だから、私はきみを呪う

ほし めぐま

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巫女になって その2

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巫女になって1年目

すべてがきついので、時折隠れて休んでいたが、
上の巫女達にバレていた。

巫女にはお稽古がある。
茶道とか華道とか和裁もそうだが、
それとは別に
結婚式に仕事として出る為に神前作法を覚え、決められた言葉を新郎新婦、参列者に言い、想定外イレギュラーなことに対処できるようになってようやく、大前下おおまえしもと言う挙式の巫女として、結婚式の場に立つことができるのだ。

枚を納めて、大前下の巫女を補佐する大前上おおまえかみのお稽古もあるだけではなく、舞を舞えなければいけない為、舞のお稽古もあるし、
御朱印帳の為に筆のテストや印押しのテストも存在する。

100歩譲ってそれだけなら良かったさ…
同期と恐ろしい程、仲が悪かった。

同期にすら誕生日順に序列があり、
序列が上の同期からは

「奏さんが何がする度に
   私達、序列が上の子が上の方に言われるの!」

が口癖かと言わんばかりに聞かされた。

私とて、したくて失敗してないし、
望んでお稽古が出来ない訳では無いのだよ。

そんな中、あれは華道準備の時、
青い立派な花器かきが扉を開けた瞬間、
ツルり。と目の前で落ちて、

─パリィイィイン!

割れた。

上の巫女それも
最上位の6年目巫女の川石かわいしさんガチ怒り。

「社務所の華道倶楽部の人と
  華道の先生の花器かもしれないから、
  先生に謝りなさい!!」

後に家でも家族に泣いた。

すると母が

「私もワープロを咲楽と同じ位の時に
壊してボロ泣したから同じおなじ。」

と柔らかく笑った。寧ろ、どんな花器だった?高そうだった?と嬉々として私に聞いてくる。

そんな風にお宮で、
毎日、書類に書いた字が汚いとか、
ノートに書いた字が汚いとか、
ミーティングでまだお稽古が進んでいないのか。
と叱られながら、

また、周りから奏さんは元から
こうだからと思い込まれながら、
私の聴力が少しづつおかしくなって、

参拝者の声や同期、
家族の言葉が聴き取りづらくなって行った。

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