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第17話 アマデウラストには親戚がいますのよ
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ここアマデウラストは、わたくしの母方のおばあさまの弟である、マウデルッツ公が治める地方都市ですの。幼い頃体が弱かったわたくしは、夏になるとこの地で療養していました。その甲斐あってか、今ではわりと健康に育っていますのよ。
……背と胸はこれからですわ!!
大叔父さまの屋敷の近くを買い上げて、そこにわたくし用の療養屋敷にしてくださったお父さまとお母さま。たった一人の娘ですものね。大事に大事にされたのですわ。
大叔父さまにはもちろん孫がいます。わたくしの4つ上になる長男のマウリッツさま、同い年の長女のコルネリア、そして双子で一つ下の次男のフリッツと三男のスヴェンです。
4つ上のマウリッツさまは物腰も柔らかくとてもやさしかったし、一つ下の双子の兄のフリッツは軽快な身のこなしでわたくしを楽しませてくれたし、双子の弟のスヴェンはいろんな本を読んでいてわたくしに様々な驚きを教えてくれました。
そして同い年で同じく長女のコルネリアは、わたくしの初めてのお友達でしたの。
屋敷にこもりがちだったわたくしを外に連れ出すのは、いつもコルネリアでしたわ。朗らかな彼女はいつも笑っていて、その美しい顔で一つ下の弟達をこき使っては新しい遊びをしていましたの。
美少女でおてんば、優しい兄と活発とおとなしい双子の弟。今思えばコルネリア関係で1つのお話ができそうなくらい、設定が詰め込まれていますわね。
わたくし、コルネリアが乙女ゲームのキャラクターでないことを、祈っておりますわ。
そんな懐かしい土地ですが、わたくしが成長するにつれて体調を崩すこともなくなり、足を運ぶこともなくなっていました。一番近いところでアマデウラストに来たのは3、4年前になるでしょうか?
コルネリアとは今でも文通をして交流をしていますが、マウリッツさまや双子とは連絡を密に取っているわけではありません。男性ですもの。婚約者でもない限り小さい頃に遊んだだけの親戚なんて、そんなものですわ。
今回の目的はあくまでジェラルドさまとの旅行であって、親戚との交流ではありません。しかし領地に来ておいて、あいさつをしないだなんてそんなことは許されませんわ。明日にでもジェラルドさまと一緒に大叔父さまにあいさつに行きましょう。
でもまずは長旅でしたし、休憩したいですわ…。
ジェラルドさまにエスコートをされてホテルに入ると、すでに従者の一人がチェックインを済ませていたようで、すぐに部屋へと案内されました。
フロアごとに使用できる身分が決まっているとのことで、公爵が使用できる部屋というのはその通りに豪華でした。下手すれば王宮の一室にも引けを取らないほどです。
アマデウラストは地方都市とはいえ、近隣諸国で10本の指に入るほど繁栄しています。ですので高位貴族の使用するホテルとして、とても贅沢に作られたのでしょう。
季節は夏で、避暑地。そして繁栄している都市の豪華ホテル。とても簡単に予約が取れるものではないのではないでしょうか。ふう……。わたくしの旦那さま、凄すぎではありませんか?
何事もスマートにこなすジェラルドさま。素敵ですわ…♡
……背と胸はこれからですわ!!
大叔父さまの屋敷の近くを買い上げて、そこにわたくし用の療養屋敷にしてくださったお父さまとお母さま。たった一人の娘ですものね。大事に大事にされたのですわ。
大叔父さまにはもちろん孫がいます。わたくしの4つ上になる長男のマウリッツさま、同い年の長女のコルネリア、そして双子で一つ下の次男のフリッツと三男のスヴェンです。
4つ上のマウリッツさまは物腰も柔らかくとてもやさしかったし、一つ下の双子の兄のフリッツは軽快な身のこなしでわたくしを楽しませてくれたし、双子の弟のスヴェンはいろんな本を読んでいてわたくしに様々な驚きを教えてくれました。
そして同い年で同じく長女のコルネリアは、わたくしの初めてのお友達でしたの。
屋敷にこもりがちだったわたくしを外に連れ出すのは、いつもコルネリアでしたわ。朗らかな彼女はいつも笑っていて、その美しい顔で一つ下の弟達をこき使っては新しい遊びをしていましたの。
美少女でおてんば、優しい兄と活発とおとなしい双子の弟。今思えばコルネリア関係で1つのお話ができそうなくらい、設定が詰め込まれていますわね。
わたくし、コルネリアが乙女ゲームのキャラクターでないことを、祈っておりますわ。
そんな懐かしい土地ですが、わたくしが成長するにつれて体調を崩すこともなくなり、足を運ぶこともなくなっていました。一番近いところでアマデウラストに来たのは3、4年前になるでしょうか?
コルネリアとは今でも文通をして交流をしていますが、マウリッツさまや双子とは連絡を密に取っているわけではありません。男性ですもの。婚約者でもない限り小さい頃に遊んだだけの親戚なんて、そんなものですわ。
今回の目的はあくまでジェラルドさまとの旅行であって、親戚との交流ではありません。しかし領地に来ておいて、あいさつをしないだなんてそんなことは許されませんわ。明日にでもジェラルドさまと一緒に大叔父さまにあいさつに行きましょう。
でもまずは長旅でしたし、休憩したいですわ…。
ジェラルドさまにエスコートをされてホテルに入ると、すでに従者の一人がチェックインを済ませていたようで、すぐに部屋へと案内されました。
フロアごとに使用できる身分が決まっているとのことで、公爵が使用できる部屋というのはその通りに豪華でした。下手すれば王宮の一室にも引けを取らないほどです。
アマデウラストは地方都市とはいえ、近隣諸国で10本の指に入るほど繁栄しています。ですので高位貴族の使用するホテルとして、とても贅沢に作られたのでしょう。
季節は夏で、避暑地。そして繁栄している都市の豪華ホテル。とても簡単に予約が取れるものではないのではないでしょうか。ふう……。わたくしの旦那さま、凄すぎではありませんか?
何事もスマートにこなすジェラルドさま。素敵ですわ…♡
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お嬢様をいじって可愛いところを引き出すメイドさんの手腕たるやもうねw
コメントありがとうございます。
やっぱりお嬢さま付きのメイドさんは優秀でないと!アデリーナちゃんとジェラルドの二人にとってなくてはならないメイドさんですね。これからも彼女は二人のサポートをしっかりとしてくれると思うので、またご覧いただけたらと思います。
え????最高????
コメントに気付かず返信が遅くなり申し訳ありません。コメントありがとうございます。
すみませんが書かれた情報が少なく『最高』はどの文章にかかっているのかわかりません。
コメントをされた日の最新話である14話の『全く…最高のメイドだよ』についてでしょうか?
そうであるなら本文にもある通りマデリーンは【ジェラルドに色目を使わない上にアデリーナちゃん付きに相応しい優秀なメイド】です。こう動けばアデリーナちゃんがこう思うというのをよく理解していて、新しい雇い主であるジェラルドの意思に添い、恋愛ものによくある『自分の女には自分のことだけで頭をいっぱいにして欲しい』という欲望を満たしたのです。
直接こうしろと命令をしなくても主人の意思を酌むので、最高のメイドだとジェラルドは思ったのでした。
もし違う話の『最高』だったらすみません。
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