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第一部 美少女モンクと死霊魔王
第37話 超魔屍鬼
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「大地の上のあらゆる生命よ、我が命ずる星の導きによりその運命を決定せよ! 『星運停止』」
空から眩い光がアンデッド達に降り注いだかと思うと、大半のアンデッドがピタリと動きを止めた。
カサンドラのスキルか!?
凄まじい威力だ!
いったい何千体に効果を及ぼしているのだろうか。このスキル、チート過ぎないか!? 帝国軍が攻めてきても自分がいれば相手にならない、みたいな事を言っていたが、この威力なら確かにそうだろう。
おっと、考察は後だ!
「イーリアス! いつまで敵が止まっているかわからないから、とにかく突っ込んで手当たり次第に数を減らしていくぞ! そういえば、平氏の小手を装備しているのになんで二刀流にしないんだ?」
ドドドド・ドドドド! ザシュ! ザシュ!
「鬼面の呪いで、剣と盾スタイル以外が出来ないのだ。魔法も使えなくされている」
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『ヒャッホー!』
「なんでそんなの装備しているんだ?」
ドドドド・ドドドド! ザシュ! ザシュ!
「呪われているから装備枠から外すことは不可能なのだ。だが鬼面は二回攻撃が可能になるから二刀流と同じだぞ。手に入れた時に聞いた話によると、一万体の敵を屠ると、『鬼面』は呪いが解け、更に『アシュラメン』に進化するらしい」
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『汚物は消毒だー!』
「『アシュラメン』?」
ドドドド・ドドドド! ザシュ! ザシュ!
「そうだ。『アシュラメン』に進化すると、一度の攻撃で六回攻撃になるらしい。私は『アシュラメン』を手に入れたいので、頑張って育てている最中なのだ!」
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『ヒャッハー!』
相手は全く動かないので、会話をする余裕が有りながらも次々と討伐は進んでいく。タイミングが良ければ、ときおり俺は『けり』を、イーリアスは『暗黒』を間に挟んでいる。『暗黒』はHPを犠牲にして敵多数に大ダメージをあたえるスキルだ
『暗黒』と、HPを吸収する『暗の剣』との無限コンボの相性は最高だな。もっと使えばいいのに、とも思うが、アンデッド達が相手では負のエネルギーの制御が難しいみたいで、連続して使うよりは通常攻撃で斬りまくったほうが、本人曰く効率が良いらしい。
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『もっと振ってくれ!』
動かない敵を倒し続ける間、最もアンデッドを倒したのは、やはりエリーだった。守備を気にすることなく範囲攻撃であるレクイエムで、どんどん敵の数を減らしていく。
チョコとザックも攻撃に回れるのも大きい。殲滅に一役かってくれている。
ついには体感で、合計半分以上のアンデッドを消し去ったと感じた頃、敵が再び動き出してきた。
空にあるどす黒い人型のモヤから、おどろおどろしい声が響いてきた。
「今のはなんだったのだ!? 身体が動かない間に我が精鋭アンデッド共がここまで数を減らされるとは!?」
あれ!? 死霊魔王ゴルゴンダにも、ひょっとしたらカサンドラのスキル『星運停止』は効いていたのか? 遠距離攻撃さえ出来ていたら、ひょっとして今の間に楽に倒せたんじゃないのか? 惜しかったな。
「ゴジョオンどころか、次々と街を呑み込んでアンデッドソルジャーを増やし続けながら、マリンバードの国さえ落とす手はずであったというのに!」
恐ろしい計画だな。アンデッドならではの発想だ。
「許さん! 許さんぞぉ! お前達は、ただ死ぬだけでは生ぬるい! 手も足も出ぬ、恐怖のどん底に落としてくれる! 絶望の淵に沈むがよい!」
そう言ってゴルゴンダは直系一メートル程の白と黒に光り輝く玉を取り出すと、俺達の前方に居るアンデッドサイクロプスに投げた。
「アンデッドサイクロプスよ! その玉を丸呑みにせよ!」
『おい! やばいぞ! あれは聖魔石だ! あれ程の大きさだと、いったいどれ程のエネルギーを内包しているかわからんぞ!』
破邪の剣が注意してくるが、距離があって俺達にはなすすべがない。
アンデッドサイクロプスの腹が、がばりと口を開け、聖魔石を呑み込むと、白と黒に光り輝きながら、周囲のアンデッド達を吸い寄せていった。
「ファファファ! そのサイクロプスは特別製だ! 周囲のアンデッドを吸収して、魔法を弾き、物理攻撃も受け付けん究極の鎧とかすのだ! 名付けて『超魔屍鬼』!」
みるみるうちにアンデッドを吸収して巨人となったサイクロプス。まだ動かない今の内に攻撃だ!
「エリー! レクイエムを頼む!」
「レクイエム!」
しかし、白と黒の光に弾かれるようにして、何事も無かったかのようにサイクロプスはその場にたっている。
「ファファファ! 無駄無駄無駄無駄ぁ! お前達お得意の聖属性攻撃はしっかりと無効化するように術式を施してある! さあ絶望せよ! 超魔屍鬼よ、やれ!」
周囲のアンデッドを吸収し終わった全長20メートル程の超魔屍鬼が猛然と俺達に襲いかかる!
避けながらでかい足にオーラパンチの四連撃だ!
ボヨヨヨ!!
なんだこれ!? 不定形や霊体等、どんな相手にもダメージが与えられる筈のオーラパンチの威力が、散らされているみたいな感触だ!
「イーリアス!」
「こっちも駄目だ! 斬撃が奥まで通らない!」
素早さは俺達の方が上回ってはいるが、バカでかい身体による攻撃はかすっただけで大ダメージ間違いなしだろう。
破邪の剣が負けじと紅く輝き、真紅の刀身を伸ばした。
『イーリアス! わしの破邪モードでやったれや!』
イーリアスが斬る!
あらゆる呪いを断ち切る一撃だ!
ザシュ!
斬れた!
だが、すぐにボコボコと泡を吹きながら回復していく。
「イーリアス! 暗の剣は!?」
「無理だ! これ程の負のエネルギー! とても制御などできん!」
超魔屍鬼が大暴れしだした!
手当たり次第に殴る! 蹴る!
どれも恐ろしい程の風圧を纏っている。
どんどんと後退しつつ、回避する以外に対処のしようがない!
「ザック!」
ザックの身体に拳がかすり、吹き飛ばされた!
すぐさま駆け寄りエクストラポーションで回復させる。
まずいなこのままじゃジリ貧だ。
イーリアスが避けながら叫ぶ。
「ルイ! このままだと全滅する! 一か八か、破邪の剣の最大出力で、でかい切れ込みをいれて、その中に私が飛び込んでみよう」
「飛び込んだ後はどうするんだ!?」
「知れた事よ、奴の負のエネルギーも利用しつつ、中から自爆して、全てを吹き飛ばしてくれる」
「駄目だ! 待ってくれ! イーリアス!」
やばい!
イーリアスの漢気が爆発してしまう!
なんとかしないと!
考えろ、考えろ、考えろ!!
待てよ、ゴルゴンダの奴はなんて言った!?
『聖属性攻撃はしっかりと無効化するように術式は施してある』
これだ!!
「エリー!」
空から眩い光がアンデッド達に降り注いだかと思うと、大半のアンデッドがピタリと動きを止めた。
カサンドラのスキルか!?
凄まじい威力だ!
いったい何千体に効果を及ぼしているのだろうか。このスキル、チート過ぎないか!? 帝国軍が攻めてきても自分がいれば相手にならない、みたいな事を言っていたが、この威力なら確かにそうだろう。
おっと、考察は後だ!
「イーリアス! いつまで敵が止まっているかわからないから、とにかく突っ込んで手当たり次第に数を減らしていくぞ! そういえば、平氏の小手を装備しているのになんで二刀流にしないんだ?」
ドドドド・ドドドド! ザシュ! ザシュ!
「鬼面の呪いで、剣と盾スタイル以外が出来ないのだ。魔法も使えなくされている」
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『ヒャッホー!』
「なんでそんなの装備しているんだ?」
ドドドド・ドドドド! ザシュ! ザシュ!
「呪われているから装備枠から外すことは不可能なのだ。だが鬼面は二回攻撃が可能になるから二刀流と同じだぞ。手に入れた時に聞いた話によると、一万体の敵を屠ると、『鬼面』は呪いが解け、更に『アシュラメン』に進化するらしい」
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『汚物は消毒だー!』
「『アシュラメン』?」
ドドドド・ドドドド! ザシュ! ザシュ!
「そうだ。『アシュラメン』に進化すると、一度の攻撃で六回攻撃になるらしい。私は『アシュラメン』を手に入れたいので、頑張って育てている最中なのだ!」
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『ヒャッハー!』
相手は全く動かないので、会話をする余裕が有りながらも次々と討伐は進んでいく。タイミングが良ければ、ときおり俺は『けり』を、イーリアスは『暗黒』を間に挟んでいる。『暗黒』はHPを犠牲にして敵多数に大ダメージをあたえるスキルだ
『暗黒』と、HPを吸収する『暗の剣』との無限コンボの相性は最高だな。もっと使えばいいのに、とも思うが、アンデッド達が相手では負のエネルギーの制御が難しいみたいで、連続して使うよりは通常攻撃で斬りまくったほうが、本人曰く効率が良いらしい。
ドドドド・ドドドド!
ザシュ! ザシュ! 『もっと振ってくれ!』
動かない敵を倒し続ける間、最もアンデッドを倒したのは、やはりエリーだった。守備を気にすることなく範囲攻撃であるレクイエムで、どんどん敵の数を減らしていく。
チョコとザックも攻撃に回れるのも大きい。殲滅に一役かってくれている。
ついには体感で、合計半分以上のアンデッドを消し去ったと感じた頃、敵が再び動き出してきた。
空にあるどす黒い人型のモヤから、おどろおどろしい声が響いてきた。
「今のはなんだったのだ!? 身体が動かない間に我が精鋭アンデッド共がここまで数を減らされるとは!?」
あれ!? 死霊魔王ゴルゴンダにも、ひょっとしたらカサンドラのスキル『星運停止』は効いていたのか? 遠距離攻撃さえ出来ていたら、ひょっとして今の間に楽に倒せたんじゃないのか? 惜しかったな。
「ゴジョオンどころか、次々と街を呑み込んでアンデッドソルジャーを増やし続けながら、マリンバードの国さえ落とす手はずであったというのに!」
恐ろしい計画だな。アンデッドならではの発想だ。
「許さん! 許さんぞぉ! お前達は、ただ死ぬだけでは生ぬるい! 手も足も出ぬ、恐怖のどん底に落としてくれる! 絶望の淵に沈むがよい!」
そう言ってゴルゴンダは直系一メートル程の白と黒に光り輝く玉を取り出すと、俺達の前方に居るアンデッドサイクロプスに投げた。
「アンデッドサイクロプスよ! その玉を丸呑みにせよ!」
『おい! やばいぞ! あれは聖魔石だ! あれ程の大きさだと、いったいどれ程のエネルギーを内包しているかわからんぞ!』
破邪の剣が注意してくるが、距離があって俺達にはなすすべがない。
アンデッドサイクロプスの腹が、がばりと口を開け、聖魔石を呑み込むと、白と黒に光り輝きながら、周囲のアンデッド達を吸い寄せていった。
「ファファファ! そのサイクロプスは特別製だ! 周囲のアンデッドを吸収して、魔法を弾き、物理攻撃も受け付けん究極の鎧とかすのだ! 名付けて『超魔屍鬼』!」
みるみるうちにアンデッドを吸収して巨人となったサイクロプス。まだ動かない今の内に攻撃だ!
「エリー! レクイエムを頼む!」
「レクイエム!」
しかし、白と黒の光に弾かれるようにして、何事も無かったかのようにサイクロプスはその場にたっている。
「ファファファ! 無駄無駄無駄無駄ぁ! お前達お得意の聖属性攻撃はしっかりと無効化するように術式を施してある! さあ絶望せよ! 超魔屍鬼よ、やれ!」
周囲のアンデッドを吸収し終わった全長20メートル程の超魔屍鬼が猛然と俺達に襲いかかる!
避けながらでかい足にオーラパンチの四連撃だ!
ボヨヨヨ!!
なんだこれ!? 不定形や霊体等、どんな相手にもダメージが与えられる筈のオーラパンチの威力が、散らされているみたいな感触だ!
「イーリアス!」
「こっちも駄目だ! 斬撃が奥まで通らない!」
素早さは俺達の方が上回ってはいるが、バカでかい身体による攻撃はかすっただけで大ダメージ間違いなしだろう。
破邪の剣が負けじと紅く輝き、真紅の刀身を伸ばした。
『イーリアス! わしの破邪モードでやったれや!』
イーリアスが斬る!
あらゆる呪いを断ち切る一撃だ!
ザシュ!
斬れた!
だが、すぐにボコボコと泡を吹きながら回復していく。
「イーリアス! 暗の剣は!?」
「無理だ! これ程の負のエネルギー! とても制御などできん!」
超魔屍鬼が大暴れしだした!
手当たり次第に殴る! 蹴る!
どれも恐ろしい程の風圧を纏っている。
どんどんと後退しつつ、回避する以外に対処のしようがない!
「ザック!」
ザックの身体に拳がかすり、吹き飛ばされた!
すぐさま駆け寄りエクストラポーションで回復させる。
まずいなこのままじゃジリ貧だ。
イーリアスが避けながら叫ぶ。
「ルイ! このままだと全滅する! 一か八か、破邪の剣の最大出力で、でかい切れ込みをいれて、その中に私が飛び込んでみよう」
「飛び込んだ後はどうするんだ!?」
「知れた事よ、奴の負のエネルギーも利用しつつ、中から自爆して、全てを吹き飛ばしてくれる」
「駄目だ! 待ってくれ! イーリアス!」
やばい!
イーリアスの漢気が爆発してしまう!
なんとかしないと!
考えろ、考えろ、考えろ!!
待てよ、ゴルゴンダの奴はなんて言った!?
『聖属性攻撃はしっかりと無効化するように術式は施してある』
これだ!!
「エリー!」
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