恋人が生まれ変わったら猫だったけど魔王は気にしません!

たかはし

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ただいま

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帰る途中うーれしー!って気持ちが抑えられなくて町の中をリリー(仮)を抱きしめながらスキップしてたらなんか不思議な目で見られてしまった。
多少自重するべきかななんて頭の片隅で思ったりもしたけど、そんなことよりもリリー(仮)に会えたことの方が僕には重要だったから気にせずそのままスキップし続けた。どうせだってもう来ない所だしね!
でもリリー(仮)はスキップの振動がお気に召さなかったみたいで尻尾をぶわってさせて怒ってた。子猫は爪の出し入れができないから常に肌に爪を立てられてるんだけど更に力強く爪を立ててて。
いくら人間になっているといっても僕は魔王だからそんなの痛くもかゆくも無かった。だけど必死にしがみついてくるリリー(仮)が可愛かったからある程度堪能してから、そこでやっと気付いたって顔をしてスキップを止めて歩くようにした。そしたらリリー(仮)はほっとしたような表情で指の力を抜いてくれたからそんな所もかわいいなぁってニコニコしてたら町の人が何人か倒れたみたいだった。
なんだろう?病気なのかな?もしもそうならリリー(仮)に移されちゃたまらない!
そう思った僕は寄り道もせずに城へと戻った。





城につくと執事のセジュを筆頭におかえりなさいませと配下の皆が出迎えてくれた。
僕がこんな風にリリーを迎えに飛び出すのはいつものことだからもう彼らも慣れてしまったみたいだ。
最初の頃なんか共の者を連れて行けとか自分を連れて行けとか色々うるさかったから物理的に吹き飛ばしながらリリーを迎えに行ったものだ。懐かしい。

最近は『リリーお嬢さまを見つけたら道草を食ったりせずに帰って来てくださいね』と釘をさすだけに留まっている。
前に何度かリリーを迎えに行った帰りに色んな町をまわってゆっくりゆっくり愛を育みながら帰ってたら心配しすぎてハゲ散らかした上に泣きながら軍を率いたセジュが僕を探しに来たことがあったんだよなぁ……
なんでもなかなか帰ってこないから僕に何かあったのかと思って心配で心配でとかなんとか。しかも任せてきた仕事を全部放り投げて来てたから城に戻ったらリリーとイチャイチャするどころじゃなかったのがもう本当に苦痛で苦痛で……
それからは僕も学んで出来るだけ急いで帰るようにはしてる。リリー一番仕事は二番!



部屋へと足を進めながらセジュから僕が城を出てからの報告を聞いているけど特に変わったことは無かったみたいだ。うんうん。平和なのが一番だよね!

「ところでレオ様。その、今お抱きになっている猫が……リリーお嬢様で…?」

報告を終えたセジュがおずおずとこちらの顔色をうかがいながらゆっくりとその言葉を紡ぐ。
僕は遅まきながらそこでやっとリリー(仮)について全く説明してなかったことを思い出したのだった。




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次、次こそはちょっとえっちを入れたい…っ

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