マリアンヌは、今日も元気です。

桃次郎

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マリアンヌの淑女教育が始まった。


「マリアンヌお嬢様の家庭教師を仰せつかりました、キャロライン・ターナーです。」

キャロライン・ターナーは、ターナー伯爵家の伯爵夫人だ。

キャロラインは、王家の末の娘、第二王女の教育係の経験を持つ。

たとえ、王族であっても遠慮なく厳しい教育をする、鋼の心臓を持つ家庭教師で有名だ。

「キャロライン先生。マリアンヌ・ブライトです。よろしくお願い致します。」

ワンピースの裾を持ち、ちょこんとカーテシーをする。

前日に、徹底的に母ジェシカにこれだけは躾けられた。

付け焼刃のカーテシーだ。

急遽、決まった淑女教育だ。

本来なら、3歳から初めるものだが、マリアンヌは体が弱くベッドで過ごす時間が長かったために、始める事ができなかった。

キャロラインにも、家庭教師の依頼をする際に説明はしている。


淑女教育は、言葉遣い、挨拶の仕方、刺繍、お茶会のマナーがある。



「では、本日は挨拶の仕方をお勉強しましょう。」

「はい。先生。頑張ります。」


「では、もう一度、カーテシーをしてください。」

マリアンヌは、裾を持ち、ちょこんと腰を落とす。

キャロラインの目がキラリと光った。

そして、マリアンヌの体を掴み

「腰はここまで、落とす。腕は、このように伸ばすのです。」

両手でマリアンヌの肩をぐっと押し、腰を落とし、腕をグイっと伸ばした。

「顔は、笑顔よ。」

マリアンヌは、突然の事にアワアワする。

「笑顔ーーー!」

キャロラインがクワッ!と大きな口を開ける。

マリアンヌは、思わずキャロラインに喰われる。と思った。

慌てた為に、顔が引き攣った笑顔になった。



マリアンヌの地獄の淑女教育が始まった。



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