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「わからない。アシュレイが言ってることがわからないよ!」
リリーは困惑を隠せず愛しくてたまらないと言うその男の顔を見つめる。
「わかってる。僕の我儘だってことくらい。
君があの日から変わってしまったこと、完璧な君が完璧じゃなくなったあの日から……」
「あの日って………」
リリーがレベッカと一緒に掴んだあの手がかり。
きっとアシュレイも知っていたんだ、とリリーはその言葉から感じた。
「逆転の女神ノルティアの石碑を君が壊したあの日…だよ」
「ノルティア……」
――ノルティアは“気まぐれの神”。
人の運命が一方へ傾きすぎたとき、退屈を嫌ってそれをひっくり返す。
与えすぎた者から奪い、奪われすぎた者に与える。
均衡を正すのではなく、“面白く”するために。
リリーがつい最近知ったこと。
あの石碑を壊したリリーはノルティアによって逆転させられたのだろうということ。
完璧少女からの逆転
それはリリーが“持たざるもの”になったという事実。
アシュレイは既にそれを知っていた。
リリーが知るよりも早く。
「いつから……知ってたの? なぜあなたが、それを!?」
声が震え、喉の奥が焼けるように痛んだ。
問いかけながら、リリー自身、そんなことを言っても意味がないと分かっていた。
それでも、止められなかった。
自分の“逆転”を――あの女神の気まぐれを、
アシュレイがどうして知っていたのか。
どの時点で、何を見て、どう思っていたのか。
“哀れんでいたのか?”
“面白がっていたのか?”
それとも――“愛しい”なんて言葉で、すべてを正当化するつもりなのか。
胸の奥で、沸々と煮え立つものがある。
怒りなのか、悔しさなのか、もう自分でも分からない。
「ねえ、答えてよ! どうして……!」
リリーは気づけばアシュレイの胸元を掴んでいた。
泣きそうな声で、しかし決して涙を見せまいとするように睨みつける。
「あなたは遠くから見て、何を思ってたの?
私が落ちていくのを、“面白い”とでも思ってたの?」
アシュレイの瞳が静かに揺れた。
言葉を失ったように一瞬、口を閉ざす。
その沈黙が、余計にリリーの心を乱していく。
「面白がる? 違うよ……」
アシュレイの声は、驚くほど静かだった。
「君が落ちていくたび、僕も一緒に歪んでいったんだ」
その言葉が、部屋の空気を変えた。
張りつめた静寂。
外の風の音すら遠く、時計の針の音だけが淡く響いている。
リリーの心臓の鼓動が、やけに大きく聞こえた。
「僕を避け始めた君に、納得がいかなかった。
何で避けられてるのかわからなかったんだ。
……あの時は、ただ普通に君のことが好きだったから」
淡々とした声。
けれど、その一言一言が、静かに胸を締めつけていく。
――情けない姿を見せたくなかった。
それだけだったのに。
リリーは自分の過去を振り返る。
守ると決めた相手に、完璧でなくなった自分を見せたくなかった。
彼の前では、強くありたかった。
それが幼い頃の“誓い”だったから。
けれどアシュレイは、
リリーが何の言葉もなく距離を置いたことに納得できなかった。
理由も知らされず、ただ遠ざけられた痛みが、
ゆっくりと彼の中で形を変えていった。
――リリーがシリウス騎士学校へ進学したとき。
アシュレイは、王族の視察という名目でその地を訪れた。
表向きは職務。
だが実際は、ただ彼女を一目見たかっただけだった。
それが、アシュレイの“第一の歪み”だった。
「そこで――君が、僕の知っている“完璧な君”じゃなくなっていたことを知った」
アシュレイの声には、淡い痛みと懐かしさが混じっていた。
「視察のときに見た君は……どんな生徒たちよりも劣っていた」
リリーの胸に、過去の記憶が突き刺さる。
あの頃の自分。
剣術も、座学も、何もかもがパッとしなかった。
努力しても報われず、ただ底辺を這うように毎日を繰り返していた。
誰にも負けたくないのに、気づけば誰の背中も見えなくなっていた。
悔しくて、情けなくて――それでも、諦めきれなかった。
その日々を思い出し、リリーはぐっと拳を握り締める。
爪が掌に食い込み、かすかな痛みが現実を思い出させた。
「その頃だよ」
アシュレイが小さく息を吐いた。
「何かがおかしいって思って、ノルティアについて調べ始めたのは」
静かに彼は続ける。
「君が君じゃなくなっていた。
僕を避け始めた前後に、何があったのか――
一番分かりやすい手がかりが、あの“石”だったから」
彼の瞳が、まっすぐリリーを射抜く。
「王家の森の、あの曰くありげな石。
そこからすべてを辿り始めたんだ」
「ノルティアは気まぐれな神だ。……リリーも、もう知っているんだろ?」
逆転の女神ノルティア――
それは人の運命を、気まぐれにひっくり返す存在。
与えすぎた者から奪い、奪われすぎた者に与える。
均衡を正すためではなく、ただ“退屈を嫌う”がゆえに。
だからこそ、王家はその名を恐れ、
ノルティアの石碑を“安息の地”に祀り上げてきた。
眠らせ、決して刺激しないように。
だが――あの時。
リリーはその眠りを、無意識に妨げてしまったのだ。
あの森の奥、彼女は石碑だとは知らずに飛び乗り、崩れ落とした。
アシュレイの記憶に、あの日の光景が焼き付いている。
焦っていた。
必死で、強がっていた。
完璧であろうとする彼女が、無理をして笑っていた。
きっと、それがノルティアの不興を買った。
女神はリリーに、手痛い罰を与えたのだ。
――“逆転”。
完璧だった少女は、何もかもを失った。
剣も、才も、誇りさえも。
アシュレイの目から見ても、それは“同じ人間”とは思えないほどだった。
「リリーは……ノルティアに呪われている。神の怒りを買ったんだと思った。」
アシュレイはゆっくりと視線を落とした。
「最初はね、どうにかしてあげようと思ってたんだ。
王家の力でも、神官の加護でも、何だって使えば救えるって……本気でそう思ってた。」
彼の指が小さく震えていた。
それは後悔の震えか、それとも別の何かか――リリーには分からない。
アシュレイは続けた。
「でも、見てしまったんだ。……“できなくなった”君を。」
努力しても報われず、何をしても空回りして、
それでも必死に立ち上がろうとするリリーの姿を。
かつて“完璧”だった少女が、もがき、傷つき、
自分の理想からどんどん遠ざかっていく――その姿を。
「可哀想で……可愛いって思った。」
その言葉は、ひどく静かに、けれど異様な熱を帯びていた。
「努力しても届かなくて、焦って、傷ついて、
それでも前を向こうとする君が……たまらなく愛おしかった。」
リリーは息を呑んだ。
それが“愛”だと信じたい気持ちと、どこか違うという直感が、胸の中でせめぎ合う。
「だから、思ってしまったんだ。
――このままでいてほしい、って。」
アシュレイの微笑みは穏やかだった。
けれどその奥にあるものは、優しさではなく、壊れてしまった愛だった。
「――それが、僕のもう一つの歪みだよ。」
静かな声が、部屋の空気をわずかに震わせた。
アシュレイは笑っていた。
けれど、その笑みはどこか危うく、壊れそうなほど優しかった。
まるで、自分の罪を告白しながら、それすらも救いだと信じているように。
「完璧な君は、遠すぎた。
どんなに手を伸ばしても、光に包まれていて――僕には届かなかった。」
淡い記憶のように滲む声。
「でも今は違う。
触れられる。抱きしめられる。
……君が欠けて、崩れて、泣くようになって、やっと僕の手が届いた。」
リリーは息を呑んだ。
胸の奥が、痛みとも恐怖ともつかない熱で軋む。
「アシュレイ……わかんないよ。
あなたが何を言ってるのか、全然わかんない……」
かすれた声が震える。
その言葉にアシュレイは一瞬だけ目を伏せ、
そして――まるで彼女の混乱すら愛おしいかのように、穏やかに微笑んだ。
リリーの手を取ると、その指先にそっと唇を落とす。
「君がどんなに戻りたくても、僕は――戻らなくていいと思ってる。」
囁きのような声が、肌をなぞる。
「……だって今の君が、一番愛しいから。」
その瞬間、リリーの世界が音を失った。
どくん、と心臓の鼓動だけが響く。
理解も拒絶も追いつかない。
ただ、涙だけが頬を伝い落ちていった。
リリーは困惑を隠せず愛しくてたまらないと言うその男の顔を見つめる。
「わかってる。僕の我儘だってことくらい。
君があの日から変わってしまったこと、完璧な君が完璧じゃなくなったあの日から……」
「あの日って………」
リリーがレベッカと一緒に掴んだあの手がかり。
きっとアシュレイも知っていたんだ、とリリーはその言葉から感じた。
「逆転の女神ノルティアの石碑を君が壊したあの日…だよ」
「ノルティア……」
――ノルティアは“気まぐれの神”。
人の運命が一方へ傾きすぎたとき、退屈を嫌ってそれをひっくり返す。
与えすぎた者から奪い、奪われすぎた者に与える。
均衡を正すのではなく、“面白く”するために。
リリーがつい最近知ったこと。
あの石碑を壊したリリーはノルティアによって逆転させられたのだろうということ。
完璧少女からの逆転
それはリリーが“持たざるもの”になったという事実。
アシュレイは既にそれを知っていた。
リリーが知るよりも早く。
「いつから……知ってたの? なぜあなたが、それを!?」
声が震え、喉の奥が焼けるように痛んだ。
問いかけながら、リリー自身、そんなことを言っても意味がないと分かっていた。
それでも、止められなかった。
自分の“逆転”を――あの女神の気まぐれを、
アシュレイがどうして知っていたのか。
どの時点で、何を見て、どう思っていたのか。
“哀れんでいたのか?”
“面白がっていたのか?”
それとも――“愛しい”なんて言葉で、すべてを正当化するつもりなのか。
胸の奥で、沸々と煮え立つものがある。
怒りなのか、悔しさなのか、もう自分でも分からない。
「ねえ、答えてよ! どうして……!」
リリーは気づけばアシュレイの胸元を掴んでいた。
泣きそうな声で、しかし決して涙を見せまいとするように睨みつける。
「あなたは遠くから見て、何を思ってたの?
私が落ちていくのを、“面白い”とでも思ってたの?」
アシュレイの瞳が静かに揺れた。
言葉を失ったように一瞬、口を閉ざす。
その沈黙が、余計にリリーの心を乱していく。
「面白がる? 違うよ……」
アシュレイの声は、驚くほど静かだった。
「君が落ちていくたび、僕も一緒に歪んでいったんだ」
その言葉が、部屋の空気を変えた。
張りつめた静寂。
外の風の音すら遠く、時計の針の音だけが淡く響いている。
リリーの心臓の鼓動が、やけに大きく聞こえた。
「僕を避け始めた君に、納得がいかなかった。
何で避けられてるのかわからなかったんだ。
……あの時は、ただ普通に君のことが好きだったから」
淡々とした声。
けれど、その一言一言が、静かに胸を締めつけていく。
――情けない姿を見せたくなかった。
それだけだったのに。
リリーは自分の過去を振り返る。
守ると決めた相手に、完璧でなくなった自分を見せたくなかった。
彼の前では、強くありたかった。
それが幼い頃の“誓い”だったから。
けれどアシュレイは、
リリーが何の言葉もなく距離を置いたことに納得できなかった。
理由も知らされず、ただ遠ざけられた痛みが、
ゆっくりと彼の中で形を変えていった。
――リリーがシリウス騎士学校へ進学したとき。
アシュレイは、王族の視察という名目でその地を訪れた。
表向きは職務。
だが実際は、ただ彼女を一目見たかっただけだった。
それが、アシュレイの“第一の歪み”だった。
「そこで――君が、僕の知っている“完璧な君”じゃなくなっていたことを知った」
アシュレイの声には、淡い痛みと懐かしさが混じっていた。
「視察のときに見た君は……どんな生徒たちよりも劣っていた」
リリーの胸に、過去の記憶が突き刺さる。
あの頃の自分。
剣術も、座学も、何もかもがパッとしなかった。
努力しても報われず、ただ底辺を這うように毎日を繰り返していた。
誰にも負けたくないのに、気づけば誰の背中も見えなくなっていた。
悔しくて、情けなくて――それでも、諦めきれなかった。
その日々を思い出し、リリーはぐっと拳を握り締める。
爪が掌に食い込み、かすかな痛みが現実を思い出させた。
「その頃だよ」
アシュレイが小さく息を吐いた。
「何かがおかしいって思って、ノルティアについて調べ始めたのは」
静かに彼は続ける。
「君が君じゃなくなっていた。
僕を避け始めた前後に、何があったのか――
一番分かりやすい手がかりが、あの“石”だったから」
彼の瞳が、まっすぐリリーを射抜く。
「王家の森の、あの曰くありげな石。
そこからすべてを辿り始めたんだ」
「ノルティアは気まぐれな神だ。……リリーも、もう知っているんだろ?」
逆転の女神ノルティア――
それは人の運命を、気まぐれにひっくり返す存在。
与えすぎた者から奪い、奪われすぎた者に与える。
均衡を正すためではなく、ただ“退屈を嫌う”がゆえに。
だからこそ、王家はその名を恐れ、
ノルティアの石碑を“安息の地”に祀り上げてきた。
眠らせ、決して刺激しないように。
だが――あの時。
リリーはその眠りを、無意識に妨げてしまったのだ。
あの森の奥、彼女は石碑だとは知らずに飛び乗り、崩れ落とした。
アシュレイの記憶に、あの日の光景が焼き付いている。
焦っていた。
必死で、強がっていた。
完璧であろうとする彼女が、無理をして笑っていた。
きっと、それがノルティアの不興を買った。
女神はリリーに、手痛い罰を与えたのだ。
――“逆転”。
完璧だった少女は、何もかもを失った。
剣も、才も、誇りさえも。
アシュレイの目から見ても、それは“同じ人間”とは思えないほどだった。
「リリーは……ノルティアに呪われている。神の怒りを買ったんだと思った。」
アシュレイはゆっくりと視線を落とした。
「最初はね、どうにかしてあげようと思ってたんだ。
王家の力でも、神官の加護でも、何だって使えば救えるって……本気でそう思ってた。」
彼の指が小さく震えていた。
それは後悔の震えか、それとも別の何かか――リリーには分からない。
アシュレイは続けた。
「でも、見てしまったんだ。……“できなくなった”君を。」
努力しても報われず、何をしても空回りして、
それでも必死に立ち上がろうとするリリーの姿を。
かつて“完璧”だった少女が、もがき、傷つき、
自分の理想からどんどん遠ざかっていく――その姿を。
「可哀想で……可愛いって思った。」
その言葉は、ひどく静かに、けれど異様な熱を帯びていた。
「努力しても届かなくて、焦って、傷ついて、
それでも前を向こうとする君が……たまらなく愛おしかった。」
リリーは息を呑んだ。
それが“愛”だと信じたい気持ちと、どこか違うという直感が、胸の中でせめぎ合う。
「だから、思ってしまったんだ。
――このままでいてほしい、って。」
アシュレイの微笑みは穏やかだった。
けれどその奥にあるものは、優しさではなく、壊れてしまった愛だった。
「――それが、僕のもう一つの歪みだよ。」
静かな声が、部屋の空気をわずかに震わせた。
アシュレイは笑っていた。
けれど、その笑みはどこか危うく、壊れそうなほど優しかった。
まるで、自分の罪を告白しながら、それすらも救いだと信じているように。
「完璧な君は、遠すぎた。
どんなに手を伸ばしても、光に包まれていて――僕には届かなかった。」
淡い記憶のように滲む声。
「でも今は違う。
触れられる。抱きしめられる。
……君が欠けて、崩れて、泣くようになって、やっと僕の手が届いた。」
リリーは息を呑んだ。
胸の奥が、痛みとも恐怖ともつかない熱で軋む。
「アシュレイ……わかんないよ。
あなたが何を言ってるのか、全然わかんない……」
かすれた声が震える。
その言葉にアシュレイは一瞬だけ目を伏せ、
そして――まるで彼女の混乱すら愛おしいかのように、穏やかに微笑んだ。
リリーの手を取ると、その指先にそっと唇を落とす。
「君がどんなに戻りたくても、僕は――戻らなくていいと思ってる。」
囁きのような声が、肌をなぞる。
「……だって今の君が、一番愛しいから。」
その瞬間、リリーの世界が音を失った。
どくん、と心臓の鼓動だけが響く。
理解も拒絶も追いつかない。
ただ、涙だけが頬を伝い落ちていった。
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