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【第8部〜龍戦争〜】
第50話 大魔王サタンの脅威16
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「これからどうするつもりなの?」
「えっ?」
「隠さなくても良いよ、綾瀬が信長だったのね?あんなに愛し合っていたんだから、貴女は絶対に敵に回ろうとはしないはずよね」
「うん…絶対に理由があるはずなの。潤は、望も居ると言ってたのに、何処にも居ないのよ。サタンに人質に捕られて、止むを得ずに従っているんじゃないかしら?」
大魔王サタンの居城があると言う方角を眺めながら言った。
「行くつもりなら、勿論私を連れて行くんでしょう?」
「有難う来夢。私の事、ずっと気遣ってくれるの来夢だけだよ…」
「その前にビジョンだけ教えて欲しい。明確なビジョンを描いているんだろう?」
「ビジョンと言うほどでも無いけど、捕らえられているはずの望を助け出す。そうなれば、潤はこちら側に寝返るはず。あとは閻魔と共闘してサタンを滅ぼすだけ。元々この冥界の支配者は、閻魔だから本来あるべき姿に戻るだけの話」
「潤と望はどうするんだ?」
「2人とも既に寿命で亡くなっている。寿命で亡くなった者を生き返らせる事は出来ないし、私もいつまでも冥界にはいられない。全てが終わったら帰るわ」
目を閉じると、2人との別れを想像して泣いた。
「分かった。お前に賭けよう。だが信長軍はサイボーグだろう?サタン軍も似た様なものだろうな、それは覚悟しておいた方が良い」
「そうだね…」
私達は成吉思汗にその旨を報告に行った。
「ふーむ、それで勝算は?」
成吉思は、渋い表情で聞いて来た。ミイラ取りがミイラになる恐れがあったからだ。
「勝算なんて無いわ。それでも行くしか無いのよ」
私達の決意が固く、説得は無理だと感じたのか、許可をもらえた。
「あの娘の子供なら私の孫って事になるのよね?」
母アシェラも私達とは別に、単独行動でサタン領に向かった事は、この時はまだ知らなかった。閻魔王へ使者を送り、私達はサタン領へと向かった。
「初めまして、だな?お前が瑞稀の兄、モトか」
「妹を知っているのか?」
「知っているも何も、俺の妻だ。実の兄であるお前が、瑞稀を犯して無理矢理に妻にした事も知っているぞ」
綾瀬の両手には魔銃が握られていた。
「ははは、それで妹の兄であるこの儂を殺しに来たのか?くっくっく…良い事を教えてやろう。無理矢理だと?あの女は、自分から腰を振って喘いでたぜ。気持ちいい、気持ちいいってな?何百発やったか覚えて無いぜ、はははは」
「もう良い黙れ!その薄汚い口で俺の瑞稀を語るな!たかが何百発だと?俺は何千発やったか覚えて無いわ!」
魔銃を撃つと全てが命中し、モトの身体を貫通した。
「おのれ!」
モトは呪文を唱えて黒雲を呼び、落雷の雨が織田軍を襲った。名だたる武将のほとんどがサイボーグである為、落雷を受けると動かなくなった。
綾瀬は落雷を躱わして、銃を連射し続けると、遂にモトは倒れた。
「妹の夫と言う事は、儂はお前の義兄だ。その儂を殺すと言うのか?」
「何だ?ここに来て生命が惜しくなったか?確かに、お前の様な下衆でも瑞稀の兄には違いない…良いだろう、1度だけ見逃してやるから失せろ!2度とその顔を見せるなよ!」
モトは文字通りズタボロの状態で逃げて行った。
「宜しいので?」
「ああ、1度だけチャンスをやる。あんな奴でも瑞稀の兄なんでな」
距離が離れた所で攻撃して来るのでは?と警戒していた。それならそれで良かった。正当防衛で殺す大義が立ち、瑞稀にも言い訳が出来る。
綾瀬の魔銃には必中効果と貫通効果がある。1度的になったモトには、必中効果が確定している為にトドメを刺す事は容易だった。
モトは綾瀬の能力を理解して、愚かな真似はしなかった所を見ると、思ったより阿呆では無かったな?と綾瀬は思った。
「報告!」
「どうした?」
「我らの居城が陥されました!」
「何だと!?閻魔か?家康が敗れたと言うのか!?」
「いえ、それが…アナト様が配下を蘇らせて内部から城を陥した模様です」
「瑞稀が?半次郎はどうした?」
「討ち取られたとの事です」
「そうか…下がって良い」
瑞稀が余計な事をしてくれる、そう思って少々苛立ったが、元々城にはほとんど兵は居なかった為に被害は少ない。予定通り、このまま閻魔を攻める事にした。
「大魔王様に補給を頼め!」
「はっ、畏まりました!」
綾瀬は遂に全軍で冥界の覇権を賭けて、閻魔との最終決戦に臨んだ。綾瀬の号令の下、怒涛の如く閻魔の支配地に攻め込んだ。
信長自らの親征とあって、閻魔も自ら兵を率いて対峙した。
「噂に聞く閻魔大王か?伝え聞くよりも随分と小さいな」
「儂の威に畏れを成した者達の目には、大きく見えたのであろう。お主も戦えば、儂が大きく見えて来るであろう」
「ふふふ、面白い冗談だ。逆に俺が大きく見えて、腰を抜かすなよ?」
舌戦が終わると、お互いに陣を変化させて見せた。この辺りは、戦の礼儀の作法に倣っている。
突撃を促す法螺貝と陣太鼓の音が鳴り響くと、怒号と共に敵陣に突っ込んで行く。数が多い歩兵部隊が最初に敵と衝突し、双方被害が大きくなって来た頃、騎馬隊を突入させて戦況を変えようとした。
綾瀬が右手を上げて手を下ろすと、右翼の本隊が突撃を開始した。本格的に戦が動き出そうとしていた。
「えっ?」
「隠さなくても良いよ、綾瀬が信長だったのね?あんなに愛し合っていたんだから、貴女は絶対に敵に回ろうとはしないはずよね」
「うん…絶対に理由があるはずなの。潤は、望も居ると言ってたのに、何処にも居ないのよ。サタンに人質に捕られて、止むを得ずに従っているんじゃないかしら?」
大魔王サタンの居城があると言う方角を眺めながら言った。
「行くつもりなら、勿論私を連れて行くんでしょう?」
「有難う来夢。私の事、ずっと気遣ってくれるの来夢だけだよ…」
「その前にビジョンだけ教えて欲しい。明確なビジョンを描いているんだろう?」
「ビジョンと言うほどでも無いけど、捕らえられているはずの望を助け出す。そうなれば、潤はこちら側に寝返るはず。あとは閻魔と共闘してサタンを滅ぼすだけ。元々この冥界の支配者は、閻魔だから本来あるべき姿に戻るだけの話」
「潤と望はどうするんだ?」
「2人とも既に寿命で亡くなっている。寿命で亡くなった者を生き返らせる事は出来ないし、私もいつまでも冥界にはいられない。全てが終わったら帰るわ」
目を閉じると、2人との別れを想像して泣いた。
「分かった。お前に賭けよう。だが信長軍はサイボーグだろう?サタン軍も似た様なものだろうな、それは覚悟しておいた方が良い」
「そうだね…」
私達は成吉思汗にその旨を報告に行った。
「ふーむ、それで勝算は?」
成吉思は、渋い表情で聞いて来た。ミイラ取りがミイラになる恐れがあったからだ。
「勝算なんて無いわ。それでも行くしか無いのよ」
私達の決意が固く、説得は無理だと感じたのか、許可をもらえた。
「あの娘の子供なら私の孫って事になるのよね?」
母アシェラも私達とは別に、単独行動でサタン領に向かった事は、この時はまだ知らなかった。閻魔王へ使者を送り、私達はサタン領へと向かった。
「初めまして、だな?お前が瑞稀の兄、モトか」
「妹を知っているのか?」
「知っているも何も、俺の妻だ。実の兄であるお前が、瑞稀を犯して無理矢理に妻にした事も知っているぞ」
綾瀬の両手には魔銃が握られていた。
「ははは、それで妹の兄であるこの儂を殺しに来たのか?くっくっく…良い事を教えてやろう。無理矢理だと?あの女は、自分から腰を振って喘いでたぜ。気持ちいい、気持ちいいってな?何百発やったか覚えて無いぜ、はははは」
「もう良い黙れ!その薄汚い口で俺の瑞稀を語るな!たかが何百発だと?俺は何千発やったか覚えて無いわ!」
魔銃を撃つと全てが命中し、モトの身体を貫通した。
「おのれ!」
モトは呪文を唱えて黒雲を呼び、落雷の雨が織田軍を襲った。名だたる武将のほとんどがサイボーグである為、落雷を受けると動かなくなった。
綾瀬は落雷を躱わして、銃を連射し続けると、遂にモトは倒れた。
「妹の夫と言う事は、儂はお前の義兄だ。その儂を殺すと言うのか?」
「何だ?ここに来て生命が惜しくなったか?確かに、お前の様な下衆でも瑞稀の兄には違いない…良いだろう、1度だけ見逃してやるから失せろ!2度とその顔を見せるなよ!」
モトは文字通りズタボロの状態で逃げて行った。
「宜しいので?」
「ああ、1度だけチャンスをやる。あんな奴でも瑞稀の兄なんでな」
距離が離れた所で攻撃して来るのでは?と警戒していた。それならそれで良かった。正当防衛で殺す大義が立ち、瑞稀にも言い訳が出来る。
綾瀬の魔銃には必中効果と貫通効果がある。1度的になったモトには、必中効果が確定している為にトドメを刺す事は容易だった。
モトは綾瀬の能力を理解して、愚かな真似はしなかった所を見ると、思ったより阿呆では無かったな?と綾瀬は思った。
「報告!」
「どうした?」
「我らの居城が陥されました!」
「何だと!?閻魔か?家康が敗れたと言うのか!?」
「いえ、それが…アナト様が配下を蘇らせて内部から城を陥した模様です」
「瑞稀が?半次郎はどうした?」
「討ち取られたとの事です」
「そうか…下がって良い」
瑞稀が余計な事をしてくれる、そう思って少々苛立ったが、元々城にはほとんど兵は居なかった為に被害は少ない。予定通り、このまま閻魔を攻める事にした。
「大魔王様に補給を頼め!」
「はっ、畏まりました!」
綾瀬は遂に全軍で冥界の覇権を賭けて、閻魔との最終決戦に臨んだ。綾瀬の号令の下、怒涛の如く閻魔の支配地に攻め込んだ。
信長自らの親征とあって、閻魔も自ら兵を率いて対峙した。
「噂に聞く閻魔大王か?伝え聞くよりも随分と小さいな」
「儂の威に畏れを成した者達の目には、大きく見えたのであろう。お主も戦えば、儂が大きく見えて来るであろう」
「ふふふ、面白い冗談だ。逆に俺が大きく見えて、腰を抜かすなよ?」
舌戦が終わると、お互いに陣を変化させて見せた。この辺りは、戦の礼儀の作法に倣っている。
突撃を促す法螺貝と陣太鼓の音が鳴り響くと、怒号と共に敵陣に突っ込んで行く。数が多い歩兵部隊が最初に敵と衝突し、双方被害が大きくなって来た頃、騎馬隊を突入させて戦況を変えようとした。
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