だから、私はきみを呪う

ほし めぐま

文字の大きさ
57 / 104

喰われた薔薇輝石《ロードナイト》

しおりを挟む
石を整頓していたら、買っていた薔薇輝石ロードナイトが錆びた銅のように緑に欠けていた。

─烏…蛇。

薔薇輝石ロードナイトは蛇神の助けを乞いていたので、私から夜刀神様もとい、榊乃葉氏にそう伝えたのだが…

「にぃちゃんのせいで、
  ぼくぅも人間に巻き込まれる!」

ということで、蛇神様に拒否された。
代わりにということで別の石に詳しい神様が
対応してくださることになった。

「あの方がつかうのは
  現代語じゃないと思うけど、
  まあ、レイラちゃん。気合いで頑張って。」

─すぅうう。

「─がぅ?ぐるるるるぅ。
   (なんだいどうしたね?)」

「─がぅ。がぅ。ぐうるるるるぅ。
  (お困りかい?お嬢さん。)」

ニュアンスは分かるが合ってるか分からない。

「これは…獣語だねぇ。レイラちゃん。
  うん。これはさすがに翻訳するわ。」

以下正式な翻訳。

「─どうしたね。お嬢さん。」

薔薇輝石ロードナイト
  助けを求めていたのでお知恵を頂きたくて、
  今回はお呼びいたしました。」

「─おや、この薔薇輝石ロードナイト
   バールに喰われてしまったんだね。」

「─お嬢さん。別れた恋人の痛みを癒す石の裏意味を取られ、バールが来たのだろう。」

「─よくセージにお香にくゆらせて、
           石達に月光浴をさせるといい。」

「─月の女神に祈ってから、
  月光浴させるとなおのことよい。」

「─だがね、お嬢さん。
   月の女神も同じく女性だ。」

「─雨の日は髪が絡まって人目を気にされる。
  同じ女性であるなら、雨の日は祈らないといい。」

「─明日も春嵐はるあらし
  そのまた明日も春嵐。
  お空は暫く荒れるだろう。」

「─さて、他に何が聞きたい?」

「他に気になる石はありますか?」

「─君を庇ったニュージェードが居るはずだ。」

「─次君を庇えば割れる。」

「─傍に置きたいなら傍に置き、
  難しいようであれば土に還すといい。」


この神の優しい声色に私はうとうとしてしまう。


「─おや。眠たいかい?」

「─ぐっすりお休み。お嬢さん。」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...