止していた。
シオは女性経験は無いに等しかった。
そんなシオの心を知ってか知らずか、サトは服を合わせて「どう?どう?」と楽しそうに選ぶ。
シオはサトが厳選したいくつかの服から、彼女に似合っていた物を選ぶ。
それは膝丈の白いノースリーブワンピースに、お揃いの長袖のジャケットがついている。
縁に金の刺繍が施され、ナポレオン風というのだろうか、制服のようだ。
なんとなく、シオの黒の服に似ていて、「色違いのお揃いみたいだね。」と言われた。
しらずに、自分の趣味が入っていた事に気付く。
「サトは私のペットだからな。」と照れを隠す。
ついでに、歩きやすいブーツ。服に合う白のロングブーツだ。金の蝶の刺繍が入っていた。
値札をその場で切ってもらい、それを着たサトは、ニコニコだ。鏡の前でクルクル回る。
ノースリーブのワンピースの彼女は、前以上に魅力的に感じた。
若い男の店員は、見惚れている。
シオは睨む。
露出された腕も足もそうだが、上半身は身体のラインに沿っていて細い腰と胸を強調させる。
Aラインのスカートはヒラヒラと舞い、クルクル回ると太ももまでめくれる。
『ヤバイ』シオは思った。
前の服より露出度が上がってるじゃないか!!
そそくさと、長袖のジャケットを羽織らせて、会計済ませ店を出る。
シオはサトが何処かへ行かないように手を握る。
サトは狐の時の抱っこよりマシか…と、握られた彼の手の指に自分の指を絡ました。
服のお礼に、彼の腕にギュッと抱きついた。
サトは狐の姿に慣れてしまっているのだ。いつもシオの肩に乗り、首に巻きついているのだから。
シオは動揺を顔に出さないように気を付けながら、平静を装った。
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