淫らな声だと婚約破棄された悪役令嬢は砂漠の王子に溺愛される

蜂蜜あやね

文字の大きさ
6 / 17

6 言え、ローズ

宿屋の廊下は静かだった。
 外のざわめきは遠ざかり、ただランプの灯りが二人の影を寄り添わせる。
「……あ、ラッキー。今夜は前よりいい部屋だったね」
 シャルは肩をすくめ、いつもの調子で笑った。
 その気楽な口ぶりが、ローズの胸を余計にざわつかせる。
 用意された部屋に足を踏み入れると、豪華さは一目で分かった。
 厚い絨毯が敷かれ、壁には装飾布がかかり、ベッドはふかふかで軋む音ひとつしない。
 まるで先ほどの酒場の喧騒など夢だったかのような、静かな空間だった。
 ――心臓が、痛いほどに鳴っている。
 酔いのせいなのか、それとも目の前の男のせいなのか。
 シャルが扉を閉めると同時に、背後で鍵が軽く音を立てた。
 その乾いた響きは、ローズにとって「もう逃げられない」という合図のように思えた。
「ローズ」
 名を呼ばれただけで、全身がびくりと震える。
 振り返った瞬間、シャルの視線と真正面からぶつかった。
 逃げたいのに、足は動かない。
 むしろ――その瞳に吸い寄せられてしまう。


部屋に足を踏み入れた瞬間、ローズの胸はどきどきとうるさかった。
背後で扉が閉まる音が、やけに大きく響く。
「ローズ、今回はいいよね?」
振り向いたシャルの目はまっすぐで、逃げ道を与えない。
――それでも、不思議と嫌悪感は湧かなかった。
むしろ心臓が暴れるのは、怖いからなのか、期待しているからなのか、自分でも分からない。
「……っ」
答えられずにいるローズの喉がひくりと動く。
声。
王子に笑われ、貴族たちに嘲られた、あの声。
シャルが「構わない」と言っても――信じたい気持ちと、どうしても消えない恐怖が胸の奥でせめぎ合う。
沈黙に耐えかねたように、シャルが肩をすくめて言った。
「……そんなに声を出したくないなら、付ける?」
「え……?」
戸惑うローズの前に、彼は懐から小さな黒い革袋を取り出した。
酒場で彼女が勝手に開けて、慌てて隠された“あれ”。
「な、なにを……?」
ぎょっと目を見開くローズの視線の先で、シャルの手からするりと落ちたのは、黒い革紐に繋がれた真ん丸の玉だった。
「な、なにそれ!? な、何考えてるのよ!」
ただならぬ形状に、用途は分からなくても危険なものだという確信だけはあった。
ローズはベッドの端まで慌てて後ずさり、全力で首を横に振る。
「こういうの、一部の客に人気なんだよ。ギャグボールっていうんだ」
「な、なにが客よ! 一国の王子が持つものじゃないでしょう!? なんかよくわからないけど、絶対に良くないものだってことは分かるわ!」
「はは。旅商人やってるといろんな趣味の奴に会うんだよ」
あっけらかんと笑うシャルに、ローズは耳まで真っ赤にして縮こまった。

「ほら、見ただけで真っ赤になって……かわいいな」
シャルは肩を揺らして笑い、ローズの手に握られた枕をそっと取り上げると、そのギャグボールをベッド脇にぽん、と放り投げた。
「冗談だよ。そんなの使うわけないだろ」
軽い口調なのに、瞳は真剣だった。
ローズの鼓動が、また早鐘を打つ。
「でも――」
シャルはローズの顎をすくい、目を逸らさせない。
「俺は君の声が聞きたいんだ」
「……っ」
胸の奥を抉るような言葉に、ローズは息を呑む。
王子にあざ笑われ、貴族たちに陰で嗤われ続けた声。
それを「聞きたい」と言う男がいるなんて。
「君がどんな声を出しても、俺は全部、可愛いと思う」
熱を帯びた囁きが耳にかかり、ローズの背筋をぞくりと震わせた。
逃げることも、言い訳することもできない。
ただ、心臓の音がうるさすぎて、自分でもどうしていいのか分からなかった。

シャルの言葉に、ローズは思わず肩を震わせた。
「あんまりグダグダ言うと、もう待たないよ? 砂漠の男はせっかちなんだ」
軽口めいているのに、瞳は真剣そのもの。
次の瞬間、強い腕に抱き寄せられ、ローズの背中がふかふかのベッドに押し付けられる。
「きゃ――っ」
声を上げる間もなく、唇を塞がれた。
舌先を這わせるように、熱を含んだ口づけが降り注ぐ。
さっきまで飲んでいた“砂漠の雫”の甘い香りが混じり合い、酔いの熱とシャルの体温が一体となってローズを包み込む。
「ん……っ……」
息がうまくできない。
けれど、苦しさよりも甘さが勝って、抗う気持ちがほどけていく。
シャルの唇が一度離れると、濡れた糸が細く光った。
「ローズ……今度は、ちゃんと聞かせて」
低い声に囁かれ、ローズの頬がさらに真っ赤に染まった。


「ローレシアの女性のドレスは脱がしづらいな」
シャルが苦笑しながら、幾重にも重なる布を指先で探る。
「すぐにでも君の肌に触れたいのに……いつまで布が続くんだ?」
「な、何よそれ……!」
羞恥に頬を赤らめるローズをよそに、彼は器用に留め具を外していく。
「知ってる? ジャンダの女性は伽の時はおへそが出た装束だから、脱がせるのも楽なんだよ」
冗談めかして囁きながら、シャルはにやりと笑った。
「ローレシアも取り入れたらいいのにね」
「ば、馬鹿なこと言わないで……っ」
抗議の声も虚しく、最後の布が滑り落ちた瞬間――
ようやく現れた白い肌に、シャルは満足げな吐息を漏らした。
「……やっとだ」
手入れの行き届いたなめらかな肌。
ジャンダの女性とは違う、淡い光を宿すような白さ。
その感触を逃すまいと、シャルは掌でゆっくりと撫でた。
「……っ」
声が漏れそうになるのを必死に堪えるローズ。
その震えを横目に見ながら、シャルの唇が愉快そうに歪んだ。

「ローズ、いつまで声を我慢できると思ってるの?」
低く囁きながら、シャルの舌が鎖骨をなぞる。
同時に大きな手が腰骨のあたりを撫で、じわじわと焦らすように動きを深めていく。
「っ……!」
ローズは必死に片手で口を覆い、声を堪えた。
だがその仕草は隙だらけで――
「……ふふ」
シャルは愉快そうに笑い、すかさず身体を割り入れる。
彼女の両膝の間に自らを押し込み、逃げ場を塞いだ。
「そんなに口を塞いでも、身体は正直だよ」
ローズは必死に首を振るが、両手は口元を守るのに精一杯。
無防備に晒された胸元に、シャルの影が覆いかぶさる。
「……っ!」
掌が白い双丘を捕らえる。柔らかなふくらみを揺らすように揉み込むと、抑えきれなかった声が小さく漏れた。
「あ……っ」
「ほら、出ただろ。やっぱり君の声が欲しい」
彼女の反応を確かめながら、シャルはさらに強く胸を揉み、指先で敏感な先端を探り当てる。
ローズの口から、今にも零れそうな甘い吐息――。
「まだ胸しか触ってないよ? でも、もう可愛い声が漏れてる」
シャルは指先で先端をつまみ上げ、軽く転がすように弄んだ。
「や、やめっ……言わない、で……っ」
ローズは必死に口を押さえ、首を振る。
「嫌だ」
彼は低く囁き、彼女の耳元で熱を落とした。
「ローズの声が可愛いって、教えとかなきゃダメだろ? 君、本当に可愛いから」
「~~っ!」
両手で口を覆ったまま、ローズの顔は真っ赤に染まっていく。
声を殺そうと必死で、でも身体は敏感に反応して震えていた。
「どうせ無駄なのに……」
シャルは愉しげに呟き、その震える姿を愛おしそうに見つめた。
「そんなに我慢して、可愛いな」
囁きながら、彼の手が胸元からゆっくりと下へ。
お腹を撫で、腰骨をなぞり、さらにその下へ――ローズの熱を確かめるように伸びていく。

「女性はね、どんな女性でも……やっぱりここが弱いんだよ。ローズがどんなに頑張っても、多分無駄だよ」
シャルはそう囁くと、自分の指先を唇に運び、唾液でぬらした。
そのままローズの秘められた場所へと伸ばし、敏感な突起を覆う皮を押し上げて、容赦なく剥き出しにする。
「ひっ……! やっ……!」
ローズの身体が跳ねる。
シャルの指がその小さな核を捉え、遊ぶように捏ね回した。
転がされ、摘まれ、擦られて――鋭い電流が全身を駆け巡る。
「ん……あ、ああぁッ……! んんっ……!」
両手で必死に口を塞いでいたはずのローズから、ついに声が溢れた。
喉の奥から勝手に漏れ出す、甘く破廉恥な声。
それはローズが最も恥じ、恐れていた声だった。
けれど、今まさにシャルによって暴かれ、咎められるように響き渡っている。
「気持ちいいんだね、ローズ。君の声がそう言ってる」
耳元で囁かれ、ローズの目に涙がにじむ。
「ち、違う……ちがうの……っ!」
必死に首を振るけれど、その震える声も、潤んだ瞳も、熱を帯びた身体も――すべてが「本当」を暴いていた。
「嘘はバレてるよ」
シャルは微笑み、さらに指の動きを強める。
「もっと良くしてあげるから……もっと、聞かせて?」
「……もう声を我慢することもできなくなった?」
低い声が耳に落ちる。
「ひっ……あ……ああぁ……っ」
必死に堪えていたはずのローズの声が、もう抑えきれずに零れていく。
「うん。我慢なんてしなくていいよ。君は不埒でも、はしたなくもない。ただ……感じてるだけだから」
シャルの指が、敏感な核を巧みになぞる。擦り、押し、優しく転がす。
「ん……んんっ……やっ……だめぇ……!」
ローズは両手を伸ばしてシーツを掴み、身体を震わせた。
唇を噛んでも、声は止められない。
「ローズ。可愛いね」
耳を掠める吐息と共に、シャルの囁きが心臓を撃ち抜く。
そして――不意に、その動きがぴたりと止んだ。
「……っ!? な、なんで……やめ……!」
ローズが慌てて首を横に振る。目にはうっすら涙。
シャルはそんな彼女の顔を覗き込み、わざとらしく微笑んだ。
「どうして首を振るの? まだ欲しいんでしょ?」
「ち、違……っ」
否定の言葉はか細く、震えて消える。
「なら、言ってごらん。君の声で――『いく』って」
甘く、けれど逃げ道を与えない声音。
「言えたら……もっと気持ちよくしてあげるよ」
「……ローズ。ほら、言ってごらん?」
囁きながら、シャルの指が再び柔らかく動き出す。
「ひぁっ……あっ……んんっ……!」
止められていた熱が一気に解放され、ローズは背を反らせて声を上げた。
「ほら……君の身体、もう限界だよね?」
焦らすように小刻みに動く指先。甘い衝撃が波のように押し寄せ、ローズはベッドに縋りつく。
「んん……や、やだ……っ……ああぁっ!」
必死に声を飲み込もうとしても、喉が勝手に鳴ってしまう。
「君の声、全部欲しい。俺に聞かせて……」
耳朶を掠める吐息。低く熱を帯びた声。
「っ……だ、め……っ、で、でも……あ……あああっ!」
涙に濡れた瞳で、ローズはシャルを見上げる。
心も身体も、もう限界。
「……言え、ローズ」
命じるようで、甘やかすような声音。
「い、いく……っ……シャル……っ……いくのぉ……っ!」
堰を切ったように、ローズの声が迸った。
その瞬間、シャルの指が強く核を擦り上げ――
「ひぁあああぁぁぁっ!」
ローズの全身が震え、甘い絶頂に呑み込まれていった。
「可愛いよ、ローズ……俺の前では、そんな声でいいんだ」
耳元で囁かれ、涙混じりの吐息を漏らしながら、ローズはただ熱に溺れていた。

「可愛い……ローズ。上手だったね」
甘やかすような声音とともに、シャルは涙を滲ませたローズの頬を指先で拭った。
「ひとりで我慢して……えらかった。可愛い声、ちゃんと聞かせてくれてありがとう」
囁きと共に、優しい口づけが落ちる。
「……っ」
熱い舌が触れただけで、ローズの身体が再び痺れるように震えた。
「やっぱり、俺も君のあんな声を聞いたら……我慢なんてできないから」
シャルの吐息が耳を掠める。
「……いいよね?」
確認する言葉。けれど声はすでに熱を帯び、待てない色を含んでいた。
視線を落としたローズは、彼の剛直が先程の余韻のまま張り詰め、硬く脈打っているのを見て、胸を詰まらせる。
「……っ」
抗う間もなく、シャルはそれをローズの秘所へとあてがった。
すでに散々弄ばれたせいで、彼女の奥は濡れて、柔らかく迎え入れる準備が整っている。
ゆっくりと腰を前に進めるだけで、ローズの身体がきゅっと吸い寄せるように彼を受け入れていく。
「……あ、あぁ……っ」
唇から洩れる声。ローズは自分でそれを恥じたが――もう無理に押し殺そうとはしなかった。
(どうせ……無駄だわ……)
先程、快楽に呑まれたとき、もう悟ってしまった。
この人の手にかかれば、自分はどんなに必死でも声を我慢できない。
それでも――シャルの目が自分を蔑むどころか、むしろ喜んでいるように輝いていることに、心が救われる。
「ローズ……中、すごく熱い。全部で俺を掴んでくる」
低く囁く声と共に、シャルの腰がゆっくりと動いた。
擦られる内壁、奥まで突かれる感覚。
「ひぁ……あっ……!」
陰核を直接責められたときの衝撃ほどではない。けれど、だからこそじわじわと広がる快感に、ローズは逃げ場を失っていく。
「声……隠さなくていい。俺はその声が聞きたい」
そう囁かれるたび、ローズの心臓は激しく鳴り、身体はさらに熱を帯びていった。

シャルの腰の動きは次第に速さを増し、ローズの喉からは耐えきれない声が溢れていた。
必死に唇を噛んで抑えても、身体の奥から勝手に零れてしまう。
「……っ、や……ん、あぁっ……!」
その声を耳元で聞きながら、シャルがふっと笑う。
「こんな声聞かされて文句を言う男がいるんだな」
「っ……!」
「俺には愛しい女の証にしか思えない。淫らでも、不埒でもない。ただ……ローズが俺に夢中になってくれてる証拠だ」
低い囁きが、胸の奥に突き刺さる。
今まで「恥」として押し殺してきた声が、初めて「愛」として抱きしめられた気がして――ローズの瞳が潤む。
「ほら、ローズ。言うことあるでしょ? 今どんな感じ?」
先程教えた言葉を催促される。シャルは潤んだ瞳のローズを熱っぽく見つめ続けた。
ローズの唇が恥ずかしそうに震え、そして彼が教えた通りの言葉を紡ぐ。
「……い、いくの……シャルっ……!」
「うん……俺も……っ!」
二人の熱が重なった瞬間、夜を震わせる声が響く。
それはもう羞恥ではなく、ただひたすらに解放の声だった。



夜が明ける頃。
まだ身体の芯に熱を残したまま、ローズはシャルと並んで宿の廊下を歩いていた。
足取りは覚束なく、頬は赤い。
――そして階下。
朝の支度をしていた宿屋の店主が、にやりと笑って声を掛けてきた。
「昨夜はお楽しみでしたね」
「~~っっ!!!」
ローズの顔は一瞬で真っ赤に染まる。
「ち、違っ……! その、あの……!」
横でシャルは肩を揺らし、抑えきれない笑みを浮かべていた。
「はは、まあ……楽しかったのは本当だからな」
「シャルっ!!」
ローズは思わず拳で彼の肩を小突く。
だがその仕草すら愛らしいと、彼は目を細めて見つめるのだった。
――こうして、二人の夜はひとまず幕を閉じた。
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています

かきんとう
恋愛
 王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。  磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。  その中心に、私は立っていた。  ――今日、この瞬間のために。 「エレノア・フォン・リーベルト嬢」  高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。

兄妹じゃないとわかったのでお兄様と結婚したら、全部仕込みでした

こじまき
恋愛
【20260401読みやすいように話を分割しました】 伯爵令嬢ヘイゼルは、兄アリステアに恋をしている。叶わないと知りながら、それでも諦めきれなかった。 しかし子ども時代の「取り違え」が発覚し、子爵令嬢ロレッタとして“正しい場所”で生き直すことに。 そして妹ではなくなった彼女に、アリステアは求婚する。 運命のねじれは正されて、望んだとおりに最愛の人と結ばれた―― けれど――その「正しい運命」は、兄アリステアによって用意されたものだった―― ※「小説家になろう」にも投稿しています。

悪役令嬢は追いかけられて囚われる。

入海月子
恋愛
侯爵令嬢のセフィリアは、濡衣で王太子から婚約破棄を命じられる。失意のうちに座り込んでいると、近衛騎士のラギリスが追いかけてきた。今までなんの接点もなかったのに、熱い瞳で見つめられて……。

「愛想がなく可愛くない」と捨てられた私、最強の竜騎士に拾われる。「その美しさに僕だけが狂わされたい」と、愛の重さでベッドから下ろしてくれない

唯崎りいち
恋愛
夜会の最中、王子に「愛想がなくて可愛くない」と婚約破棄された無表情令嬢。 だが彼女の美しさに一目惚れした隣国最強の竜騎士に連れ去られ、 「君はもう僕のものだ」 と毎晩愛の重さでベッドから下ろしてくれない生活が始まる——。

呪われた悪女は獣の執愛に囚われる

藤川巴/智江千佳子
恋愛
獣人嫌いとして知られるフローレンス公爵家の令嬢であり、稀代の悪女と呼ばれるソフィアには秘密があった。それは、獣の類の生き物に触れてはならないという悍ましき呪いを体に宿していることだ。呪いを克服しようと試行錯誤を繰り返す日々の中、ソフィアは唯一の友人を救うため、ついに獣に手で触れてしまう。彼女は呪いの発現に苦しみ死を覚悟するが——。 「貴女の身体はまた俺を求めるようになる。貴女はもう、人間のものでは満足できない身体に作り替えられた。この俺によって」 悪女ソフィアに手を差し伸べたのは、因縁の獣人である、獣軍司令官のルイス・ブラッドだった。冷たい言葉を吐きながらも彼の手つきはぎこちなく優しい。 「フィア。貴女の拒絶は戯れにしか見えない」 「——このまま俺と逃げるか?」 「もう二度と離さない」 ※ムーンライトノベルズさんにも掲載しております。

天才魔術師から逃げた令嬢は婚約破棄された後捕まりました

oro
恋愛
「ねぇ、アデラ。僕は君が欲しいんだ。」 目の前にいる艶やかな黒髪の美少年は、にっこりと微笑んで私の手の甲にキスを落とした。 「私が殿下と婚約破棄をして、お前が私を捕まえることが出来たらな。」 軽い冗談が通じない少年に、どこまでも執拗に追い回されるお話。

【完結】悪役令嬢の身代わりで処刑されかけた侍女、悪人面強面騎士にさらわれる。

雨宮羽那
恋愛
 侍女リーリエは、処刑される予定の主・エリーゼと容姿がそっくりだったせいで、身代わりとして処刑台へ立たされていた。  (私はエリーゼ様じゃないわ!)と心の中で叫んだ瞬間、前世の記憶がよみがえり、ここが読みかけだった悪役令嬢ものの小説の世界だと気づく。  しかも小説ではエリーゼが処刑されるはずなのに、リーリエが処刑されかけているという最悪の展開。  絶体絶命の瞬間、リーリエの前に現れたのは強面で悪人面の騎士ガウェイン。  彼はなぜかリーリエを抱えあげ連れ去ってしまい――? ◇◇◇◇ ※全5話 ※AI不使用です。 ※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております。

【完結】ハメられて追放された悪役令嬢ですが、爬虫類好きな私はドラゴンだってサイコーです。

美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
 やってもいない罪を被せられ、公爵令嬢だったルナティアは断罪される。  王太子であった婚約者も親友であったサーシャに盗られ、家族からも見捨てられてしまった。  教会に生涯幽閉となる手前で、幼馴染である宰相の手腕により獣人の王であるドラゴンの元へ嫁がされることに。  惨めだとあざ笑うサーシャたちを無視し、悲嘆にくれるように見えたルナティアだが、実は大の爬虫類好きだった。  簡単に裏切る人になんてもう未練はない。  むしろ自分の好きなモノたちに囲まれている方が幸せデス。