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初めてのお酒は、甘くて苦かった。
サロンの隅のテーブルに、綺麗な色というだけで選んだマリンブルーのカクテルが置かれている。
ウィルパの騎士学校の寮の窓から見た、カレルの海の色みたいだ――と思う。
あの頃は辛くて仕方なかったけど、まだ希望があった。
騎士になるという夢と、いつか“元の自分に戻る”という願い。
だが今は、そのどちらも上手くいかない。
騎士ではあるけれど、それはリリーが思い描いていた“騎士”とは違っていた。
アシュレイを守り、支える強き剣。
父と国王のように、信頼で結ばれた絆。
――それも、もう叶いそうにない。
守るべき人間に「騎士を辞めろ」と言われて、
それどころか、何といっていいのかわからない感情をぐちゃぐちゃにかき乱されている。
アシュレイの考えていることがわからない。
あの言葉の数々は、本気なのかさえ。
五年前の私たちには、そんな余地すらなかったじゃない。
離れていた五年間に、彼に何があったのかなんて――リリーには知る由もなかった。
――ふと、思い出す。
まだ騎士学校に入る前、王城の訓練場で剣を振っていた日々。
木剣を構えるたび、幼いアシュレイが少し離れた場所からその様子を真剣に見つめていた。
あの頃の彼は、いつもリリーの背中を追いかけていた。
自分も早く、彼女のように強くなりたくて――。
それでも、ある朝だけは珍しく、彼の方から声をかけてきたのだ。
『君が僕の剣でいてくれるなら、僕はどんな敵にも負けない。』
その真剣な瞳を、今も忘れられない。
あの言葉を誇らしく思った日の自分を、どこに置いてきたのだろう。
あの約束を守ろうとするほど、逆に遠ざかってしまった気がする。
「……なんだか、ふわふわしてきちゃった」
空のグラスを見下ろしながら呟く。
ああ、これが“忘れさせる”ってことなのかと思った。
ふわふわしていたら、何も考えられなくなる。
今のリリーには、それがちょうどよかった。
「お嬢さん、ご機嫌だね」
カウンター越しに声をかけられ、とりあえず愛想良く笑う。
ぼんやりした視界に、誰かの影が揺れた。
それが誰かなんて、どうでもよかった。
「……どう、綺麗だろ。こんな色のカクテル、似合う女の子は滅多にいないよ」
軽い口調。
知らない男の手が、テーブルの端に置かれたリリーの手のすぐ近くに伸びてくる。
反射的に身を引こうとして、身体が少しふらついた。
グラスが倒れ、氷が床に転がる。
「おっと、大丈夫? ちょっと外で――」
「その女に触るな。」
低い声が空気を切り裂いた。
その瞬間、リリーの世界が一気に現実へ引き戻される。
顔を上げると、見慣れた銀色の髪が目の前を揺らしていた。
「君によく似ている人を見かけたから、入ってみれば……」
低く、少しの不機嫌を隠さない声。
リリーをとらえたその瞳は、怒りとも心配ともつかない色をしていた。
「頼むから、これ以上心配させないでくれ。リリー」
「アシュ……レイ?」
酔いで霞む視界の中でも、彼の輪郭だけははっきりと見えた。
「そうだ。――今の君が酒を飲むなんて、あり得ないことだ。」
アシュレイの言葉に、リリーは小さく笑った。
「別に……騎士が飲んじゃいけないなんて、規則なかったでしょ?」
「そういう問題じゃない」
椅子の背にかけていた上着を取り、彼はリリーの肩にそっと掛ける。
冷えた空気に晒された肌が、少しだけ温まる。
「もう君は、あの頃とは違うんだよ」
――あの頃。
何もかもがリリーの味方をしていた、剣も知恵も運も。そんなあの頃。
リリーは、ぽつりと呟いた。
「……違うね。私も、あなたも」
その言葉に、アシュレイは目を伏せた。
けれど、リリーの手首を掴む力だけは、決して緩まなかった。
「帰ろう、リリー。ここは君のいる場所じゃない」
「……でも、家に帰っても、何も変わらないよ」
弱く笑ってそう言うと、アシュレイは小さく息を吐いた。
「それでも僕の目の届かないところで、こんなふうになって欲しくない。」
その声は、怒鳴るでも命じるでもなかった。
ただ、長い沈黙のあとにやっと滲み出た“本音”のように、静かに響いた。
リリーは何も言えず、ただうなずいた。
その瞬間、アシュレイの瞳が少しだけ和らいだ気がした。
外の夜風がカーテンを揺らし、マリンブルーのカクテルが、月明かりの下で静かに溶けていく。
* * *
アシュレイは代金を払い、何も言わずにリリーの肩を支えた。
彼の手の温度は、怒りの余熱と焦りの冷たさが入り混じっているようで、リリーの酔った身体には心地よかった。
サロンの外に出ると、夜風が頬を撫でる。
街灯の明かりが揺れ、石畳を照らしている。
馬車の扉を開けて、アシュレイは彼女を中へと促した。
馬車が走り出すと、リリーは小さく瞬きをした。
「……アシュレイ。これ、私の屋敷の方角じゃないわ」
「そうだね」
「じゃあ、どこへ?」
問いかける声はまだ少しふらついていた。
アシュレイは窓の外を見つめたまま、短く答える。
「今度は君に逃げられたくないから。――連れて行くよ」
リリーの呼吸が止まった。
冗談のように聞こえたけれど、その横顔はまったく笑っていなかった。
月の光が車内に差し込み、銀色の髪を青白く照らす。
アシュレイの睫毛の影が頬に落ち、その影がわずかに震えた。
馬車の中は狭く、揺れるたびに二人の肩が触れ合った。
そのたび、リリーは小さく身をすくめる。
逃げ場のない距離。
アシュレイは、彼女が反射的に背を引くたび、目を細めた。
「君、こっちも弱いんだね」
穏やかな声なのに、どこかくすぐるような響き。
「ちが……、そういう意味じゃ――」
否定しようとしたけれど、言葉が続かない。
顔が熱いのは、酒のせいだけではなかった。
アシュレイの指先が、滑るようにリリーの頬の赤みをなぞる。
「昔の君は、何をしても揺れなかった。
でも今の君は、少し触れただけで、こんなにも動揺してる……」
その言葉に、リリーは息を呑む。
拒むべきなのに、彼の声の柔らかさに力が抜けてしまう。
揺れる車体の中、彼の指がそっとリリーの髪を耳の後ろに寄せる。
距離が、さらに縮まる。
「リリー……あの頃の君には、触れられなかった。
眩しすぎて、強すぎて。僕の手なんかじゃ届かなかった」
リリーの呼吸が浅くなる。
アシュレイはその頬を見つめ、わずかに笑った。
「でもね、今の君になら……触れられる。だから、それが嬉しいんだ」
(君がどんなに“戻りたい”と願っても、僕は戻らなくていいと思っている。
昔の君は、手の届かない光だった。
でも今は違う。届く。抱ける。
――そんなこと、もし君が知ったらどんな顔をするだろうか。)
リリーは何も知らないまま、静かに目を閉じていた。
馬車の揺れが子守唄のように響く。
アシュレイは、その肩に頬を寄せるようにして、そっと囁いた。
「……ずっと、このままの君でいて。」
優しい声音。
けれどその響きの奥には、確かに“祈り”と“命令”の境界があった。
彼が願うのは、リリーの幸福ではなく――リリーの“今”のままの存在だった。
馬車の外で風が鳴り、月が雲に隠れる。
その瞬間、静寂の中に、ほんのわずかな狂気の香りが滲んだ。
サロンの隅のテーブルに、綺麗な色というだけで選んだマリンブルーのカクテルが置かれている。
ウィルパの騎士学校の寮の窓から見た、カレルの海の色みたいだ――と思う。
あの頃は辛くて仕方なかったけど、まだ希望があった。
騎士になるという夢と、いつか“元の自分に戻る”という願い。
だが今は、そのどちらも上手くいかない。
騎士ではあるけれど、それはリリーが思い描いていた“騎士”とは違っていた。
アシュレイを守り、支える強き剣。
父と国王のように、信頼で結ばれた絆。
――それも、もう叶いそうにない。
守るべき人間に「騎士を辞めろ」と言われて、
それどころか、何といっていいのかわからない感情をぐちゃぐちゃにかき乱されている。
アシュレイの考えていることがわからない。
あの言葉の数々は、本気なのかさえ。
五年前の私たちには、そんな余地すらなかったじゃない。
離れていた五年間に、彼に何があったのかなんて――リリーには知る由もなかった。
――ふと、思い出す。
まだ騎士学校に入る前、王城の訓練場で剣を振っていた日々。
木剣を構えるたび、幼いアシュレイが少し離れた場所からその様子を真剣に見つめていた。
あの頃の彼は、いつもリリーの背中を追いかけていた。
自分も早く、彼女のように強くなりたくて――。
それでも、ある朝だけは珍しく、彼の方から声をかけてきたのだ。
『君が僕の剣でいてくれるなら、僕はどんな敵にも負けない。』
その真剣な瞳を、今も忘れられない。
あの言葉を誇らしく思った日の自分を、どこに置いてきたのだろう。
あの約束を守ろうとするほど、逆に遠ざかってしまった気がする。
「……なんだか、ふわふわしてきちゃった」
空のグラスを見下ろしながら呟く。
ああ、これが“忘れさせる”ってことなのかと思った。
ふわふわしていたら、何も考えられなくなる。
今のリリーには、それがちょうどよかった。
「お嬢さん、ご機嫌だね」
カウンター越しに声をかけられ、とりあえず愛想良く笑う。
ぼんやりした視界に、誰かの影が揺れた。
それが誰かなんて、どうでもよかった。
「……どう、綺麗だろ。こんな色のカクテル、似合う女の子は滅多にいないよ」
軽い口調。
知らない男の手が、テーブルの端に置かれたリリーの手のすぐ近くに伸びてくる。
反射的に身を引こうとして、身体が少しふらついた。
グラスが倒れ、氷が床に転がる。
「おっと、大丈夫? ちょっと外で――」
「その女に触るな。」
低い声が空気を切り裂いた。
その瞬間、リリーの世界が一気に現実へ引き戻される。
顔を上げると、見慣れた銀色の髪が目の前を揺らしていた。
「君によく似ている人を見かけたから、入ってみれば……」
低く、少しの不機嫌を隠さない声。
リリーをとらえたその瞳は、怒りとも心配ともつかない色をしていた。
「頼むから、これ以上心配させないでくれ。リリー」
「アシュ……レイ?」
酔いで霞む視界の中でも、彼の輪郭だけははっきりと見えた。
「そうだ。――今の君が酒を飲むなんて、あり得ないことだ。」
アシュレイの言葉に、リリーは小さく笑った。
「別に……騎士が飲んじゃいけないなんて、規則なかったでしょ?」
「そういう問題じゃない」
椅子の背にかけていた上着を取り、彼はリリーの肩にそっと掛ける。
冷えた空気に晒された肌が、少しだけ温まる。
「もう君は、あの頃とは違うんだよ」
――あの頃。
何もかもがリリーの味方をしていた、剣も知恵も運も。そんなあの頃。
リリーは、ぽつりと呟いた。
「……違うね。私も、あなたも」
その言葉に、アシュレイは目を伏せた。
けれど、リリーの手首を掴む力だけは、決して緩まなかった。
「帰ろう、リリー。ここは君のいる場所じゃない」
「……でも、家に帰っても、何も変わらないよ」
弱く笑ってそう言うと、アシュレイは小さく息を吐いた。
「それでも僕の目の届かないところで、こんなふうになって欲しくない。」
その声は、怒鳴るでも命じるでもなかった。
ただ、長い沈黙のあとにやっと滲み出た“本音”のように、静かに響いた。
リリーは何も言えず、ただうなずいた。
その瞬間、アシュレイの瞳が少しだけ和らいだ気がした。
外の夜風がカーテンを揺らし、マリンブルーのカクテルが、月明かりの下で静かに溶けていく。
* * *
アシュレイは代金を払い、何も言わずにリリーの肩を支えた。
彼の手の温度は、怒りの余熱と焦りの冷たさが入り混じっているようで、リリーの酔った身体には心地よかった。
サロンの外に出ると、夜風が頬を撫でる。
街灯の明かりが揺れ、石畳を照らしている。
馬車の扉を開けて、アシュレイは彼女を中へと促した。
馬車が走り出すと、リリーは小さく瞬きをした。
「……アシュレイ。これ、私の屋敷の方角じゃないわ」
「そうだね」
「じゃあ、どこへ?」
問いかける声はまだ少しふらついていた。
アシュレイは窓の外を見つめたまま、短く答える。
「今度は君に逃げられたくないから。――連れて行くよ」
リリーの呼吸が止まった。
冗談のように聞こえたけれど、その横顔はまったく笑っていなかった。
月の光が車内に差し込み、銀色の髪を青白く照らす。
アシュレイの睫毛の影が頬に落ち、その影がわずかに震えた。
馬車の中は狭く、揺れるたびに二人の肩が触れ合った。
そのたび、リリーは小さく身をすくめる。
逃げ場のない距離。
アシュレイは、彼女が反射的に背を引くたび、目を細めた。
「君、こっちも弱いんだね」
穏やかな声なのに、どこかくすぐるような響き。
「ちが……、そういう意味じゃ――」
否定しようとしたけれど、言葉が続かない。
顔が熱いのは、酒のせいだけではなかった。
アシュレイの指先が、滑るようにリリーの頬の赤みをなぞる。
「昔の君は、何をしても揺れなかった。
でも今の君は、少し触れただけで、こんなにも動揺してる……」
その言葉に、リリーは息を呑む。
拒むべきなのに、彼の声の柔らかさに力が抜けてしまう。
揺れる車体の中、彼の指がそっとリリーの髪を耳の後ろに寄せる。
距離が、さらに縮まる。
「リリー……あの頃の君には、触れられなかった。
眩しすぎて、強すぎて。僕の手なんかじゃ届かなかった」
リリーの呼吸が浅くなる。
アシュレイはその頬を見つめ、わずかに笑った。
「でもね、今の君になら……触れられる。だから、それが嬉しいんだ」
(君がどんなに“戻りたい”と願っても、僕は戻らなくていいと思っている。
昔の君は、手の届かない光だった。
でも今は違う。届く。抱ける。
――そんなこと、もし君が知ったらどんな顔をするだろうか。)
リリーは何も知らないまま、静かに目を閉じていた。
馬車の揺れが子守唄のように響く。
アシュレイは、その肩に頬を寄せるようにして、そっと囁いた。
「……ずっと、このままの君でいて。」
優しい声音。
けれどその響きの奥には、確かに“祈り”と“命令”の境界があった。
彼が願うのは、リリーの幸福ではなく――リリーの“今”のままの存在だった。
馬車の外で風が鳴り、月が雲に隠れる。
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