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【第8部〜龍戦争〜】
第56話 vs.閻魔王
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サタンが吐いた灼熱の炎によって、焼き尽くされたかに見えた潤(信長)と閻魔だったが、やはり2人は生きており、尚戦闘は続いていた。
「やっぱり死んでなかった」
安堵して笑みがこぼれた。戦闘中の上空にサタンが現れると、咆哮に備えて身構えているみたいだった。
「止めて止めて!もう戦争は終わりよ!」
私が潤の前に降り立つと、織田軍は戦闘を停止したが、獄卒の鬼どもは構わずに襲って来た。
『死誘鎮魂歌!』
効果範囲に入った鬼達は、バタバタと倒れて死んだ。
「戦争は終わりだって言ったでしょう?向かって来るなら皆殺しにするわよ!」
獄卒は閻魔の顔色を伺うと、閻魔は戦闘を停止させた。
「潤、もうサタンに…いえ、アインシュタインに脅される必要は無いの。望は、私達の娘は、取り戻したわ」
由子が望を抱いて降りて来ると、潤は駆け寄って来た。
「良かった…」
「どう言う事だ?」
閻魔王は説明を求めたので、これまでの事情を話した。
「なるほど…脅されていた…と?だが、そんな事でコイツらの罪が消える訳では無い!」
「分かっている…罪は償う」
「潤…」
「ほう?大人しく裁きを受けると?それならば、こちらもこれ以上戦争をする理由は無いな。矛を収めよう」
「待って、聞きたい事があるの。アインシュタインの娘、リーゼルは輪廻転生したの?」
「…リーゼル?」
閻魔は側に控える獄卒に目配せすると、帳面を取り出して渡した。それを受け取った閻魔は、ページを捲って手を止めた。
「おう、確かに転生しているな。今はフランス人の様だ。名前は…」
それを聞いていたアインシュタインは泣き出した。
「オオォ…リーゼルは、リーゼルは生まれ変わっているのか…良かった。本当に良かった…」
「…前世が不幸な死を遂げているな。今世は、幸せに暮らしておるぞ。どうやら結婚する様だな」
「リーゼルが…結婚…。そうか…幸せなんじゃな…」
アインシュタインは泣き伏せ、それからは一言も発しなくなった。閻魔は獄卒に命じてアインシュタインを捕縛して連れて行った。
「さて、次は…サタンじゃな。アインシュタインによって改造されたとは言え、犯した罪は罪。前世は天界より追放された大悪魔よ。龍の姿を封印し、天界にて労働の懲役を受けよ!」
閻魔が手に持った笏でサタンを一叩きすると、龍の姿から女性に変わった。
「女?」
「そうだ、サタンは蛇に化けて天界に潜り込み、アダムを惑わせて堕落させた絶世の美女だ」
意識を取り戻さずに眠っているサタンを、鎖で繋いで捕縛して連れて行った。
「さて最後に、娘を人質に取られていたとは言え、悪の手先となり、その尖兵となった罪は重い…」
「待って、待って下さい!お願いします…潤は、私の夫であり妻なのです。どうか私に免じて、減刑をお願い致します」
私は潤の前に立ち塞がり、土下座をして閻魔に慈悲を請うた。
「ならん!以前にも申し付けたが、お主は生死の理に反し、冥界の秩序を乱した罪は重い。本来なら死罪を申し付ける所を、お主は不死である為に殺せぬ。よってその魂を5億年、幽閉する事とする」
「私はこれまで権力を笠に着た事は無い。その私が、天道神君である私が、これほど遜って頼んでも譲歩する気が無いのなら、武力で制圧する他ない」
私は立ち上がって閻魔を睨み付けた。
「全員、死ね!」
『死誘鎮魂歌!』
効果範囲を冥界全体に広げ、神魔龍と織田軍を対象から外して唱えた。獄卒の鬼達は、抵抗出来ずに即死した。鬼は悪魔同様に闇属性だと思われがちだが、鬼は中立であり、人間と同じ立ち位置だ。
死誘鎮魂歌は、闇属性以外を即死させる呪文である為、魔族以外のほとんどの相手に効果がある。しかし閻魔には効かなかった。
「なるほど、即死無効スキル持ちか?」
「貴様…何と言う事を、許さん!」
閻魔は激怒し、巨体を活かして笏を振り下ろしたが、私はヒラリと躱わした。
『魔力吸収!』
閻魔の身体に軽く触れ、魔力を吸収した。それを繰り返すと魔力値がMAXになった。
『Game Start』
閻魔を指差すと、2人以外の干渉を受けない世界となった。
『Game Make』
閻魔の全ステイタスを「1」に変更した。閻魔から攻撃されたが、当然ノーダメージだった。
「死ね!」
飛び蹴りを閻魔に喰らわすと、一撃で頭が吹き飛び、噴水の様に血を撒き散らした。しかしGame Clearにならない。見る見るうちに、閻魔の受けた傷が修復されて行く。
「まさか…私と同じく、不死なの?」
もしそうであれば、永遠に倒す事が出来ない。このスキルから抜け出すには、自らGame Overとなるしかない。
「そんなはずが無い!」
筋力ステイタスが1となった閻魔に対して、私は10万を超える。一撃で倒せるが、その度に何度も閻魔は回復した。
「絶対に倒せるはずだ」
核があるのか、他に秘密があるのか分からないけれど、必ず弱点があるに違いなかった。
「やっぱり死んでなかった」
安堵して笑みがこぼれた。戦闘中の上空にサタンが現れると、咆哮に備えて身構えているみたいだった。
「止めて止めて!もう戦争は終わりよ!」
私が潤の前に降り立つと、織田軍は戦闘を停止したが、獄卒の鬼どもは構わずに襲って来た。
『死誘鎮魂歌!』
効果範囲に入った鬼達は、バタバタと倒れて死んだ。
「戦争は終わりだって言ったでしょう?向かって来るなら皆殺しにするわよ!」
獄卒は閻魔の顔色を伺うと、閻魔は戦闘を停止させた。
「潤、もうサタンに…いえ、アインシュタインに脅される必要は無いの。望は、私達の娘は、取り戻したわ」
由子が望を抱いて降りて来ると、潤は駆け寄って来た。
「良かった…」
「どう言う事だ?」
閻魔王は説明を求めたので、これまでの事情を話した。
「なるほど…脅されていた…と?だが、そんな事でコイツらの罪が消える訳では無い!」
「分かっている…罪は償う」
「潤…」
「ほう?大人しく裁きを受けると?それならば、こちらもこれ以上戦争をする理由は無いな。矛を収めよう」
「待って、聞きたい事があるの。アインシュタインの娘、リーゼルは輪廻転生したの?」
「…リーゼル?」
閻魔は側に控える獄卒に目配せすると、帳面を取り出して渡した。それを受け取った閻魔は、ページを捲って手を止めた。
「おう、確かに転生しているな。今はフランス人の様だ。名前は…」
それを聞いていたアインシュタインは泣き出した。
「オオォ…リーゼルは、リーゼルは生まれ変わっているのか…良かった。本当に良かった…」
「…前世が不幸な死を遂げているな。今世は、幸せに暮らしておるぞ。どうやら結婚する様だな」
「リーゼルが…結婚…。そうか…幸せなんじゃな…」
アインシュタインは泣き伏せ、それからは一言も発しなくなった。閻魔は獄卒に命じてアインシュタインを捕縛して連れて行った。
「さて、次は…サタンじゃな。アインシュタインによって改造されたとは言え、犯した罪は罪。前世は天界より追放された大悪魔よ。龍の姿を封印し、天界にて労働の懲役を受けよ!」
閻魔が手に持った笏でサタンを一叩きすると、龍の姿から女性に変わった。
「女?」
「そうだ、サタンは蛇に化けて天界に潜り込み、アダムを惑わせて堕落させた絶世の美女だ」
意識を取り戻さずに眠っているサタンを、鎖で繋いで捕縛して連れて行った。
「さて最後に、娘を人質に取られていたとは言え、悪の手先となり、その尖兵となった罪は重い…」
「待って、待って下さい!お願いします…潤は、私の夫であり妻なのです。どうか私に免じて、減刑をお願い致します」
私は潤の前に立ち塞がり、土下座をして閻魔に慈悲を請うた。
「ならん!以前にも申し付けたが、お主は生死の理に反し、冥界の秩序を乱した罪は重い。本来なら死罪を申し付ける所を、お主は不死である為に殺せぬ。よってその魂を5億年、幽閉する事とする」
「私はこれまで権力を笠に着た事は無い。その私が、天道神君である私が、これほど遜って頼んでも譲歩する気が無いのなら、武力で制圧する他ない」
私は立ち上がって閻魔を睨み付けた。
「全員、死ね!」
『死誘鎮魂歌!』
効果範囲を冥界全体に広げ、神魔龍と織田軍を対象から外して唱えた。獄卒の鬼達は、抵抗出来ずに即死した。鬼は悪魔同様に闇属性だと思われがちだが、鬼は中立であり、人間と同じ立ち位置だ。
死誘鎮魂歌は、闇属性以外を即死させる呪文である為、魔族以外のほとんどの相手に効果がある。しかし閻魔には効かなかった。
「なるほど、即死無効スキル持ちか?」
「貴様…何と言う事を、許さん!」
閻魔は激怒し、巨体を活かして笏を振り下ろしたが、私はヒラリと躱わした。
『魔力吸収!』
閻魔の身体に軽く触れ、魔力を吸収した。それを繰り返すと魔力値がMAXになった。
『Game Start』
閻魔を指差すと、2人以外の干渉を受けない世界となった。
『Game Make』
閻魔の全ステイタスを「1」に変更した。閻魔から攻撃されたが、当然ノーダメージだった。
「死ね!」
飛び蹴りを閻魔に喰らわすと、一撃で頭が吹き飛び、噴水の様に血を撒き散らした。しかしGame Clearにならない。見る見るうちに、閻魔の受けた傷が修復されて行く。
「まさか…私と同じく、不死なの?」
もしそうであれば、永遠に倒す事が出来ない。このスキルから抜け出すには、自らGame Overとなるしかない。
「そんなはずが無い!」
筋力ステイタスが1となった閻魔に対して、私は10万を超える。一撃で倒せるが、その度に何度も閻魔は回復した。
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