恋人が生まれ変わったら猫だったけど魔王は気にしません!

たかはし

文字の大きさ
7 / 8

<完璧な鑑定>

しおりを挟む
あれからどのくらい時間が経ったのか。ババアは玉の汗を浮かべ未だスキルを発動している。

<完璧な鑑定>はその名の通り鑑定スキルで<鑑定>の上位互換だ。
<鑑定>で包丁を鑑定した場合わかるのは種類:刃物 攻撃力:5 耐久力:30 といったところだが<完璧な鑑定>では種類:刃物 攻撃力:5 耐久力:30 以外に現在の所有者、製造者、製造年、使用素材の種類、包丁についての説明などとにかくなんでもわかるようになるレアスキルだ。その分消費魔力も多い。そして<鑑定>では鑑定しきれない難易度の高いものを鑑定する事が出来る。
その上一度に込める魔力を多くすればするほど更に詳細が細かくわかるようになるスキルだ。

それにしても<完璧な鑑定>はこんなにも時間がかかるものだっただろうかとふと思ったが今回の件はなかなかの難題のようで魔力切れの心配をせずにババアも惜しみなく魔力を使いリリー(仮)を鑑定しているようだ。
まあこの魔王城には回復施設や回復師、回復アイテムもごまんとあるのを見越してのことだろう。成功報酬としてそれらの使用の許可は出しておこうと思った僕は、隣に控えているセジュにそのことを指示しておいた。あとのことはセジュが上手くしておいてくれるだろう。




そうして待つこと1時間。やっと<完璧な鑑定>が終わったようでババアはその場で膝をつく。
相当の魔力を使ったんだろう。顔色は白く息も荒い。立ち上がるよう手を貸すが膝が笑って立つことすら満足にできなさそうだ。所謂魔力切れ寸前という状態である。
元々<完璧な鑑定>は1回発動させるにも魔力を大量に消費するスキルではあるがババアの魔力容量なら日に4,5回は軽く出来る。
これが一般の平均的な魔物達が3000人集まってやっと1回<完璧な鑑定>を出来るかどうかというものだからババアの魔力容量のすごさがわかるというものである。
しかし、その上でこの今回の事態はそんな魔力が豊富なババアが魔力切れになりそうになるくらいリリー(仮)の鑑定が難しかったということなのだ。
一体リリー(仮)にはどんな真実が隠されているのか。僕はババアが話し出すのを待った。





------------------------
リリー(仮)の影が薄すぎる……
次回こそはリリー(仮)がどうなってるのかをちゃんと説明してヒロインに返り咲いてもらわないと

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~

山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」 母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。 愛人宅に住み屋敷に帰らない父。 生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。 私には母の言葉が理解出来なかった。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!

山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」 夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

処理中です...