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第二章 小屋
悪魔について
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「よっ、少年。困っていることない?」
(あ、なつかしいですね。最初のころは「困っていることない?」ってよく聞いてましたね)
「そうだっけ?」
(ええ、それが仕事だと思ってました)
(ところで、ラクタさん、今まで俺の側にいた女の人が、セシルさんと継母しかいかなったので、気づかなかったのですが、俺のスキル、女の人によく効きますよね?)
「気づいちゃった? 女の人は優しい人が好きなんだけど、あなたの場合、メロメロになるくらい優しいのよ。あのね、みんなスキルレベルが見えないから、人の世界ではあまり知られてないけど、人のスキルレベルは100が最高なのよ。1年に1レベルっていうキャップがかかってんのよ」
(そうなんですか)
「あなたの9999ってのは神界のレベルのMax値なのよ。「優しい心」Lv9999なんて神にもいないわよ。本当にとんでもない人になっちゃったのよ」
(いや、あなたのせいじゃないですか)
「何言ってるのよ。何度もいうように私は被害者よ」
(あっ、そうそう、今日は1つ聞きたいことがあります。悪魔についてです)
「え? あなた、まさか遭遇しちゃった?」
(いや、まだです)
「びっくりさせないでよ。もう少し修行しないとダメだからね」
(何をさせるつもりですか)
「別に何もさせないわよ。悪魔にあなたを利用されると困るのよ。なんたって女ホイホイなんだから。魔法については、教える必要があるものは全て教えてるから、後はトレーニングのみなんだけれど、さぼらずやってる?」
(はい、ちゃんとやっています。フローラさんに火魔法を教えてもらう代わりに、精神魔法を教えても大丈夫ですか)
「問題ないわよ。でも、多分使えないか、威力が弱いかのどちらかよ。精神魔法は心が強くないと威力ないのよ。例えば、「優しい心」Lv9999とかね」
(そうなんですか)
「ところで、さっきの悪魔って、どこの悪魔?」
(北東のジャングルの中に突然現れた未踏破のダンジョンにいる女の悪魔だそうです)
「む、リリスね」
(知ってるんですか?)
「知ってるも何も腐れ縁よ。でも、あいつは割と話の分かるいいやつよ」
(悪魔にいい奴いるんですか?)
「神に悪いのがいるように、悪魔にもいいのがいるのよ」
(でも、フローラさんのお姉さんとその旦那さんを殺したって言ってました)
「あ、そうなのね。でも、多分、それ、殺される理由があったのよ」
(そうなんですか? フローラさんともう1人は殺されなかったそうですが)
「ふーん。理由聞いとこうか?」
(あ、お願いします)
「おっ、5分だ。じゃあ、今日はこれでおしまい」
(はい、また明日お願いします)
(でも、女神が女悪魔と付き合いがあるなんて、そういうものなのかな)
「リンリン君、朝ごはんよ~」
あ、フローラさんだ。
「おはようございます。いま、降りていきます」
(あ、なつかしいですね。最初のころは「困っていることない?」ってよく聞いてましたね)
「そうだっけ?」
(ええ、それが仕事だと思ってました)
(ところで、ラクタさん、今まで俺の側にいた女の人が、セシルさんと継母しかいかなったので、気づかなかったのですが、俺のスキル、女の人によく効きますよね?)
「気づいちゃった? 女の人は優しい人が好きなんだけど、あなたの場合、メロメロになるくらい優しいのよ。あのね、みんなスキルレベルが見えないから、人の世界ではあまり知られてないけど、人のスキルレベルは100が最高なのよ。1年に1レベルっていうキャップがかかってんのよ」
(そうなんですか)
「あなたの9999ってのは神界のレベルのMax値なのよ。「優しい心」Lv9999なんて神にもいないわよ。本当にとんでもない人になっちゃったのよ」
(いや、あなたのせいじゃないですか)
「何言ってるのよ。何度もいうように私は被害者よ」
(あっ、そうそう、今日は1つ聞きたいことがあります。悪魔についてです)
「え? あなた、まさか遭遇しちゃった?」
(いや、まだです)
「びっくりさせないでよ。もう少し修行しないとダメだからね」
(何をさせるつもりですか)
「別に何もさせないわよ。悪魔にあなたを利用されると困るのよ。なんたって女ホイホイなんだから。魔法については、教える必要があるものは全て教えてるから、後はトレーニングのみなんだけれど、さぼらずやってる?」
(はい、ちゃんとやっています。フローラさんに火魔法を教えてもらう代わりに、精神魔法を教えても大丈夫ですか)
「問題ないわよ。でも、多分使えないか、威力が弱いかのどちらかよ。精神魔法は心が強くないと威力ないのよ。例えば、「優しい心」Lv9999とかね」
(そうなんですか)
「ところで、さっきの悪魔って、どこの悪魔?」
(北東のジャングルの中に突然現れた未踏破のダンジョンにいる女の悪魔だそうです)
「む、リリスね」
(知ってるんですか?)
「知ってるも何も腐れ縁よ。でも、あいつは割と話の分かるいいやつよ」
(悪魔にいい奴いるんですか?)
「神に悪いのがいるように、悪魔にもいいのがいるのよ」
(でも、フローラさんのお姉さんとその旦那さんを殺したって言ってました)
「あ、そうなのね。でも、多分、それ、殺される理由があったのよ」
(そうなんですか? フローラさんともう1人は殺されなかったそうですが)
「ふーん。理由聞いとこうか?」
(あ、お願いします)
「おっ、5分だ。じゃあ、今日はこれでおしまい」
(はい、また明日お願いします)
(でも、女神が女悪魔と付き合いがあるなんて、そういうものなのかな)
「リンリン君、朝ごはんよ~」
あ、フローラさんだ。
「おはようございます。いま、降りていきます」
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