恋人が生まれ変わったら猫だったけど魔王は気にしません!

たかはし

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鑑定結果

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大量の魔力を使ったババアはさすがに口数も少なく簡潔に鑑定結果を話した。
曰くリリー(仮)は現在レベル1。猫族。
ただしその中でも今では絶滅危惧種に指定されている希少な*バステト種の1匹。
戦闘能力はレベル1の現在は普通の家猫と変わらない程度。しかし魔力のみはずば抜けて高い。
これはバステト種によく見られる特徴でテレパシースキルである<神託>を使いこなすためにそう進化したと思われている。
なおリリー(仮)の魔力はバステト種としては多少多いようでレベル1の現在でも1日1回程度なら<神託>の使用が可能。
生後半年前後。
人種に置き換えると大体10歳前後程度になる。雌。親兄弟とは死別。
前世の記憶あり。
前世は魔王に望まれた娘リリー。魔王の下幸せに満ちた人生を送っていたが不幸にも幼くして命を落とした。
しかし奇しくも前回の落命で条件が揃い、今世では前世の記憶を持ったまま生まれた。

と、大体こんなものだった。
それを伝え終わったババアは限界といわんばかりに床に頭から倒れ込む。しかしそれを見通していたセジュに抱きとめられるも配下の者に丸投げし、準備させておいた部屋へとババアを運ばせたようだった。

しかしリリー(仮)がちゃんとリリーだったことが判明したのは嬉しい。嬉しいけどそれ以上にリリーが前回の記憶を持って生まれてきているというのが衝撃的だった。

僕が君を守れなかったことを、今度の君は覚えているのか……





*バステト種 とは
バステト種は神に近い猫と言われている。その理由に瞳の色が左右で違う所謂オッドアイが美しく神秘的なことがよく上げられる。
しかしそれよりも種の固定スキルである<神託>が備わっていることが神に近い猫と呼ばれる一番の理由である。
<神託>は言語の違う種族に対しても翻訳の必要無く思った通りの言葉を声にせずに直接頭に届けることができるスキルである。我等の遠い昔の祖先達はただの猫だと思っていたものから意思を伝えられさぞかし驚いたことだろう。
ただしこのように便利なスキルは往々にして使用魔力が多い。たとえバステト種といえどもレベル1では日に1度も<神託>を使うことはできないだろう。
なお、魔物でもない生き物にしては珍しくレベルを上げ条件を満たせば進化をする事ができる。
そして進化後は人型になり女神バステトとなることが確認されている。
(進化の条件は今の所解明されていない)

------------------------
やっと(仮)が外れました。

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感想 3

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みんなの感想(3件)

玲奈
2017.02.24 玲奈

こうして触ってみれば僕が彼女につけた目印の気配は確かにこの子猫からしているのを強く感じる。

この部分ちょっとくどいです。結構好きな感じの話なのにもったいない。

2017.02.24 たかはし

ご指摘ありがとうございます!
手直ししました。これで読みやすくなるといいですが……

解除
玲奈
2017.02.24 玲奈

猫とどうやって恋愛をするんだろ?安易に人間に変身とかはやめてほしい

2017.03.04 たかはし

すみません返信したつもりになっていました……
人間になるとしてもまだまだ先のことになりますのでそれまでの過程も楽しんでいただけたらと思います。
最新話でリリーと意思疎通ができることが判明したのでこれからいちゃいちゃさせたいと思います。

解除
にみ
2017.02.22 にみ

続きが気になります。

2017.02.23 たかはし

感想ありがとうございます!続きが気になっていただけてうれしいです。近い内に続きを投稿できたらと思います。

解除

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