58 / 143
第四章 温泉宿
女湯でのつぶやき
しおりを挟む
まずい。
エリーゼさんと入浴したときには、2人きりだったのだが、後から若い女の子が4人入って来た。
そして、エリーゼさんを見つけて、
「あっ、エリーゼさん」
と声をかけてきた。
「あ、あら、あなたたち温泉旅行?」
彼女達はエリーゼさんの以前の職場の後輩だそうだ。リマは彼女たちの街から最寄りの温泉街ということで、人気の旅行先なのだとか。
しかし、この人たち、もう少しちゃんと股を隠してくれないかな。入るときに目線の低い俺からモロ見えなんですよ。
4人とも容姿端麗で可愛らしいのだが、1人だけエリーゼさんレベルの極上美人がいて、胸も迫力満点で、エリーゼさんもその人を警戒している。
でも、好きな人がいる人は俺には惚れないので、あれだけの美人であれば彼氏がいると思うのだが。
「リンリンサマ、あの右端のキョウコだけには絶対に話しかけないでくださいね」
「あの銀髪で不思議な色の目の人ですか? すごく綺麗な人ですね」
「あの子ですが、彼氏に愛想をつかして、新しい彼氏を探しているという噂なのです」
「うーん、そんなに悪い感情は彼女にはないみたいですよ。どうやら、彼氏の方が悪いですね」
「え? 坊や何か言った? 彼氏の方が悪いって?」
ずっと俺たち2人の様子を何気なく伺っていたキョウコさんが、話しかけてきた。
(まずいぞ、まずいぞ、まずい・・・・)
「あはははは、キョウコ、空耳よ、空耳、あっ、私たち先に出るね」
「あ、あの、エリーゼ先輩、ご迷惑でなければ、あとで相談に乗ってほしいんです」
「わかったわよ。あとであなたたちの部屋に行くわね。どこの部屋?」
「すずらんです」
(げ、俺たちの隣りじゃないか)
「あはははは、わかったわよ。あとで行くからねー」
俺たちは慌てて脱衣場に飛び込んで行った。
「はあ、はあ、はあ、リンリンサマ、あれだけ話さないでとお願いしましたのに」
「僕はエリーゼさんに話しただけですよ。彼女なぜか僕たちに最初から興味津々でしたね」
「あの子はなぜか昔から私を慕ってまして、何かと私は相談に乗ってました。私が退社してすごく寂しそうにしていたとは聞いてましたけど、まさかこんなところで会うとは」
「ひょっとしてエリーゼさんを追ってきたのでは?」
「そう・・・ですね、あり得ます。彼女の権限であれば、討伐資料を読めば、私たちの居場所がわかるはずです。もし、事実だとしたら、とんだストーカーです。早く着替えて、部屋に戻りましょう。私はフローラさんに報告に行って、善後策を考えていただきます」
服を着替えて、エリーゼさんはフローラさんの宿に向かい、俺はいったんカトリーヌさんたちの部屋に預けられた。
カトリーヌさんとミカゲさんは外出中ということで、ルミさんだけが部屋にいた。
俺が部屋に入ったとき、ルミさんは何かを作っていたが、そそくさと片付けてしまった。
ちょっと興味が出たので、俺は聞いてみた。
「ルミさん、それ、何を作ってたんですか?」
「あ、あれですか。マーキングジェルです。追跡したい人にジェルをこすりつけると、においと光を魔法で追うことができます」
「へえー、材料は何ですか?」
「え? そ、それは秘密です」
(えらい真っ赤になっているが、なんなんだろう?)
「ちょっと貸してもらっていいですか?」
「え? ダメです。においを嗅ごうとしてますよね?」
「ええ、どんな匂いがするのかなあと」
「これはお貸しできません。あきらめてください」
ルミさんは強い口調できっぱりとした感じだった。
「はあ、わかりました」
「リンリン様、それより、どうしてここへ? エリーゼさんはどうしたのですか?」
「エリーゼさんの元同僚の方たちとお風呂場で遭遇しまして」
「そうなんですか」
「それで、1人、皆さんと同じぐらい美しい人がいまして」
ルミさんが突然立ち上がって、俺に迫ってきた。
「まさか、話しちゃったとか、さわっちゃったとか、でしょうか!?」
「い、いえ、逃げてきました。今後はどうすればいいかとエリーゼさんがフローラさんに相談に行っているところです」
「ああ、びっくりしたわ」
(いや、突然迫って来て、びっくりしたのはこっちの方ですよ)
「ひょっとして、今日、リンリン番は交代でしょうか? 私になったとか!?」
(ルミさん、目がらんらんとしていてちょっと怖いです)
「いや、まだよくわかりません。フローラさん待ちです」
とそのとき、ノックもしないでフローラさんが部屋に乗り込んできた。
「いた、リンリン君。あれほど話すなと言ったのに!」
「え? 話してないですよ。僕はエリーゼさんに話しただけです。ね、エリーゼさん」
(あ、エリーゼさんが目を背けている。さては、俺を売ったな!?)
フローラさんが俺を掴んでがくがくしてくる。
「「彼氏の方が悪いですね」と言ったというのは本当?」
「そ、それは本当です」
「まずいわよ、これは。多分あと1時間もしないうちに彼女はリンリン君に惚れるわね」
「え? 何でですか?」
「リンリン君、彼女が一番欲しいと思っている言葉をあなたは発したの。彼女は空耳だとは思っていないわよ。あなたの言葉にすがりたいから、聞こえてきた言葉に飛びついたのよ。今頃は、何度も何度も思い出して、全身で喜びを感じているはずよ。リンリン君が直接話しかけていないようだから、多分遅効性なのよ。リンリン君、本当に恐ろしい人ね」
(俺は感想をつぶやいてもいけないのか・・・)
そのとき、廊下から叫び声が聞こえてきた。
「エリーゼ先輩! どこにいるんですか。さっきの男の子に会わせてください。エリーゼ先輩っ!!!」
キョウコさんが半狂乱になって、すごい勢いで俺の部屋のドアをたたいているらしく、いろんな人が廊下にでてきて、えらい騒ぎになり始めている。
「仕方がないわ。4人のうち、1人で済んだことを幸いとしましょう。エリーゼ、彼女を説得して悪魔にしてきて」
「え? でもフローラさん」
「これはあなたの責任よ、あなたの従者にして、夜伽はあなたの番に入れれば、誰からも文句はでないはずよ」
「はい、わかりました」
エリーゼさんが覚悟を決めて、部屋を出て行った。
「ああっ、エリーゼ先輩がいた! エリーゼ先輩、私を助けてください。どうか、どうか、あの男の子に会わせてください!!」
エリーゼさんの足にすがっているのであろうか。ちょっと前のエリーゼさんとフローラさんの図が温泉宿の廊下で再現されていた。
あっ、そうだ。悪魔になる前に加護を与えておこう。
エリーゼさんと入浴したときには、2人きりだったのだが、後から若い女の子が4人入って来た。
そして、エリーゼさんを見つけて、
「あっ、エリーゼさん」
と声をかけてきた。
「あ、あら、あなたたち温泉旅行?」
彼女達はエリーゼさんの以前の職場の後輩だそうだ。リマは彼女たちの街から最寄りの温泉街ということで、人気の旅行先なのだとか。
しかし、この人たち、もう少しちゃんと股を隠してくれないかな。入るときに目線の低い俺からモロ見えなんですよ。
4人とも容姿端麗で可愛らしいのだが、1人だけエリーゼさんレベルの極上美人がいて、胸も迫力満点で、エリーゼさんもその人を警戒している。
でも、好きな人がいる人は俺には惚れないので、あれだけの美人であれば彼氏がいると思うのだが。
「リンリンサマ、あの右端のキョウコだけには絶対に話しかけないでくださいね」
「あの銀髪で不思議な色の目の人ですか? すごく綺麗な人ですね」
「あの子ですが、彼氏に愛想をつかして、新しい彼氏を探しているという噂なのです」
「うーん、そんなに悪い感情は彼女にはないみたいですよ。どうやら、彼氏の方が悪いですね」
「え? 坊や何か言った? 彼氏の方が悪いって?」
ずっと俺たち2人の様子を何気なく伺っていたキョウコさんが、話しかけてきた。
(まずいぞ、まずいぞ、まずい・・・・)
「あはははは、キョウコ、空耳よ、空耳、あっ、私たち先に出るね」
「あ、あの、エリーゼ先輩、ご迷惑でなければ、あとで相談に乗ってほしいんです」
「わかったわよ。あとであなたたちの部屋に行くわね。どこの部屋?」
「すずらんです」
(げ、俺たちの隣りじゃないか)
「あはははは、わかったわよ。あとで行くからねー」
俺たちは慌てて脱衣場に飛び込んで行った。
「はあ、はあ、はあ、リンリンサマ、あれだけ話さないでとお願いしましたのに」
「僕はエリーゼさんに話しただけですよ。彼女なぜか僕たちに最初から興味津々でしたね」
「あの子はなぜか昔から私を慕ってまして、何かと私は相談に乗ってました。私が退社してすごく寂しそうにしていたとは聞いてましたけど、まさかこんなところで会うとは」
「ひょっとしてエリーゼさんを追ってきたのでは?」
「そう・・・ですね、あり得ます。彼女の権限であれば、討伐資料を読めば、私たちの居場所がわかるはずです。もし、事実だとしたら、とんだストーカーです。早く着替えて、部屋に戻りましょう。私はフローラさんに報告に行って、善後策を考えていただきます」
服を着替えて、エリーゼさんはフローラさんの宿に向かい、俺はいったんカトリーヌさんたちの部屋に預けられた。
カトリーヌさんとミカゲさんは外出中ということで、ルミさんだけが部屋にいた。
俺が部屋に入ったとき、ルミさんは何かを作っていたが、そそくさと片付けてしまった。
ちょっと興味が出たので、俺は聞いてみた。
「ルミさん、それ、何を作ってたんですか?」
「あ、あれですか。マーキングジェルです。追跡したい人にジェルをこすりつけると、においと光を魔法で追うことができます」
「へえー、材料は何ですか?」
「え? そ、それは秘密です」
(えらい真っ赤になっているが、なんなんだろう?)
「ちょっと貸してもらっていいですか?」
「え? ダメです。においを嗅ごうとしてますよね?」
「ええ、どんな匂いがするのかなあと」
「これはお貸しできません。あきらめてください」
ルミさんは強い口調できっぱりとした感じだった。
「はあ、わかりました」
「リンリン様、それより、どうしてここへ? エリーゼさんはどうしたのですか?」
「エリーゼさんの元同僚の方たちとお風呂場で遭遇しまして」
「そうなんですか」
「それで、1人、皆さんと同じぐらい美しい人がいまして」
ルミさんが突然立ち上がって、俺に迫ってきた。
「まさか、話しちゃったとか、さわっちゃったとか、でしょうか!?」
「い、いえ、逃げてきました。今後はどうすればいいかとエリーゼさんがフローラさんに相談に行っているところです」
「ああ、びっくりしたわ」
(いや、突然迫って来て、びっくりしたのはこっちの方ですよ)
「ひょっとして、今日、リンリン番は交代でしょうか? 私になったとか!?」
(ルミさん、目がらんらんとしていてちょっと怖いです)
「いや、まだよくわかりません。フローラさん待ちです」
とそのとき、ノックもしないでフローラさんが部屋に乗り込んできた。
「いた、リンリン君。あれほど話すなと言ったのに!」
「え? 話してないですよ。僕はエリーゼさんに話しただけです。ね、エリーゼさん」
(あ、エリーゼさんが目を背けている。さては、俺を売ったな!?)
フローラさんが俺を掴んでがくがくしてくる。
「「彼氏の方が悪いですね」と言ったというのは本当?」
「そ、それは本当です」
「まずいわよ、これは。多分あと1時間もしないうちに彼女はリンリン君に惚れるわね」
「え? 何でですか?」
「リンリン君、彼女が一番欲しいと思っている言葉をあなたは発したの。彼女は空耳だとは思っていないわよ。あなたの言葉にすがりたいから、聞こえてきた言葉に飛びついたのよ。今頃は、何度も何度も思い出して、全身で喜びを感じているはずよ。リンリン君が直接話しかけていないようだから、多分遅効性なのよ。リンリン君、本当に恐ろしい人ね」
(俺は感想をつぶやいてもいけないのか・・・)
そのとき、廊下から叫び声が聞こえてきた。
「エリーゼ先輩! どこにいるんですか。さっきの男の子に会わせてください。エリーゼ先輩っ!!!」
キョウコさんが半狂乱になって、すごい勢いで俺の部屋のドアをたたいているらしく、いろんな人が廊下にでてきて、えらい騒ぎになり始めている。
「仕方がないわ。4人のうち、1人で済んだことを幸いとしましょう。エリーゼ、彼女を説得して悪魔にしてきて」
「え? でもフローラさん」
「これはあなたの責任よ、あなたの従者にして、夜伽はあなたの番に入れれば、誰からも文句はでないはずよ」
「はい、わかりました」
エリーゼさんが覚悟を決めて、部屋を出て行った。
「ああっ、エリーゼ先輩がいた! エリーゼ先輩、私を助けてください。どうか、どうか、あの男の子に会わせてください!!」
エリーゼさんの足にすがっているのであろうか。ちょっと前のエリーゼさんとフローラさんの図が温泉宿の廊下で再現されていた。
あっ、そうだ。悪魔になる前に加護を与えておこう。
0
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる