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第六章 悪魔討伐
ベルゼブブとの対決
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ルルさんが泣いてしまった。
右が出てしまっているにも関わらず、隠すこともできず、ただ一心不乱に攻撃をするだけ。そこに自分の意思が働く余地は全くない。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかったという。
ララさん、リリさんも文句があるようだが、ルルさんに比べればということで黙っている。
フローラさんがぽつりと言った。
「リンリン君、女使いの命令は優しくないといけないんじゃないかな?」
「すいません。ララさん、リリさん、ルルさんには申し訳ないことをしました。ごめんなさい」
ちょこんと頭を下げた。
フローラさんは抱きしめたくなるのをぐっと我慢している感じだ。
ルルさんが近づいてきてこういった。
「今日いっしょに貸切風呂入ったら、許してあげる」
それって、罰ではなくて、ご褒美なのでは?
と思ったが、今日のリンリン当番はフローラさんだ。フローラさんの許可次第だ。
「いいわよ。1時間ぐらい貸してあげるわよ。ルルの好きにしなさい」
それであの命令の件は手打ちとなり、全員で旅館の大部屋に転移した。みんなの集まる場として、大部屋を借りているのだ。
大部屋の真ん中に椅子を置いて、非常に美しい青年が足を組んで座っていた。
「ベルゼブブ!」
フレアさんが警戒する。
「おや、お前、フレアか? 女神までいるのか。で、どれがリンリンだ?」
「はい、僕です」
「ふむ。神の匂いをぷんぷんさせやがって。よくも俺の可愛い部下を次々と葬ってくれているな」
フローラはリンリンを助けたいと思うが、体を動かせない。
他の面々も同様だ。
フレアとリンリンだけが普通に話して、普通に動いている。
「ぬおっ。貴様、うおっ」
リンリンはベルゼブブの怒りの精神を削ぎ取っていく。
(ふん。冷静さを欠いたか。しかし、エーデンリッヒ夫人の標的がこんなやっかいなガキだったとはな。こいつは手強いな。女王みたいになる前に殺すか)
「うぐう」
ベルゼブブは殺意を食われた。
(こんな危険な奴をこのまま放置しておけるか)
ベルゼブブは無心になって魔法攻撃をリンリンに放つ。フレアが間に入って魔法防御した。
ベルゼブブは感情を押し殺し、フレアを魔法攻撃でけん制しながら、リンリンに向かって剣を突く。フレアはとっさに身を投げ出して盾になった。ベルゼブブの剣がフレアの心臓を突き刺していく。それはマリの心臓でもあった。
剣に突き抜かれて目を見開いていたのは、フレアではなくマリだった。マリの意志でフレアを押しのけ、マリがリンリンの盾となったのだ。マリは剣を胸に刺したまま、リンリンに向かって微笑み、静かに目を閉じて倒れた。
「うぉぉぉおおおお」
リンリンの怒りが爆発する。
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
リンリンの怒りは女神にも止められない
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタの加護が取得を拒否しました >
<「怒りの心」を取得しました 女神ラクタが諦めました >
そして、遂に
怒りの鉄拳Lv9999
が発動する。
それは、精神を根こそぎ刈り取る怒りの鉄拳。
リンリンから爆発的なオーラが立ち上り、髪の毛が逆立ち、目は吊り上がり、まるで仁王のような形相になる。繰り出すこぶしは非常に遅い。が、しかし、神も悪魔も避けることができない絶対不可避の拳。
ベルゼブブは転移を始めようとするが、鉄拳がそれを許さない。すべての魔力が拳に吸い込まれてしまう。
ベルゼブブは恐怖した。
(こんな、こんなことが、サタンに匹敵する俺様が、こんな人間のガキにぃい)
ベルゼブブのほほを拳が捕らえる。ベルゼブブの顔は醜く歪み、拳が作るねじれた空間の渦のなかに頭から吸い込まれていく。
リンリンが拳を振り切った後、ベルゼブブは消滅していた。
右が出てしまっているにも関わらず、隠すこともできず、ただ一心不乱に攻撃をするだけ。そこに自分の意思が働く余地は全くない。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなかったという。
ララさん、リリさんも文句があるようだが、ルルさんに比べればということで黙っている。
フローラさんがぽつりと言った。
「リンリン君、女使いの命令は優しくないといけないんじゃないかな?」
「すいません。ララさん、リリさん、ルルさんには申し訳ないことをしました。ごめんなさい」
ちょこんと頭を下げた。
フローラさんは抱きしめたくなるのをぐっと我慢している感じだ。
ルルさんが近づいてきてこういった。
「今日いっしょに貸切風呂入ったら、許してあげる」
それって、罰ではなくて、ご褒美なのでは?
と思ったが、今日のリンリン当番はフローラさんだ。フローラさんの許可次第だ。
「いいわよ。1時間ぐらい貸してあげるわよ。ルルの好きにしなさい」
それであの命令の件は手打ちとなり、全員で旅館の大部屋に転移した。みんなの集まる場として、大部屋を借りているのだ。
大部屋の真ん中に椅子を置いて、非常に美しい青年が足を組んで座っていた。
「ベルゼブブ!」
フレアさんが警戒する。
「おや、お前、フレアか? 女神までいるのか。で、どれがリンリンだ?」
「はい、僕です」
「ふむ。神の匂いをぷんぷんさせやがって。よくも俺の可愛い部下を次々と葬ってくれているな」
フローラはリンリンを助けたいと思うが、体を動かせない。
他の面々も同様だ。
フレアとリンリンだけが普通に話して、普通に動いている。
「ぬおっ。貴様、うおっ」
リンリンはベルゼブブの怒りの精神を削ぎ取っていく。
(ふん。冷静さを欠いたか。しかし、エーデンリッヒ夫人の標的がこんなやっかいなガキだったとはな。こいつは手強いな。女王みたいになる前に殺すか)
「うぐう」
ベルゼブブは殺意を食われた。
(こんな危険な奴をこのまま放置しておけるか)
ベルゼブブは無心になって魔法攻撃をリンリンに放つ。フレアが間に入って魔法防御した。
ベルゼブブは感情を押し殺し、フレアを魔法攻撃でけん制しながら、リンリンに向かって剣を突く。フレアはとっさに身を投げ出して盾になった。ベルゼブブの剣がフレアの心臓を突き刺していく。それはマリの心臓でもあった。
剣に突き抜かれて目を見開いていたのは、フレアではなくマリだった。マリの意志でフレアを押しのけ、マリがリンリンの盾となったのだ。マリは剣を胸に刺したまま、リンリンに向かって微笑み、静かに目を閉じて倒れた。
「うぉぉぉおおおお」
リンリンの怒りが爆発する。
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そして、遂に
怒りの鉄拳Lv9999
が発動する。
それは、精神を根こそぎ刈り取る怒りの鉄拳。
リンリンから爆発的なオーラが立ち上り、髪の毛が逆立ち、目は吊り上がり、まるで仁王のような形相になる。繰り出すこぶしは非常に遅い。が、しかし、神も悪魔も避けることができない絶対不可避の拳。
ベルゼブブは転移を始めようとするが、鉄拳がそれを許さない。すべての魔力が拳に吸い込まれてしまう。
ベルゼブブは恐怖した。
(こんな、こんなことが、サタンに匹敵する俺様が、こんな人間のガキにぃい)
ベルゼブブのほほを拳が捕らえる。ベルゼブブの顔は醜く歪み、拳が作るねじれた空間の渦のなかに頭から吸い込まれていく。
リンリンが拳を振り切った後、ベルゼブブは消滅していた。
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