美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜

🔨大木げん

文字の大きさ
34 / 197
第一部 美少女モンクと死霊魔王

第30話 ホークトナックル

しおりを挟む
 シロー爺さんが自室から持ってきた小さな箱の蓋をかぱりと開けると、中には一つのナックルが入っていた。

『ホークトナックル』を手に入れた!

 ぃよっし!!!

 モンクの最強武器、ゲットだぜ!!
 
『ホークトナックル』はモンクが装備できる、数少ない武器であるナックルの一種だ。わかりやすく言うとメリケンサックの形状をしている。

 モンクの通常攻撃は、ナイト等の他の前衛職に比べて一撃一撃がやや弱い。他の前衛職は武器を装備して攻撃するので、武器の攻撃力がプラスされる分当然とも言える。

 だが、その分モンクの通常攻撃は、二回攻撃がデフォルトなのだ。ナイトが剣を一振する間に右パンチ、左パンチを叩き込むイメージだ。

 俺がオラオラできるヒミツもそこにある。

 そしてこのホークトナックル、武器としての物理攻撃力は+46しか無い。これでは最強とはとても言えないだろう。だが付与されている武器の性能が凄まじいのだ。

『ホークトナックル』のアイテム説明欄には「お婆さんの形見のナックル。ホークト流の正統伝承者の証。拳をもちいた攻撃回数が二倍~四倍になる」と書かれている。

 そして、こういう数値に振れがあるものは、ファンサ5ではだいたい運を上げるとマックス値しか出なくなる。このホークトナックルもそうだ。

 つまり、デフォルトの二回攻撃✕ナックル由来の四回攻撃=八回攻撃!! となるのだ!!

 因みにオーラパンチもしっかりと説明通り、四回攻撃になってくれる。

 この手数の多さは、終盤になればなるほど重要になってくる。普通にやり込みプレイしていると、多くの職業で、最終的にはカンストダメージである9999を叩き出す事が出来るので、違いと言えば、手数になってくるのだ。

 そこで生まれる、ホークトナックルの圧倒的アドバンテージ!

 うおぉ!!

 考えただけでワクワクしてきた。

 早くモンスターを殴りに行きてぇ~!!

 おら、ワクワクすっぞ!!

 おっと、まだシロー爺さんの前だった。グフフ、興奮してよだれが垂れてきそうだったぜ。

「ありがとうございます、お爺さん」

「なに、礼には及ばんぞい。このままでは正統伝承者が絶えてしまうところだったんじゃ。むしろ礼を言うのは、儂とユーリアのほうじゃよ」

「そういえば、ユーリアお婆さんが話している中で、少しだけ何を言っているかわからない所があったんですけど、なんて言っていたんですか?」

「なんと! そうじゃったか。······お主に伝わらなかったのなら、きっと今は知らなくてよい事なのじゃろう」 
 
「そうなのでしょうか?」

「うむ。いずれ時が来たら自然とわかることじゃろう。今日はうちに泊まっていきなさい。会わなかった間のことを聞かせておくれ」

「わかりました。お言葉に甘えますね」

 その夜は初めてシロー爺さんに冒険の話をしたら、たいそう驚いていた。

  

 次の日の朝、シロー爺さんに見送られながらナイヤチ村を出発した。

「ルイさんや、また話を聞かせに来ておくれ。婆さんも待っているぞい」

「またお墓参りに来ますね。シローお爺さんも元気でね。それじゃあ出発だ! ザック、中央山脈沿いに北東に行ってくれ!」



  
 次の進路は中央山脈の麓に沿っての、北東に進むコースだ。このルートだとモンスターがよく出没するので人の住む村などはあまりないが、俺達はチョコザのおかげで問題なく野営出来るので、近道になるこのコースで行くことにした。

 目的地は魔王軍の本拠地と隣接しているマリンバード王国だ。位置的にはヴィクトリア聖国の北東になる。
 
 初日はホークトナックルの性能を試したくて、野営地でのモンスター狩りをした。モンスターを発見するや、ドドドド•ドドドドっと、通常攻撃にして、怒涛の連続八回攻撃! 快感かいっかん

 この快感を例えるなら、『ファンサ3』のラスボスの1つ前のダンジョン、禁断の地『エムデッカ』にて手に入る、封印されていたジョブ『ニンジャ』にジョブチェンジした時の感動だろうか。

 ジョブチェンジ後の怒涛の通常攻撃での、あの連撃の音、あの爽快感はたまらなかった。

 二日目以降はチョコザの本気走りモードでどんどん進み、七日目の朝にはマリンバード王国入りした。

 マリンバード王国内を更に北へと進んで行く。

 モンスターのレベルも割と高くなってきたので、ここからはレベル上げも兼ねて、野営に適した所まで進んでは、周辺のモンスターを狩るという事を繰り返した。

 パーティー内の連携も更に密にする。

 何しろ相手はあのイーリアスだ。

 準備をしつくしてもまだ足りない事だろう。

 出来ることなら、対人戦の訓練をもっと積みたいが、残念ながら適した相手がいない。
 
 マリンバード王国の前線基地を越えると、いよいよ魔王軍の本拠地に直接接触するようになる。

 前線基地の街で物資の補給を行う。特にHPとMPを回復させる、ポーション、マナポーション系の回復アイテムは山ほど必要になるのでこれでもかと用意しなければならない。

 よし。準備は整った!

 最後に俺とエリー、チョコとザックのレベルを確認して、魔王軍の本拠地へと、いざ出発だ!


 
モンク ∶ルイ ∶レベル61→65
吟遊詩人∶エリー∶レベル61→65
チョコザ∶チョコ∶レベル53→58
チョコザ∶ザック∶レベル53→58
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由

瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。 神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

処理中です...