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「リーゼロッテ!この時を持ってお前とは婚約破棄をする!」
婚約者であるグスタフ王子が卒業パーティーの会場の真ん中で叫びました。このような場で大きな声を出すってそれだけで王族として落第者だと叫んでいるのと同じだとわからないようです。
そしてその隣にはピンクブロンドの胸のでかい男爵令嬢が勝ち誇った顔で立っていました。もちろんその豊満な肉を王子に押し付けています。下品ですね。
「グスタフ王子。本気で言っているのですか?隣にいるロロさんに言わされているのではなくて?」
1年半ほど前からこの女に骨抜きになったグスタフ王子は、おねだりという名の命令に逆らうことができません。ロロさんが欲しがったものはすぐに貢ぐのです。それが他の人のものであってもです。信じられませんよね
『あたしの家ってあんまり裕福じゃないでしょう?だから、綺麗なドレスを贈ってくださらない?そうしたら王子の隣に立っても誰も文句が言えないと思うの』
この言葉を我が家の影から聞いた時めまいがしました。だってそれは婚約者の領分ではありませんか?
ドレスを欲しがる女にそれを送る男。どちらが悪いのではなくどちらも悪いのですがとにかく王子であるグスタフさまには第五王子とはいえ王族としての権力があるから始末に負えません。
本当にこんなのが王族だなんて…。この国の行く末が不安で仕方ありませんね。
まあ話を戻しますがそんな風に私が言いますと、もちろん二人はそろって顔を真っ赤にしてキーキーと猿のようにわめきました。
うるさい人達ですね。本当に貴族階級の教育を受けているのでしょうか?
「そういう所だぞリーゼロッテ!そうやって俺の評判をおとしめ、ロロをいじめていたんだな!お前には婚約破棄だけでは足りないっ国外追放だ!!」
ビシッと音がするような勢いで私を指さしたグスタフ王子は会場中に響き渡るほどの大きな声でそう言いました。しかしたかが第五王子のグスタフさまにそんな権限があるとも思えませんが…。本当にこの方、何を勉強してきたのでしょうか?
そう呆れていた所に国王陛下のお出ましでございます!という声が聞こえてきた。少しざわめいていた会場がぴん、と糸を張ったように緊張感をもって静かになりました。
「グスタフ。お前、今リーゼロッテ嬢に何を言っていた?」
5人の息子を持つとは思えないほどの若々しさと威厳を持ち合わせた陛下の、あまりにも機嫌の悪い地を這うかのような声にさしものグスタフさまも震えて…はいませんね。そこだけは尊敬します。
婚約者であるグスタフ王子が卒業パーティーの会場の真ん中で叫びました。このような場で大きな声を出すってそれだけで王族として落第者だと叫んでいるのと同じだとわからないようです。
そしてその隣にはピンクブロンドの胸のでかい男爵令嬢が勝ち誇った顔で立っていました。もちろんその豊満な肉を王子に押し付けています。下品ですね。
「グスタフ王子。本気で言っているのですか?隣にいるロロさんに言わされているのではなくて?」
1年半ほど前からこの女に骨抜きになったグスタフ王子は、おねだりという名の命令に逆らうことができません。ロロさんが欲しがったものはすぐに貢ぐのです。それが他の人のものであってもです。信じられませんよね
『あたしの家ってあんまり裕福じゃないでしょう?だから、綺麗なドレスを贈ってくださらない?そうしたら王子の隣に立っても誰も文句が言えないと思うの』
この言葉を我が家の影から聞いた時めまいがしました。だってそれは婚約者の領分ではありませんか?
ドレスを欲しがる女にそれを送る男。どちらが悪いのではなくどちらも悪いのですがとにかく王子であるグスタフさまには第五王子とはいえ王族としての権力があるから始末に負えません。
本当にこんなのが王族だなんて…。この国の行く末が不安で仕方ありませんね。
まあ話を戻しますがそんな風に私が言いますと、もちろん二人はそろって顔を真っ赤にしてキーキーと猿のようにわめきました。
うるさい人達ですね。本当に貴族階級の教育を受けているのでしょうか?
「そういう所だぞリーゼロッテ!そうやって俺の評判をおとしめ、ロロをいじめていたんだな!お前には婚約破棄だけでは足りないっ国外追放だ!!」
ビシッと音がするような勢いで私を指さしたグスタフ王子は会場中に響き渡るほどの大きな声でそう言いました。しかしたかが第五王子のグスタフさまにそんな権限があるとも思えませんが…。本当にこの方、何を勉強してきたのでしょうか?
そう呆れていた所に国王陛下のお出ましでございます!という声が聞こえてきた。少しざわめいていた会場がぴん、と糸を張ったように緊張感をもって静かになりました。
「グスタフ。お前、今リーゼロッテ嬢に何を言っていた?」
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