神のしごきに耐え抜いて武神へと到りました

江守 桜

文字の大きさ
3 / 29

3 いざ異世界へ!?

しおりを挟む
   「それじゃあの白……向こうの世界でも楽しくやるんじゃぞ」

   「はい、リーデスト様今までありがとうございました。向こうの世界でも楽しんで来ます」

   「ふぉっふぉっふぉっそれじゃぁの白   お主に神の加護があらんことを」

   「俺も一応神なんですけどね。それじゃあ、いってきます」

   「それじゃぁの~………………」

  そこで、俺の視界は真っ白になった。










   朝日が照りつけるなか、俺は目覚めた。

   「…………ここが異世界か?」

   《解。ここはマスターにとっての異世界です。》

   「!!?」

   なんか頭の中に声が聞こえたんだけど。これはなんだろう。

   《解。私はマスターにこの世界について教える為のマスター専用スキルです。》

   なんで、こんなスキルがあるんだろう?さっきステータスを確認したときは無かったのに。

   《解。それは神導神様がこの世界に対して知識がないマスターの為に作成されたスキルだからです。この世界に渡る時に神導神様がマスターに私を付与しました。》

  なるほど。確かにこの世界の国や宗教、お金など全く知らないな。確かに、いきなり町とかに行ったら何も知らなくてやばかったかも。
  こんなスキルをくださってありがとうございます、リーデスト様!
  ところで、このスキルに名前とかあるのだろうか。

   《解。私に名前は存在しません》

  う~んないのか。でも呼びたい時に名前がなかったら不便だよな。

   「じゃあ、お前の名前はナビ。 俺にとってお前は、この世界のナビゲーションみたいなもんだしな。」

   《!! ナビ……… 私はナビ。マスターの為に私の持てる力の全てを使います!》

   「よろしくなナビ」

   《こちらこそ。マイマスター》

  異世界に来ていきなり頼れそうなスキル?仲間?ができた。

   「さてと、まずどこに向かおうか?」

  探知系スキルを使い周囲1キロには、人の反応を調べたが誰もいなかった。10キロまで拡張させると人の反応をいくつか感じられたその中に、気になる反応があった。
  その反応があったところには20人位、人が密集していて。時間が経つごとに、反応が減っていっている。一体何が起きているんだ…?

   《解。馬車が盗賊に教われています。盗賊の数は17人です。》

  なにっ。それは助けなければ。だが17人も相手にかてるのか?

   《解。余裕です。逆に負ける方が難しいほどです。》

  じゃあ急ごう。距離は6キロほど。身体能力強化、ナビによる最短ルート検索によって、信じられないスピードで馬車へと向かう。



【~馬車side~】

  まさか、護衛を頼んでいた冒険者が盗賊と繋がっていたとは…。他に護衛に頼んだ冒険者もすでにやられてしまった。

   「なぜ………このようなことを!」

   「俺はな、もっと稼ぎたいんだよ。だからな、金目のものを持ってる商人の護衛をして、襲っても勝てそうなら盗賊と連携して襲い金目の物を奪い取ってるんだよ」

   「…そんなことをして許されると思っているのか」

   「許されなくてもいいんだよ。俺さえいい思いができればなんだっていいんだよ」

   「……クズが!!」

   「クズで結構。それじゃあな死ね」
   
     ドォォォォォォォォォォォンンンンン


   「なんだ?!!」

  いきなり大きな声がして、盗賊達の動きが止まった。すると、大きな土埃が上がった所から誰かが出てきた。

   「盗賊はどいつだ?」

  そこから現れたのは、黒髪黒目の青年だった。
  
     「どうしたんだ坊主、死ににきたのか?」

  盗賊達は笑っていた。当たり前だ盗賊は17人それに対して青年一人では分が悪すぎる。更に、青年は何も持っていなかった。護身用の剣ですらだ。

   「……そこの青年。逃げてください。このままではあなたは殺されてしまいます!」

   「逃げる?なんで?」

   「えっ!!?」

  黒髪の青年はさも当然かのように、逃げなかった。

   「ぶっわっはっっはっっ、こいつは馬鹿だぜこの人数差で逃げないなんてよ。しかも俺達は武装してるのにあいつは丸腰。馬鹿以外の何者でもないぜ」

   他の盗賊達も盛大に笑いだした。

   「じゃあ、お前らは俺が逃がしてくれと言ったら逃がしてくれるのか?」

   「逃がすわけないだろ。ここで起きたことについて騎士団なんかに言われたら面倒だしな」

  「…お願いだっ!私の命は好きにしていい。だから、この青年は助けてやってくれないか!」

   「どうせお前も殺すんだからその要望には答えることはできないな」

   くそっ。こんな未来ある青年すら私は助けることはできないのか。

   「あれっ、なんで俺が殺されることになってるんだ?俺は殺される気もないし、盗賊を倒しにきたんだぞ?」

   青年は自信満々にそう言いきった。
  

   
  
しおりを挟む
感想 65

あなたにおすすめの小説

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした

新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。 「ヨシュア……てめえはクビだ」 ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。 「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。 危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。 一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。 彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。

処理中です...