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第一章 姉妹の光影
夏の夕暮れ
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2026年8月15日。土曜日。15時10分。
千葉 聖アルサード教会 管理墓地。
「暑い……けどもう少しだね」
8月に入ってからというもの、気温は更にあがり熱中症対策が叫ばれる中、私は麻由美を連れて両親の墓参りに訪れていた。
「お姉ちゃん大丈夫? ちょっと顔赤いよ?」
暑さにあまり耐性はない。夏が一年で一番苦手な季節だと常々思う。私は持参したミネラルウォーターで喉を潤すものの、周囲の気温が下がる訳ではない。水属性の魔法ならいくらでも周囲の気温を下げられるだろうが、それは御法度だ。水の女神アストネイア様の加護が欲しい。
「ありがとう。でも大丈夫」
麻由美の心遣いが嬉しい。毎年お盆の墓参り。一緒に来てくれるか不安だったけど、特に不機嫌な様子もなく一緒に今年も来てくれた。麻由美は股下の短いデニムショートパンツにTシャツ、それに薄いカーデガンを羽織っている。涼しげな格好だが、露出の多い格好は辞めてほしいというのが正直な気持ちだ。白く若々しい脚線美が異性を挑発しかねないし、イヤらしい目で見られると思うと、可愛い麻由美が汚れてしまう気がしてならない。
「まったく。こんな暑いのに長袖にロングスカートなんか着てくるからだよ。しかも黒だし」
午後の日差しを甘く見ていた。訳ではないものの…… 今日の蒸し暑さは酷い。日焼け対策は万全だがブラウスは白でも良かった気がする。ただ汗でインナーが透けると思うと、袖を通す気にはなれなかったのだ。
日傘を差したまま、広大な墓地を歩く。ここはアルサード教会が管理する場所で、面積はかなり広いが隅々まで綺麗に整備されている。教会関係者、及びその親族等が優先的に利用でき、埋葬された人々が永眠する神聖な場所だ。
やがて私達は、両親が眠る墓石の前に辿り着く。その前で屈み込んで、両手を合わせ祈りを捧げる。
(パパ…… ママ…… 麻由美の事は心配しないでね。私がずっと一緒にいて、麻由美の事を守っていきます)
私達の両親は優しかった。大手商社に勤めていた父。帰りは遅かったが、週末は私達を色々な場所へ連れて行ってくれた。母もパートへ出ていたが、私達が学校から帰る頃には夕食の支度をしながら、笑顔でその帰りを待ってくれていた。
幸せな日々だったし、それがずっと続くものだと思っていた……。
だけど、現実は違う。私も18歳。麻由美と一緒に、二人だけで生きていかなければならないのだ……。
そう思い立ち上がったその時だった。
(あれ…… なんだか体が……)
「……お姉ちゃん? ちょっとお姉ちゃん!」
同日。17時26分。
千葉 聖アルサード教会 医療休憩室。
気がついたとき私はベットの上だった。ゆっくりと目を開けると、麻由美ともう一人、見覚えのある顔が映る。
「北條さん。良かった…… 誰か騒いでいたので近寄ってみたらビックリしました」
「蒼依さん……どうしてここに?」
「どうしてここに? じゃないよお姉ちゃん。この人が直ぐに助けを呼んでくれたから良かったけど。いきなり熱中症で倒れないでよね。もう……」
麻由美がすこし呆れた顔でそう言った。
「ちょうど職務で墓地の巡回をしていたのです。その時に妹さんが大声で助けを呼んでて…… 応急処置をした後、直ぐに教会の医療班を呼びました。大事に至らなくてよかったです」
蒼依さんが優しく微笑んでそう言った。蒼依さんはAMGEメンバーでもあるが、教会の奉仕活動も積極的に行っている。教会内の楽団で最近は共に演奏することも多い。とても優しくて尊敬する先輩だ。
「すみません…… ご迷惑をおかけしました。以後は気をつけます」
「北條さんは助司祭という立場もありますし、AMGEメンバーで多忙な身。正直なところ最近は負担がかなり大きい。私から上條聖司祭に進言しなければ……と考えていたんです」
私の顔を心配そうに見つめる蒼依さん。二重の瞳がとても綺麗だ。こんなことを思ってはいけないのだろうが、元男性とは思えないほど綺麗で整った顔立ちをしている。
その時だった。
「北條――大丈夫かしら? 熱中症で倒れるなんて、あなた最近疲れてるのではなくて?」
ドアを開けて入ってきたのは、モノクロームのシックなブラウスとロングスカートを上品に纏った松雪さんだった。彼女はそっと私の額に手を当てると、少し安心した様子だ。
「まあ、もう熱は十分引いているようだし大事にならなくて良かったわ。多忙かもしれないけど、体調管理には気をつける事ね……」
松雪さんは1つ歳上の女学院1年生。しかしその冷たい表情と見下ろすような口調。なんだか今日はいつも以上に声のトーンが低く、ご機嫌斜めな感じがする。
「それで…… 貴女はここでお気に入りの北條の看病をしながら、私との約束をすっかり忘れていた…… ということかしら?」
冷めた目線を突き刺すかのように蒼依さんに向ける松雪さん…… 非常に気まずい空気で場が重くなる。麻由美も先ほどから言葉が出ない様子だ。
「ご……ごめんなさい…… 北條さんが倒れてるのを発見して、気が動転してて……」
「……北條がここに運ばれて、もう1時間半以上経っているのよ? 妹さんも側に居るし、連絡を入れるくらい流石に出来るのではなくて?」
時計は17時40分を過ぎている…… 約束は17時辺りだろうか。それを考えると松雪さんは30分以上待ったことになる…… 流石にそれは怒りそうだ……。
「ほんとうに…… ごめんなさい……」
俯いて、小さな声で謝る蒼依さん……。
「……もういい。貴女はいつもそうやって謝ってばかり…… 流石に聞き飽きたわ」
冷たく言い放った言葉。更に続く。
「北條を気にかけるなとは言わないけど、貴女のパートナーは私と言うことを忘れてもらっては困るわね…… 私に不満があるなら上條聖司祭に言ってもらって構わなくてよ。中途半端な気持ちでやられると――こっちも迷惑だから」
松雪さんは静かにそう言うと、部屋を出て行った……。しばらくの間、室内は沈黙に包まれる。
「あ…… 蒼依さん、ごめんなさい。わたしが墓地で倒れたりしなければこんな事には……」
なんだか責任を感じる。松雪さんの格好をみると、どこか二人で外食の予定だったのだろうか……? それも意外な気がするけど……。
「すみません。お姉ちゃんのせいですね…… なんだか申し訳ないです」
と麻由美が続くものの、蒼依さんは俯いたままだ。なんだか目に涙を浮かべているようにも見える……。
「……ごめんなさい。それでは、失礼します……」
涙声でそういった蒼依さんは、その顔を見せないように部屋を出て行った……。
そして室内には私と麻由美だけが残る。
「ねぇ…… なんだか色々心配なんだけど、お姉ちゃん達大丈夫なの……?」
その問いに答えられないまま、十分に体を休めた私達は帰路についたのだった……。
千葉 聖アルサード教会 管理墓地。
「暑い……けどもう少しだね」
8月に入ってからというもの、気温は更にあがり熱中症対策が叫ばれる中、私は麻由美を連れて両親の墓参りに訪れていた。
「お姉ちゃん大丈夫? ちょっと顔赤いよ?」
暑さにあまり耐性はない。夏が一年で一番苦手な季節だと常々思う。私は持参したミネラルウォーターで喉を潤すものの、周囲の気温が下がる訳ではない。水属性の魔法ならいくらでも周囲の気温を下げられるだろうが、それは御法度だ。水の女神アストネイア様の加護が欲しい。
「ありがとう。でも大丈夫」
麻由美の心遣いが嬉しい。毎年お盆の墓参り。一緒に来てくれるか不安だったけど、特に不機嫌な様子もなく一緒に今年も来てくれた。麻由美は股下の短いデニムショートパンツにTシャツ、それに薄いカーデガンを羽織っている。涼しげな格好だが、露出の多い格好は辞めてほしいというのが正直な気持ちだ。白く若々しい脚線美が異性を挑発しかねないし、イヤらしい目で見られると思うと、可愛い麻由美が汚れてしまう気がしてならない。
「まったく。こんな暑いのに長袖にロングスカートなんか着てくるからだよ。しかも黒だし」
午後の日差しを甘く見ていた。訳ではないものの…… 今日の蒸し暑さは酷い。日焼け対策は万全だがブラウスは白でも良かった気がする。ただ汗でインナーが透けると思うと、袖を通す気にはなれなかったのだ。
日傘を差したまま、広大な墓地を歩く。ここはアルサード教会が管理する場所で、面積はかなり広いが隅々まで綺麗に整備されている。教会関係者、及びその親族等が優先的に利用でき、埋葬された人々が永眠する神聖な場所だ。
やがて私達は、両親が眠る墓石の前に辿り着く。その前で屈み込んで、両手を合わせ祈りを捧げる。
(パパ…… ママ…… 麻由美の事は心配しないでね。私がずっと一緒にいて、麻由美の事を守っていきます)
私達の両親は優しかった。大手商社に勤めていた父。帰りは遅かったが、週末は私達を色々な場所へ連れて行ってくれた。母もパートへ出ていたが、私達が学校から帰る頃には夕食の支度をしながら、笑顔でその帰りを待ってくれていた。
幸せな日々だったし、それがずっと続くものだと思っていた……。
だけど、現実は違う。私も18歳。麻由美と一緒に、二人だけで生きていかなければならないのだ……。
そう思い立ち上がったその時だった。
(あれ…… なんだか体が……)
「……お姉ちゃん? ちょっとお姉ちゃん!」
同日。17時26分。
千葉 聖アルサード教会 医療休憩室。
気がついたとき私はベットの上だった。ゆっくりと目を開けると、麻由美ともう一人、見覚えのある顔が映る。
「北條さん。良かった…… 誰か騒いでいたので近寄ってみたらビックリしました」
「蒼依さん……どうしてここに?」
「どうしてここに? じゃないよお姉ちゃん。この人が直ぐに助けを呼んでくれたから良かったけど。いきなり熱中症で倒れないでよね。もう……」
麻由美がすこし呆れた顔でそう言った。
「ちょうど職務で墓地の巡回をしていたのです。その時に妹さんが大声で助けを呼んでて…… 応急処置をした後、直ぐに教会の医療班を呼びました。大事に至らなくてよかったです」
蒼依さんが優しく微笑んでそう言った。蒼依さんはAMGEメンバーでもあるが、教会の奉仕活動も積極的に行っている。教会内の楽団で最近は共に演奏することも多い。とても優しくて尊敬する先輩だ。
「すみません…… ご迷惑をおかけしました。以後は気をつけます」
「北條さんは助司祭という立場もありますし、AMGEメンバーで多忙な身。正直なところ最近は負担がかなり大きい。私から上條聖司祭に進言しなければ……と考えていたんです」
私の顔を心配そうに見つめる蒼依さん。二重の瞳がとても綺麗だ。こんなことを思ってはいけないのだろうが、元男性とは思えないほど綺麗で整った顔立ちをしている。
その時だった。
「北條――大丈夫かしら? 熱中症で倒れるなんて、あなた最近疲れてるのではなくて?」
ドアを開けて入ってきたのは、モノクロームのシックなブラウスとロングスカートを上品に纏った松雪さんだった。彼女はそっと私の額に手を当てると、少し安心した様子だ。
「まあ、もう熱は十分引いているようだし大事にならなくて良かったわ。多忙かもしれないけど、体調管理には気をつける事ね……」
松雪さんは1つ歳上の女学院1年生。しかしその冷たい表情と見下ろすような口調。なんだか今日はいつも以上に声のトーンが低く、ご機嫌斜めな感じがする。
「それで…… 貴女はここでお気に入りの北條の看病をしながら、私との約束をすっかり忘れていた…… ということかしら?」
冷めた目線を突き刺すかのように蒼依さんに向ける松雪さん…… 非常に気まずい空気で場が重くなる。麻由美も先ほどから言葉が出ない様子だ。
「ご……ごめんなさい…… 北條さんが倒れてるのを発見して、気が動転してて……」
「……北條がここに運ばれて、もう1時間半以上経っているのよ? 妹さんも側に居るし、連絡を入れるくらい流石に出来るのではなくて?」
時計は17時40分を過ぎている…… 約束は17時辺りだろうか。それを考えると松雪さんは30分以上待ったことになる…… 流石にそれは怒りそうだ……。
「ほんとうに…… ごめんなさい……」
俯いて、小さな声で謝る蒼依さん……。
「……もういい。貴女はいつもそうやって謝ってばかり…… 流石に聞き飽きたわ」
冷たく言い放った言葉。更に続く。
「北條を気にかけるなとは言わないけど、貴女のパートナーは私と言うことを忘れてもらっては困るわね…… 私に不満があるなら上條聖司祭に言ってもらって構わなくてよ。中途半端な気持ちでやられると――こっちも迷惑だから」
松雪さんは静かにそう言うと、部屋を出て行った……。しばらくの間、室内は沈黙に包まれる。
「あ…… 蒼依さん、ごめんなさい。わたしが墓地で倒れたりしなければこんな事には……」
なんだか責任を感じる。松雪さんの格好をみると、どこか二人で外食の予定だったのだろうか……? それも意外な気がするけど……。
「すみません。お姉ちゃんのせいですね…… なんだか申し訳ないです」
と麻由美が続くものの、蒼依さんは俯いたままだ。なんだか目に涙を浮かべているようにも見える……。
「……ごめんなさい。それでは、失礼します……」
涙声でそういった蒼依さんは、その顔を見せないように部屋を出て行った……。
そして室内には私と麻由美だけが残る。
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