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第三章 旅
新たな仲間たち
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変な形ではあったが、インストの用件が終わったため、オスカルの質問を聞くことになった。
シックスダイス側はオスカル、ララ、リリ、ルルの4名、リンズ側は、フローラ、カトリーヌ、ユカリ、ルミの4名である。
リンリンとマリは子供ということで、参加していない。
元インストの人はテントの中で休んでもらっている。
「で、どんな質問なの?」
フローラが不機嫌そうにオスカルに促す。
すると、オスカルが深々と頭を下げて、謝罪を口にした。
「まずは初めに、これまでの数々の非礼をお詫びします」
その場の全員が意表を突かれた。
「えっと、どういうこと?」
フローラが質問した。
「カトリーヌさんをパーティから追い出してしまった件、ユカリさんがパーティから抜けるのを邪魔した件、そして、フローラさんの家に押しかけた件、シックスダイスとして、オスカル・ド・レイダースとして、謝罪いたします」
カトリーヌ、ユカリ、フローラはどう対応すべきか、はかりかねていた。
「それで、質問というのは、フローラさんにお聞きしたいのです。あの日、私に何があったのでしょうか?」
「ああ、あの日のことね」
「そう、あの日、私は何か想像もできない体験をしたのだと思うのです。でも、リンリンに触れられた後の記憶が一切ありません。ただ、何かが起きたことは間違いありません。私は本当の自分を取り戻せたのですから」
オスカルは自身の過去を話し、情緒不安定なときに犯した過ちについて、再度謝罪した。
「オスカル、なぜあなたがリンリン君の官能の触手に人の身で耐えられたのかの理由がわかったわ」
フローラは目をつぶって、うんうんと首を縦に振った。そして、目をくわっと見開いて、こう言った。
「あの日、何が起きたか。あなたはリンリン君に胸を揉まれたのよ!!」
じゃじゃーんとでも効果音がなりそうな衝撃の事実が明らかになった瞬間だったのだが、これがどんなに凄いことなのかを分かっているのは、体験者、すなわち、リンリンの妻たちだけだった。
オスカル、ラリル姉妹、そして、ユカリはポカーンとして無言だった。
「オホン」
少し外してしまったようだ。フローラは咳払いして、少し説明を加える。
「リンリン君は、常人では耐えることのできない快楽を与える官能スキルを持つ男の子なの。ほんの少しだけリンリン君はよこしまな気持ちであなたの胸を触ったの。それがあの結果よ」
フローラの言葉を聞いて、オスカルはすべてを思い出した。その瞬間、あの快楽の洪水がオスカルを襲う。
「くっ」
オスカルは声を出さないよう必死に堪える。気絶しそうになるが、また快楽が襲ってくる。
「くう」
体が痙攣し、立っていられなくなって、倒れようとするが、また快楽が襲ってくる。
「ああああああーんっ」
とうとう声を出してしまい、倒れようとしても、新たな快楽に攻められて、倒れられない。
死ぬまで快楽にまみれながら踊る死のダンスであった。
ダメだ、このままでは死んでしまうか狂ってしまう。フローラは快楽の波から逃れられないでいるオスカルを抱いて拘束し、キスをした。サキュバスの儀式を行うためである。
儀式の最中も何度かオスカルに快楽の波が襲ってきていたようだが、なんとか気がふれてしまう前にサキュバスへの変身が果たせたようだ。オスカルはようやく落ち着いて、フローラに抱かれたまま、静かに眠っている。
ラリル3姉妹は恐怖の表情でフローラとオスカルを見ている。
フローラは説明した。
「オスカルの命を救うためにはこれしかなかった。ごめんなさい、オスカル。まさかあなたが突然思い出すとは思わなかったの。私が軽率だったわ」
フローラはオスカルをユカリに預けて、ラリル姉妹に向き合った。
「ララ、リリ、ルル、あなたたちはどうするの? オスカルはこうなった以上、リンズで預かるわ」
3人姉妹はお互いに目を合わせて頷いた。赤いカチューシャのララが代表して意志を表明した。
「できれば、私たちもリンズに入れてください」
「わかったわ、リンリン君に聞いてみるね」
シックスダイス側はオスカル、ララ、リリ、ルルの4名、リンズ側は、フローラ、カトリーヌ、ユカリ、ルミの4名である。
リンリンとマリは子供ということで、参加していない。
元インストの人はテントの中で休んでもらっている。
「で、どんな質問なの?」
フローラが不機嫌そうにオスカルに促す。
すると、オスカルが深々と頭を下げて、謝罪を口にした。
「まずは初めに、これまでの数々の非礼をお詫びします」
その場の全員が意表を突かれた。
「えっと、どういうこと?」
フローラが質問した。
「カトリーヌさんをパーティから追い出してしまった件、ユカリさんがパーティから抜けるのを邪魔した件、そして、フローラさんの家に押しかけた件、シックスダイスとして、オスカル・ド・レイダースとして、謝罪いたします」
カトリーヌ、ユカリ、フローラはどう対応すべきか、はかりかねていた。
「それで、質問というのは、フローラさんにお聞きしたいのです。あの日、私に何があったのでしょうか?」
「ああ、あの日のことね」
「そう、あの日、私は何か想像もできない体験をしたのだと思うのです。でも、リンリンに触れられた後の記憶が一切ありません。ただ、何かが起きたことは間違いありません。私は本当の自分を取り戻せたのですから」
オスカルは自身の過去を話し、情緒不安定なときに犯した過ちについて、再度謝罪した。
「オスカル、なぜあなたがリンリン君の官能の触手に人の身で耐えられたのかの理由がわかったわ」
フローラは目をつぶって、うんうんと首を縦に振った。そして、目をくわっと見開いて、こう言った。
「あの日、何が起きたか。あなたはリンリン君に胸を揉まれたのよ!!」
じゃじゃーんとでも効果音がなりそうな衝撃の事実が明らかになった瞬間だったのだが、これがどんなに凄いことなのかを分かっているのは、体験者、すなわち、リンリンの妻たちだけだった。
オスカル、ラリル姉妹、そして、ユカリはポカーンとして無言だった。
「オホン」
少し外してしまったようだ。フローラは咳払いして、少し説明を加える。
「リンリン君は、常人では耐えることのできない快楽を与える官能スキルを持つ男の子なの。ほんの少しだけリンリン君はよこしまな気持ちであなたの胸を触ったの。それがあの結果よ」
フローラの言葉を聞いて、オスカルはすべてを思い出した。その瞬間、あの快楽の洪水がオスカルを襲う。
「くっ」
オスカルは声を出さないよう必死に堪える。気絶しそうになるが、また快楽が襲ってくる。
「くう」
体が痙攣し、立っていられなくなって、倒れようとするが、また快楽が襲ってくる。
「ああああああーんっ」
とうとう声を出してしまい、倒れようとしても、新たな快楽に攻められて、倒れられない。
死ぬまで快楽にまみれながら踊る死のダンスであった。
ダメだ、このままでは死んでしまうか狂ってしまう。フローラは快楽の波から逃れられないでいるオスカルを抱いて拘束し、キスをした。サキュバスの儀式を行うためである。
儀式の最中も何度かオスカルに快楽の波が襲ってきていたようだが、なんとか気がふれてしまう前にサキュバスへの変身が果たせたようだ。オスカルはようやく落ち着いて、フローラに抱かれたまま、静かに眠っている。
ラリル3姉妹は恐怖の表情でフローラとオスカルを見ている。
フローラは説明した。
「オスカルの命を救うためにはこれしかなかった。ごめんなさい、オスカル。まさかあなたが突然思い出すとは思わなかったの。私が軽率だったわ」
フローラはオスカルをユカリに預けて、ラリル姉妹に向き合った。
「ララ、リリ、ルル、あなたたちはどうするの? オスカルはこうなった以上、リンズで預かるわ」
3人姉妹はお互いに目を合わせて頷いた。赤いカチューシャのララが代表して意志を表明した。
「できれば、私たちもリンズに入れてください」
「わかったわ、リンリン君に聞いてみるね」
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