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第一部 美少女モンクと死霊魔王
閑話 一方その頃勇者パーティーは・・・その2
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湖沼のダンジョンを完全攻略するつもりで挑んだ勇者パーティーは、ようやく一息つくことができた。
第一層の思わぬ苦戦からようやく立ち直ることができたのだ。
陣形を組み替え、戦法を色々と試し、マナポーションをがぶ飲みしてでもスキルや魔法を多用して、確実に敵をたおしていった。勇者一行には自覚がなかったが、その結果レベルが適正レベルまで上がり、ようやくまともな探索が可能となった。
「それにしても、身軽になった4人パーティーになって、初のダンジョンでまさかここまで苦労するとはな」
「申し訳ございません。アイス様」
「いや、ネアが悪いわけではない。前回偵察で入った時には少なくとも一層は楽勝だったはずだ。一体何が違ったんだ? まさかモンスターがレベルアップしているのか?」
「その可能性が無いとは言い切れませんが······前回との違いで言えば、エリーでしょうか?」
「じょーだんでしょ! あのぺったん娘は、いてもいなくても変わらない、ただの経験値どろぼうだし~!」
「そうすると俺達が弱くなったか、敵が強くなったかの二択しか残らないわけだが、俺達はレベル的にも弱くなっている事はあり得ない。消去法で敵モンスターが強くなっているという事になるな」
「勇者様! きっとそうなんですよ! 街に戻ったら、この事は緊急事態として国に報告しておきましょ~!」
「ああ、ローザ、そうしよう」
「案外、エリーもちゃんと戦闘にも役立っていたのかもな」
ゴライアのその一言は完全に黙殺された。
脳筋ポジのゴライアの発言は、こういった場合、ほとんどスルーされてしまうのだ。そのままの事象を素直にとらえるゴライアの考えは、意外と的を得ていることも多いのだが、パーティーメンバーには常に不評だ。
「まあいい、国へ報告することは決まりとして、この後どうする? もっとこのダンジョンを潜るか、一旦街に戻って再アタックするか?」
「私は、このまま進んだほうが良いと思います。物資は国の潤沢な資金援助のおかげでまだ余裕がありますし、パーティー全員のレベルも予定通り上がっていっていますので」
「そうか、そうだなネアの言う通りだ。ではこのまま深層へ向かって進んで行くぞ」
パーティー全員で一丸となって、ようやく深層まで進むことができた。
但し、はっきりいってその歩みは、かなり遅かった。
敵が強くなっている事を想定して、いつもよりバックアタックなどを、より慎重に警戒しながら進んだことも原因の一つだ。
ダンジョンボスであるハイリザードマンを倒すことが出来たのは、当初の予定よりも五日も遅くなっていたのだ。
それでも目的通り、レベル自体は大分上がった。
「がっはっは、今回のダンジョンで大分レベルが上がったから、もうルイに追いついたんじゃないのか? 早くホウツイの街に戻ってルイを探し出し、早速手合わせを申し込まんとな! 今度はレスリングで勝負だ!」
ゴライア、早くも勝った気になってご満悦である。何なら、その勝った勢いのまま、夜もレスリングでバトルしようとほくそ笑んでいた。
「ゴライアはうるさい。そういうのは勇者様が決める事っしょ! うちはあのモンクを入れるのは反対だからね!」
「まあ街に戻った方が宜しいでしょう。ギルドにも顔を出して湖沼のダンジョンの完全制覇を報告したほうが良いでしょうしね。ローザも宿で身綺麗にしたいでしょう?」
「まあ、それはそうかな」
「よし、ホウツイの街に戻ろう」
ホウツイの街に戻って、まずは一晩宿屋に泊まり、久しぶりの落ち着いた食事と柔らかいベッドと肌の温もりで英気を養った勇者一行は、意気揚々と冒険者ギルドに入った。
ザワザワとしたギルド内の酔っ払いの間では、今日もまた、しばらく前のナイヤチ村の話でもちきりだった。
「おいお前は聞いたか? 救世主の話は?」
「ん? 魔女と守護天使の話じゃなかったか?」
「魔女と救世主は同じやつなんだよ。名前は確か、救世主エリーと、守護天使ルイだ」
「ああ、そうそう、エリーとルイだな」
不穏な話を耳にした勇者アイスは、つかつかとその冒険者の前に行くと、問い詰めた。
「エリーとルイがなんだって?」
「おん? なんだお前さん達は知らないのか? あの凶悪な野党団、赤蛇団を一網打尽にして、全員捕縛したんだよ。生死を問わずで討伐したんじゃねえぞ、全員生かしての捕縛だ。これをやるには相当の実力差がなきゃできねえからな。あの二人は凄えよなって話だ」
それを聞いたアイスはテーブルをバンッっと叩き思わず叫んだ。
「馬鹿な! ルイは確かに強かったが、エリーはただのお荷物だ! あいつは戦闘では役立たずなんだよ! 一緒にやってきた俺達がその事は一番良くわかっている!」
「······それは、よっぽどお前さん達が救世主の扱い方が下手だったか、お前さん達自体が実力不足だったんじゃねえのか?」
「そんなわけがあるか! 俺達は勇者パーティーなんだぞ!」
「そんな事を言われても、これは事実だからなぁ。酒が不味くなるから、後はあっちに行って勝手にやってくんな」
「はっ! そうか、わかったぞ! エリーのやつ、わざと手抜きしていたんだな!」
「勇者様! それです! ゆるせません、あのぺったん娘め! うちらだけ働かせて自分は怠けていただなんて!」
――――――――――――――――――――――――――――――
現時点での勇者パーティーのレベルと、ルイパーティーのレベルです。
勇者パーティー
勇者 ∶アイス ∶レベル22
ナイト ∶ゴライア ∶レベル24
黒魔道士 ∶ローザ ∶レベル23
白魔道士 ∶ネア ∶レベル23
ルイパーティー
モンク ∶ルイ ∶レベル38
吟遊詩人 ∶エリー ∶レベル35
チョコザ ∶チョコ ∶レベル30
チョコザ ∶ザック ∶レベル29
第一層の思わぬ苦戦からようやく立ち直ることができたのだ。
陣形を組み替え、戦法を色々と試し、マナポーションをがぶ飲みしてでもスキルや魔法を多用して、確実に敵をたおしていった。勇者一行には自覚がなかったが、その結果レベルが適正レベルまで上がり、ようやくまともな探索が可能となった。
「それにしても、身軽になった4人パーティーになって、初のダンジョンでまさかここまで苦労するとはな」
「申し訳ございません。アイス様」
「いや、ネアが悪いわけではない。前回偵察で入った時には少なくとも一層は楽勝だったはずだ。一体何が違ったんだ? まさかモンスターがレベルアップしているのか?」
「その可能性が無いとは言い切れませんが······前回との違いで言えば、エリーでしょうか?」
「じょーだんでしょ! あのぺったん娘は、いてもいなくても変わらない、ただの経験値どろぼうだし~!」
「そうすると俺達が弱くなったか、敵が強くなったかの二択しか残らないわけだが、俺達はレベル的にも弱くなっている事はあり得ない。消去法で敵モンスターが強くなっているという事になるな」
「勇者様! きっとそうなんですよ! 街に戻ったら、この事は緊急事態として国に報告しておきましょ~!」
「ああ、ローザ、そうしよう」
「案外、エリーもちゃんと戦闘にも役立っていたのかもな」
ゴライアのその一言は完全に黙殺された。
脳筋ポジのゴライアの発言は、こういった場合、ほとんどスルーされてしまうのだ。そのままの事象を素直にとらえるゴライアの考えは、意外と的を得ていることも多いのだが、パーティーメンバーには常に不評だ。
「まあいい、国へ報告することは決まりとして、この後どうする? もっとこのダンジョンを潜るか、一旦街に戻って再アタックするか?」
「私は、このまま進んだほうが良いと思います。物資は国の潤沢な資金援助のおかげでまだ余裕がありますし、パーティー全員のレベルも予定通り上がっていっていますので」
「そうか、そうだなネアの言う通りだ。ではこのまま深層へ向かって進んで行くぞ」
パーティー全員で一丸となって、ようやく深層まで進むことができた。
但し、はっきりいってその歩みは、かなり遅かった。
敵が強くなっている事を想定して、いつもよりバックアタックなどを、より慎重に警戒しながら進んだことも原因の一つだ。
ダンジョンボスであるハイリザードマンを倒すことが出来たのは、当初の予定よりも五日も遅くなっていたのだ。
それでも目的通り、レベル自体は大分上がった。
「がっはっは、今回のダンジョンで大分レベルが上がったから、もうルイに追いついたんじゃないのか? 早くホウツイの街に戻ってルイを探し出し、早速手合わせを申し込まんとな! 今度はレスリングで勝負だ!」
ゴライア、早くも勝った気になってご満悦である。何なら、その勝った勢いのまま、夜もレスリングでバトルしようとほくそ笑んでいた。
「ゴライアはうるさい。そういうのは勇者様が決める事っしょ! うちはあのモンクを入れるのは反対だからね!」
「まあ街に戻った方が宜しいでしょう。ギルドにも顔を出して湖沼のダンジョンの完全制覇を報告したほうが良いでしょうしね。ローザも宿で身綺麗にしたいでしょう?」
「まあ、それはそうかな」
「よし、ホウツイの街に戻ろう」
ホウツイの街に戻って、まずは一晩宿屋に泊まり、久しぶりの落ち着いた食事と柔らかいベッドと肌の温もりで英気を養った勇者一行は、意気揚々と冒険者ギルドに入った。
ザワザワとしたギルド内の酔っ払いの間では、今日もまた、しばらく前のナイヤチ村の話でもちきりだった。
「おいお前は聞いたか? 救世主の話は?」
「ん? 魔女と守護天使の話じゃなかったか?」
「魔女と救世主は同じやつなんだよ。名前は確か、救世主エリーと、守護天使ルイだ」
「ああ、そうそう、エリーとルイだな」
不穏な話を耳にした勇者アイスは、つかつかとその冒険者の前に行くと、問い詰めた。
「エリーとルイがなんだって?」
「おん? なんだお前さん達は知らないのか? あの凶悪な野党団、赤蛇団を一網打尽にして、全員捕縛したんだよ。生死を問わずで討伐したんじゃねえぞ、全員生かしての捕縛だ。これをやるには相当の実力差がなきゃできねえからな。あの二人は凄えよなって話だ」
それを聞いたアイスはテーブルをバンッっと叩き思わず叫んだ。
「馬鹿な! ルイは確かに強かったが、エリーはただのお荷物だ! あいつは戦闘では役立たずなんだよ! 一緒にやってきた俺達がその事は一番良くわかっている!」
「······それは、よっぽどお前さん達が救世主の扱い方が下手だったか、お前さん達自体が実力不足だったんじゃねえのか?」
「そんなわけがあるか! 俺達は勇者パーティーなんだぞ!」
「そんな事を言われても、これは事実だからなぁ。酒が不味くなるから、後はあっちに行って勝手にやってくんな」
「はっ! そうか、わかったぞ! エリーのやつ、わざと手抜きしていたんだな!」
「勇者様! それです! ゆるせません、あのぺったん娘め! うちらだけ働かせて自分は怠けていただなんて!」
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現時点での勇者パーティーのレベルと、ルイパーティーのレベルです。
勇者パーティー
勇者 ∶アイス ∶レベル22
ナイト ∶ゴライア ∶レベル24
黒魔道士 ∶ローザ ∶レベル23
白魔道士 ∶ネア ∶レベル23
ルイパーティー
モンク ∶ルイ ∶レベル38
吟遊詩人 ∶エリー ∶レベル35
チョコザ ∶チョコ ∶レベル30
チョコザ ∶ザック ∶レベル29
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