神のしごきに耐え抜いて武神へと到りました

江守 桜

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6 冒険者登録

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  おかしい。俺は普通に冒険者ギルドに入って、受付の人に冒険者登録したいって言っただけなのになんで絡まれるんだ。
  どうでもいいが、受付の人かなりかわいい。あと、今俺が絡まれていることに対してオロオロしてて更にかわいい。

   《冒険者は男性が多いため、受付に可愛い女性を採用することで冒険者の士気をあげる目的があります。ですがそのため、冒険者が受付に絡む問題も発生しているようです。》

   まぁ確かに、受付がゴツいオッサンとかよりも可愛い人の方がやる気がでるな。

   《それと、マスターが絡まれたのはその珍しい服装と何も武器を所持していないため舐められているのかと。》

  確かに、俺の今の服装は地球にいたときと同じで、周りの人達とは全く違う。また、武器も所持してないし、舐められてもしょうがないか。

   「お前何無視してんだ、あぁ」

   「……うるさい」

   「ん?なんっ………………」

   俺は、絡んできた奴の腹に、周りの奴等が見えない速度で殴った。

   「あれ?大丈夫ですか。急に倒れてしまって飲み過ぎかな?」

  俺は、何食わぬ顔でそんな事を言った。周りから見れば俺が何かしたようにしか思えないが、誰も殴ったとこを見えてないので問題ない。

   「それじゃ改めて冒険者登録したいんだが」

   「………えっ!あっ はい 。 それではこちらの用紙に名前、種族、年齢、希望するポジションを記入してください。文字が書けない場合、代筆を致しますが」

   「大丈夫だ」

   用紙に言われたことをどんどん記入していき、受付嬢に渡した。

   「名前はハク様、種族は人族、年齢は17、希望するポジションは前衛でよろしいですね?」

   「はい、それで」

   「それではこの情報で冒険者カードを作成します。登録料は銀貨1枚ですがよろしいですか?」

   「問題ない」

  俺は、受付嬢に銀貨一枚を渡した。

   「それではここに血を一滴落としてください」

  そういわれ受付嬢が持ってきた針を指に差し、受け皿に一滴血を落とした。

   「それではこれで冒険者カードを作成します。少々お待ちください」

  それから数分後。

   「こちらがハク様の冒険者カードになります。冒険者カードを使えば冒険者ギルドにお金を預けたり、引き出したりすることができ、モンスターの買い取りの手数料が少し安くなります。また通行税も免除されます。なので無くさないようにしてください。再発行には金貨1枚となります」

   そういわれ、受け取ったカードにはFの文字が書かれていた。なんだこれ?

   《そのFは今のマスターのランクを表しています。ランクはFからSSSランクまであり、依頼をこなすことによりランクをあげることができます。一般にBランクで一人前の冒険者と呼ばれAランクまでいけば人々に認められる冒険者ですね。Sランクより上は人外と呼ばれてますね。》

  へぇ~~。人外か。ちょっと戦ってみたいな。

   「それでは、今依頼をうけますか?Fランクなら採取依頼か、討伐依頼を受けることができますが?」

   「いや、今日町に着いたばかりだからな~。今日はやめとく。それよりもここでオススメの宿屋とか無いか?」

   「私のオススメは、熊の祠ですかね。安いですし、食事は美味しいですし、きれいですしね。場所はギルドを出て、ずっと右に行けば見えて来ますよ」

   「教えてくれてありがとう。今日はそこに泊まってみるよ」

   「あっ、申し遅れました私はアイラと言います」

   「アイラさんですね、よろしくお願いします」

   「はい、これからよろしくお願いします」

   それから、冒険者ギルドを出てアイラさんに教えてもらった宿に向かった。
  その途中に、武器屋を見つけた。今何も持っていないことを思いだし武器屋によった。

   「なんだ?坊主、武器を買いにきたのか?」

   声がした方を見ると小さなひげもじゃのおじさんがいた。

   《解。彼はドワーフですね。手先が器用で力もあるため鍛冶や装飾品を作るのに向いている種族です。また、ドワーフのほとんどはお酒好きです。》

   ドワーフか。ファンタジーならよくいる種族だな。そうか、ここの武器屋はドワーフのお店だったのか。

   「はい、武器を買いにきました」

   「適当にそこにあるのから選んでけ」

  指が指されたところには、様々な武器がおいてあった。

   「ん~こん中ならこれかな」

   「!!?」

   俺が手に取ったのは、ちょっと汚れている剣だ。だが他の乱雑に置かれている武器とは違い、しっかりと作りが出来ていた。

   「がっはっはっ一瞬でその剣を選ぶとはな。坊主、やるな!」

   ドワーフは嬉しそうに笑った。

   「最近の奴は武器の見た目に目がいきがちだからな。その剣には見向きもしねぇ~。だが坊主は、見た目に見向きもせずそいつを選んだ。気に入ったぜ坊主。お前の為に武器を作ってやろう」

   めっちゃ気に入られた。確かに見た目だけみたら、絶対選ばれないしな、この剣。もしかして、武器の性能をしっかりとわかるやつを見極める為にこの剣を置いてるのか?  

   「武器は欲しいが金をそんな持ってないんだが…」

  お金は、10万セル以上まだあるが、武器を買うとなると少し心もと無い。

   「がっはっはっ大丈夫だ。10万セル以内でできる最高の武器を作ってやる」

  まぁ、それなら。周りの武器を見ても、この人の腕は信用できる。

  「それなら大丈夫だ」

   「明日の朝に、取りに来てくれ。それまでに完成させとく」

   「わかった」

   武器を作ってもらう約束をして俺は武器屋を後にした。

   
  
   
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