だから、私はきみを呪う

ほし めぐま

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狐との再会 その2の2

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「レイラちゃん。
   悩ましいお知らせがある。
   この学校も地鎮祭を怠ったらしい。
   ここだけ特に磁場が狂ってる。
   狐がね…トイレと一体化しかけて、
   トイレから出られそうにない。」

正直、頭がクラクラした。

「そんな、やっとまた会えるのに。」

榊乃葉氏の肩をエンペラーのカード精霊が突く。

「なに、ここは私に任せろと?」

「ならば、エンペラーその力を持って、
  狐を救い出せ。」

─めり、めりりりり…りり。

こんちゃんがトイレから裂けていく。

「うっそだろ。
   馬鹿!ばがばかばかばがばかばか!!!」

「生きたままトイレから
   無理やり引きずり引き裂いて、
   連れ出すやつがおるか!?」

「コンがショックで気絶しなかったのと、
  起死回生、危機一髪と
  我が守護獣の力があったから、よかったものを
  長持ちはしない…一晩もたせるから、
  猫に代わる!絶対に手を離すな!!
  レイラちゃん。
  交渉しておひぃ様を頼れ!!」

─すぅう。

「にゃあ?なんか変なおっさんが
   狐を引っ張りあげてきたけど…
   みゃあ(我)はイヌ科苦手なんじゃけど…。」

私は状況を理解するのでやっとだった。
私はコメントをする。

「猫様。こんちゃんはなんて言ってますか。
   その生き物同士として、教えてください。」

「おうちにかえりたいって言《ゆ》っとる。」

「レイラおみゃえ(お前)諦めんな。
  これほど重症でも、
  うちのお姫様ならどうにか出来る。
  みゃあも力貸してやるから、
  お姫様4歳だから、大丈夫できる。」

グラッと空気が変わり、
頭から何かが抜けるような感覚がする。



「おねぇさんだあれ。
   ?なにこれ、骨と皮しかないね。
   食べてもいい?」

「食べないでください。」

─生きたい…。

「生きたい?そっかぁ。
  手つないだままでいなきゃだめ?
  つまんない。あきた。かえりたい。」

姫様は難しい漢字が読めない。
焦りながら必死に平仮名でコメントする。

「ひめさま。」

「ひめってだあれ。
   わたしのこと?みんなひめって呼ばないよ。
   ひーちゃんってよぶの。」

「ひーさま。ほしいものはありますか。
  きつねをたすけてほしいのです。」

「ちゃぎーちゃん」

ちゃぎーちゃんってなに!?ってなった私。

「うちゃぎちゃん。」

あ、うさぎさんか…

「うさぎさんなら、買ってあげられますよ。」

「ちっ、ちっ、ちっ、
  ただのちゃぎーちゃんじゃないの。
  お兄ちゃん達しか、
  もてない きちょうなちゃぎーちゃん。」

「あの、おかねでかえるものしか払えません。」

「おかねってなあに?」

蓮がすかさず、
「物々交換するための道具」と答えた。

「ほしいばしょとかありませんか?」
と必死になって私もコメントを打つ。

「ほしいばしょ。」

「ち、」

ち?

「ち、ちきゅう。」

それは無理。

「それはできません。」

「なぁんだ。
  おかねはなんでもはできないんだ。」

どうしょう話が進む気配がない。
一晩しかもたないのに、もう23時で
榊乃葉氏が配信をはじめて4時間経過してる。

─すぅう。

「やい、レイラ。
   みゃあだ。
   うちの姫様はうさぎを
   ちゃぎーちゃん言うような方じゃぞ!
   対価を払う相手をパパにして、
   おみゃあ(おまえ)もうちょっとがんばれ。」


「あの、ひーさま。
  あなたのパパさんに対価をはらうので、
  どうかそのきつねをたすけてください。」

猫様が姫様になにか話しかけている。
上手く聞き取れない。



「…。いいよ。たすけてあげる。」
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