初体験が5歳という伝説の「女使い」冒険者の物語 〜 スキル「優しい心」は心の傷ついた女性を虜にしてしまう極悪のモテスキルだった

もぐすけ

文字の大きさ
33 / 143
第二章 小屋

スキル「悦ばせる心」炸裂っ!!!

しおりを挟む
「おい、少年、何でフローラがまだ一緒にいるのよ」

(あ、ラクタさん、おはようございます)

(ほら、俺、最後まで行かないじゃないですか。何回でも出来ちゃうんですよ)

(まさにエンドレスってやつです)

「ほら、じゃないわよ。子供のころからこんなんじゃ、ろくな大人にならないわよ」

(今のうちだけですよ。3年もすれば飽きますよ)

「3年も毎日これか!?」

(あっ、脳波を共有できるということは、ひょっとして、ラクタさんも俺と一緒に楽しめるんですか?)

「こ、このセクハラ野郎が! ぷちっとな」

(あいっ。痛い、痛い、痛いですって。な、何をしたんですか?)

「お? 効いた? 神罰って機能を作って貰ったのよ。そのちっこいのに電気ショックを与えるやつ」

(ひどいじゃないですか。お、俺のエンドレスを・・・)

「知るかっ。女神にセクハラして、ちょん切られないだけでもありがたいと思え」

(これ、大丈夫ですか? 二度と使い物にならないってことは・・・)

「大丈夫よ、むしろ鍛えてあげてんのよ」

(・・・。

 と、ところで、今日、町を出るんですよ)

「そうなの? まあ、そこのフローラがいれば大丈夫かな」

(強いんですか?)

「うん、強い。すぐ分かるよ。あなたはヒトの女性には無敵、ヒトの男性にも魔法で何とかなるけど、それ以外は分が悪いから、せいぜい女の子達に守ってもらいなさいよ。それが女使いなんだから」

そのとき、耳元でフローラさんの声がした。

「リンリン君、おはよう」

フローラさんが目を覚ましました。

リンリンは一旦ラクタとの念話を中断する。

「おはようございます。フローラさん」

「うふっ、今日もよろしくね。マリに見つからないよう部屋に戻るわね」

フローラさんが俺に軽くキスしてから、部屋を出ていった。

リンリンはラクタとの念話を再開する。

(あのう、ラクタさん、フローラさんて本当に悪魔なんですか?)

「間違いないって。ヒトが悦ばせる心のLv9999に耐えられるわけないじゃない」

(でも、冒険者カードにはヒトって書いてありました)

「あんなの悪魔の力でいくらでも隠蔽出来るわよ。おっと、そろそろ5分かな。ところで、リンリン、その力、自分のためだけではなく、人のためにも使ってね。じゃあ、また明日」

(はい、また明日お願いします)

ラクタさん、少し悲しそうだったな。そうだな、ちょっと浮かれてたな。自分のために使うのは、少しだけにしておこう。少しぐらいは仕方ないからな。

(おや、何だか下が騷しいぞ)

小屋の入り口でフローラさんと誰かが言い争っているようだ。

(こんな朝っぱらからどうしたんだ?)

俺は寝衣のまま、階段を駆け下り、入り口に向かった。

入り口で、長身の男装の麗人が、フローラさんに詰め寄っている。

「フローラさん、どうしました?」

「あっ、リンリン君、こっちに来ちゃダメ」

フローラがリンリンの方に向き、慌ててリンリンを制止する。

すると、麗人がリンリンに気づいて、リンリンを目標に定める。

「お前が、リンリンか。子供?」

そして、麗人は勝手に家の中に入って来て、リンリンの方に一直線に近づいて来た。

フローラが間に入ろうとすると、麗人はフローラを払いのけようとした。

しかし、フローラは逆に麗人の手を払いのけた。そのため、麗人が前のめりになり、バランスを崩しそうになった。

美人はとりあえず助けるリンリンが、麗人の体を転ばないように支えようとして、ラッキーエロが発生した。

倒れないように肩を支えるつもりが、二つの双丘をむんずとつかんでしまったのだ。

「このエロガキがっ」

麗人が気色ばむ。

「ちっ、違うんです。わざとじゃないんです」

そんな言い訳が通じるかと、麗人がリンリンを足払いで倒そうとしたとき、リンリンは思ってしまった。

(いい乳してんなあ・・・)

その瞬間、麗人の全身のいたるところで、電流のような快感が何度も何度も発生する。それはまるで快感の洪水だ。

麗人の目はトロンとして、口元はだらしなく開いてしまい、呼吸が荒くなり、脈が異常に早くなる。

「ああああああっーんっ」

麗人がものすごい声で絶叫し、そして、糸が切れた人形のように、その場にへたり込んでしまった。

彼女は気絶して失禁してしまっていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...