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第一部 美少女モンクと死霊魔王
第30話 ホークトナックル
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シロー爺さんが自室から持ってきた小さな箱の蓋をかぱりと開けると、中には一つのナックルが入っていた。
『ホークトナックル』を手に入れた!
ぃよっし!!!
モンクの最強武器、ゲットだぜ!!
『ホークトナックル』はモンクが装備できる、数少ない武器であるナックルの一種だ。わかりやすく言うとメリケンサックの形状をしている。
モンクの通常攻撃は、ナイト等の他の前衛職に比べて一撃一撃がやや弱い。他の前衛職は武器を装備して攻撃するので、武器の攻撃力がプラスされる分当然とも言える。
だが、その分モンクの通常攻撃は、二回攻撃がデフォルトなのだ。ナイトが剣を一振する間に右パンチ、左パンチを叩き込むイメージだ。
俺がオラオラできるヒミツもそこにある。
そしてこのホークトナックル、武器としての物理攻撃力は+46しか無い。これでは最強とはとても言えないだろう。だが付与されている武器の性能が凄まじいのだ。
『ホークトナックル』のアイテム説明欄には「お婆さんの形見のナックル。ホークト流の正統伝承者の証。拳をもちいた攻撃回数が二倍~四倍になる」と書かれている。
そして、こういう数値に振れがあるものは、ファンサ5ではだいたい運を上げるとマックス値しか出なくなる。このホークトナックルもそうだ。
つまり、デフォルトの二回攻撃✕ナックル由来の四回攻撃=八回攻撃!! となるのだ!!
因みにオーラパンチもしっかりと説明通り、四回攻撃になってくれる。
この手数の多さは、終盤になればなるほど重要になってくる。普通にやり込みプレイしていると、多くの職業で、最終的にはカンストダメージである9999を叩き出す事が出来るので、違いと言えば、手数になってくるのだ。
そこで生まれる、ホークトナックルの圧倒的アドバンテージ!
うおぉ!!
考えただけでワクワクしてきた。
早くモンスターを殴りに行きてぇ~!!
おら、ワクワクすっぞ!!
おっと、まだシロー爺さんの前だった。グフフ、興奮してよだれが垂れてきそうだったぜ。
「ありがとうございます、お爺さん」
「なに、礼には及ばんぞい。このままでは正統伝承者が絶えてしまうところだったんじゃ。むしろ礼を言うのは、儂とユーリアのほうじゃよ」
「そういえば、ユーリアお婆さんが話している中で、少しだけ何を言っているかわからない所があったんですけど、なんて言っていたんですか?」
「なんと! そうじゃったか。······お主に伝わらなかったのなら、きっと今は知らなくてよい事なのじゃろう」
「そうなのでしょうか?」
「うむ。いずれ時が来たら自然とわかることじゃろう。今日はうちに泊まっていきなさい。会わなかった間のことを聞かせておくれ」
「わかりました。お言葉に甘えますね」
その夜は初めてシロー爺さんに冒険の話をしたら、たいそう驚いていた。
次の日の朝、シロー爺さんに見送られながらナイヤチ村を出発した。
「ルイさんや、また話を聞かせに来ておくれ。婆さんも待っているぞい」
「またお墓参りに来ますね。シローお爺さんも元気でね。それじゃあ出発だ! ザック、中央山脈沿いに北東に行ってくれ!」
次の進路は中央山脈の麓に沿っての、北東に進むコースだ。このルートだとモンスターがよく出没するので人の住む村などはあまりないが、俺達はチョコザのおかげで問題なく野営出来るので、近道になるこのコースで行くことにした。
目的地は魔王軍の本拠地と隣接しているマリンバード王国だ。位置的にはヴィクトリア聖国の北東になる。
初日はホークトナックルの性能を試したくて、野営地でのモンスター狩りをした。モンスターを発見するや、ドドドド•ドドドドっと、通常攻撃にして、怒涛の連続八回攻撃! 快感!
この快感を例えるなら、『ファンサ3』のラスボスの1つ前のダンジョン、禁断の地『エムデッカ』にて手に入る、封印されていたジョブ『ニンジャ』にジョブチェンジした時の感動だろうか。
ジョブチェンジ後の怒涛の通常攻撃での、あの連撃の音、あの爽快感はたまらなかった。
二日目以降はチョコザの本気走りモードでどんどん進み、七日目の朝にはマリンバード王国入りした。
マリンバード王国内を更に北へと進んで行く。
モンスターのレベルも割と高くなってきたので、ここからはレベル上げも兼ねて、野営に適した所まで進んでは、周辺のモンスターを狩るという事を繰り返した。
パーティー内の連携も更に密にする。
何しろ相手はあのイーリアスだ。
準備をしつくしてもまだ足りない事だろう。
出来ることなら、対人戦の訓練をもっと積みたいが、残念ながら適した相手がいない。
マリンバード王国の前線基地を越えると、いよいよ魔王軍の本拠地に直接接触するようになる。
前線基地の街で物資の補給を行う。特にHPとMPを回復させる、ポーション、マナポーション系の回復アイテムは山ほど必要になるのでこれでもかと用意しなければならない。
よし。準備は整った!
最後に俺とエリー、チョコとザックのレベルを確認して、魔王軍の本拠地へと、いざ出発だ!
モンク ∶ルイ ∶レベル61→65
吟遊詩人∶エリー∶レベル61→65
チョコザ∶チョコ∶レベル53→58
チョコザ∶ザック∶レベル53→58
『ホークトナックル』を手に入れた!
ぃよっし!!!
モンクの最強武器、ゲットだぜ!!
『ホークトナックル』はモンクが装備できる、数少ない武器であるナックルの一種だ。わかりやすく言うとメリケンサックの形状をしている。
モンクの通常攻撃は、ナイト等の他の前衛職に比べて一撃一撃がやや弱い。他の前衛職は武器を装備して攻撃するので、武器の攻撃力がプラスされる分当然とも言える。
だが、その分モンクの通常攻撃は、二回攻撃がデフォルトなのだ。ナイトが剣を一振する間に右パンチ、左パンチを叩き込むイメージだ。
俺がオラオラできるヒミツもそこにある。
そしてこのホークトナックル、武器としての物理攻撃力は+46しか無い。これでは最強とはとても言えないだろう。だが付与されている武器の性能が凄まじいのだ。
『ホークトナックル』のアイテム説明欄には「お婆さんの形見のナックル。ホークト流の正統伝承者の証。拳をもちいた攻撃回数が二倍~四倍になる」と書かれている。
そして、こういう数値に振れがあるものは、ファンサ5ではだいたい運を上げるとマックス値しか出なくなる。このホークトナックルもそうだ。
つまり、デフォルトの二回攻撃✕ナックル由来の四回攻撃=八回攻撃!! となるのだ!!
因みにオーラパンチもしっかりと説明通り、四回攻撃になってくれる。
この手数の多さは、終盤になればなるほど重要になってくる。普通にやり込みプレイしていると、多くの職業で、最終的にはカンストダメージである9999を叩き出す事が出来るので、違いと言えば、手数になってくるのだ。
そこで生まれる、ホークトナックルの圧倒的アドバンテージ!
うおぉ!!
考えただけでワクワクしてきた。
早くモンスターを殴りに行きてぇ~!!
おら、ワクワクすっぞ!!
おっと、まだシロー爺さんの前だった。グフフ、興奮してよだれが垂れてきそうだったぜ。
「ありがとうございます、お爺さん」
「なに、礼には及ばんぞい。このままでは正統伝承者が絶えてしまうところだったんじゃ。むしろ礼を言うのは、儂とユーリアのほうじゃよ」
「そういえば、ユーリアお婆さんが話している中で、少しだけ何を言っているかわからない所があったんですけど、なんて言っていたんですか?」
「なんと! そうじゃったか。······お主に伝わらなかったのなら、きっと今は知らなくてよい事なのじゃろう」
「そうなのでしょうか?」
「うむ。いずれ時が来たら自然とわかることじゃろう。今日はうちに泊まっていきなさい。会わなかった間のことを聞かせておくれ」
「わかりました。お言葉に甘えますね」
その夜は初めてシロー爺さんに冒険の話をしたら、たいそう驚いていた。
次の日の朝、シロー爺さんに見送られながらナイヤチ村を出発した。
「ルイさんや、また話を聞かせに来ておくれ。婆さんも待っているぞい」
「またお墓参りに来ますね。シローお爺さんも元気でね。それじゃあ出発だ! ザック、中央山脈沿いに北東に行ってくれ!」
次の進路は中央山脈の麓に沿っての、北東に進むコースだ。このルートだとモンスターがよく出没するので人の住む村などはあまりないが、俺達はチョコザのおかげで問題なく野営出来るので、近道になるこのコースで行くことにした。
目的地は魔王軍の本拠地と隣接しているマリンバード王国だ。位置的にはヴィクトリア聖国の北東になる。
初日はホークトナックルの性能を試したくて、野営地でのモンスター狩りをした。モンスターを発見するや、ドドドド•ドドドドっと、通常攻撃にして、怒涛の連続八回攻撃! 快感!
この快感を例えるなら、『ファンサ3』のラスボスの1つ前のダンジョン、禁断の地『エムデッカ』にて手に入る、封印されていたジョブ『ニンジャ』にジョブチェンジした時の感動だろうか。
ジョブチェンジ後の怒涛の通常攻撃での、あの連撃の音、あの爽快感はたまらなかった。
二日目以降はチョコザの本気走りモードでどんどん進み、七日目の朝にはマリンバード王国入りした。
マリンバード王国内を更に北へと進んで行く。
モンスターのレベルも割と高くなってきたので、ここからはレベル上げも兼ねて、野営に適した所まで進んでは、周辺のモンスターを狩るという事を繰り返した。
パーティー内の連携も更に密にする。
何しろ相手はあのイーリアスだ。
準備をしつくしてもまだ足りない事だろう。
出来ることなら、対人戦の訓練をもっと積みたいが、残念ながら適した相手がいない。
マリンバード王国の前線基地を越えると、いよいよ魔王軍の本拠地に直接接触するようになる。
前線基地の街で物資の補給を行う。特にHPとMPを回復させる、ポーション、マナポーション系の回復アイテムは山ほど必要になるのでこれでもかと用意しなければならない。
よし。準備は整った!
最後に俺とエリー、チョコとザックのレベルを確認して、魔王軍の本拠地へと、いざ出発だ!
モンク ∶ルイ ∶レベル61→65
吟遊詩人∶エリー∶レベル61→65
チョコザ∶チョコ∶レベル53→58
チョコザ∶ザック∶レベル53→58
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