【R18】悪役令嬢(仮)、豪華な牢屋に監禁される

たかはし

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婚約破棄を言い渡されました

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「君のような自分のことしか考えられない女性と婚約しているだなんて、僕の沽券にかかわる!フリジメリカ国、第二王子ロベルト・フリジメリカはこの場にてレイスティン国のアイリーン・エイムズとの婚約を破棄する!!」

何か騒がしいと閉じていた目を開けると、目の前の金髪のイケメンから刺々しい声が浴びせかけられた。何のことか知らないけどうるさいな。
そんな大きな声でキャンキャン吠えるなんて、よほど自分に自信が無いんでしょうねぇ。こんな大きな声を出して相手を威圧できる僕ちゃんつよ~い!って信じたいのかな?
まわりの人達はまあ…とかまたか…とかひそひそしてるけど、目の前の青年の暴言を止めようとはしない。だから男はつけあがってどんどんと声が大きくなり、ぐだぐだとわめくのが終わらない。
はあ…。このホールの中で叫んでるの自分だけだってわかってないのかなぁ。そんなうるさくしなくてもすぐ近くにいるから聞こえるって。

ん…?…あれ?ホール?
え、私こんなところにいたっけ?こんなきらびやかで、すごく広くて…。周りの人達はみんなドレスやタキシード?とか着てるし…。しかもどこ見ても外国人ばっかり…?
やだ、私ってば立ちながら寝てるの?だって私、学校の帰りに莉海と一緒に買い食いしてたはずなのに…。わ、私の大きなたこ焼きさん達…!

「おい!聞いているのか?ああ、この僕から婚約破棄を言い渡されて意気消沈しているのか!ははは!今更そんな殊勝な態度を取っても遅いぞ!僕にはもう最愛の女性がいるんだからな!さあおいで僕の美しいシェリル!」

私が食べられなかったたこ焼きに思いをはせていると、突然声のでかい青年が肩につかみかかってきた上にガクガクと揺らしてきた。突然触られただけでも嫌なのに、肩の骨が軋みそうなくらい力を込めて掴まれて痛いのなんのって…!
その上この男、大きな声を出すために大きく口を開けるものだから、その高い背も相まってシャワーのごとく上からつばが降ってくるんだけどっ!!!きったねーーー!!!!
そして私に暴行のような行為をする男がまたその大きな声で誰かを呼んだかと思えば、これまた背の高い女がすすすっと男の隣に立った。

胸が頭くらいあって派手なメイクに肌の露出が多い。そして暴言男にぴったりと寄り添うというか…しなだれかかるというか…。はっきり言うと男の腕に抱き着いて胸を押し当てて谷間強調してるーー!めちゃえろ!
それからケバケバしいくらいに頭から足まで宝石で飾り付けられてるから、本来なら顔面偏差値たっけーぞ!って顔してるだろうにギラギラピカピカとすごく残念臭が漂っている。まあ出るところは出て引っ込む所は引っ込んでるから、プラスマイナス0ってかんじなのかな?わからんけど。
あ、でも自分の武器が胸ってところがよくわかっててあざといな~とは思うよ。そしてなんというか…。娼婦って言葉が良く似合う女性だ。もちろん本当にそういう職業の人を見たことが無いから、物語とかのイメージで実際にその職についてる人が絶対にそうだとは言わないし、酷い憶測だとは思うんだけどね。

「もうっロベルトさまってばこんないっぱいの人の前で美しいだなんてぇ♡本当のことだけど、あたしはずかしい~♡」

暴言男は彼女のとろけるを通り越して、べっちゃりと粘度の高い嬌声に鼻の下を伸ばしている。胸か!結局男ってのは胸押し付けられれば一発なのか!
なんて握りこぶしを握っている間も、二人のいちゃつきはヒートアップしていった。なんかもう見てるのが苦痛なくらいえろいことになって来ている。

「誰も止めないのおかしくない…?!」

そうぽつりとつぶやいた所で、バン!と扉が開く音がした。そしてここにきてようやく物事が動き出したのだった。もちろん変な方向に、だ。


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