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第三部 美少女モンクと四天王
第98話 ソーア大火山
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全ての準備が整ったので、再びクス島へと飛空艇ミューズ号で戻ってきた。いよいよ火の大輝石のあるソーア大火山に突入だ。
ソーア大火山に乗り込む前に、チョコザを含むパーティーみんなで適応桃を食べた。これで今から24時間の間は、火山ガスが充満し、マグマがすぐそばを流れる過酷な環境でも、普通に行動する事ができる。
ソーア大火山のダンジョンマップは、横スクロールのアクションゲームのように進んで行く。ギミックが満載で、謎の力で頭上をマグマが流れるようなところも勇気をだして進んで行かなければならない。
ここではミーニャのもつシーフのスキル『ビーダッシュ』が大活躍だった。
二倍の速さで走れるこのスキルを使うと、普通では渡れないような幅の溶岩の川も、高低差の大きな段差も、ビーダッシュで助走をつけてからジャンプすると飛び越える事が出来るのだ。
やはりミーニャを仲間に加えたのは大正解だったな。
おかげで、通常だとそこにあるのが分かっていても、指をくわえて通り過ぎるしかない隠し部屋にも入ることができた。宝箱回収率100%を目指す俺とミーニャとしては、嬉しい限りだ。隠し部屋の宝箱からは火属性の強い武器が手に入った。
道中に出てくる敵はゲームと同じで、ほとんどが火属性のモンスターだった。全てのモンスターが高レベルで構成されていて、威力の高い物理攻撃や特殊攻撃を仕掛けてきた。
だが、アクセサリー『炎のリング』の火属性吸収効果で敵の特殊攻撃を利用して体力を回復しつつ、雪だるまの特殊スキル『雪の精霊の吐息』と、シーラの氷系極大魔法『ブリザザム』で次々に敵を倒していった。
俺のゲーム知識を最大限に利用して、普通なら何度もゲームオーバーになるところを、すいすいとクリアして行く。
異常な速さでダンジョン攻略をしていく俺達の事は、もし何らかの方法で見ていたとすると、極熱魔王ソージーンも想定外で大慌てなんじゃないか?
理想は俺達の侵入に気付いていない極熱魔王に、死霊魔王の時のようにバックアタックを仕掛けることだけど。
この目の前の大扉を越えれば、いよいよ火の大輝石がある祭壇の部屋だ。
ついに三人目の死天王、ソージーン戦か。
極熱魔王ソージーン=タンショは、プレイヤーにその見た目から不名誉なあだ名を付けられていたな。
祭壇の間に突入する前に、休憩をかねてもう一度極熱魔王ソージーンの事をレクチャーして、仲間達と情報を共有する。
「極熱魔王ソージーンは、炎と氷のブレスをそれぞれ吐く、二つの頭をもつツーヘッドドラゴンだ。更に二つの頭の間に寄生したドルイドン族のネームド『タンショ』がいる。このドルイドンが本体を乗っ取っている状態らしい。合計三つの頭をもつキメラ竜が敵の正体というわけだ」
「三連続攻撃をしてくるんだよね」
「本体の二つの頭はそれぞれの単独ブレスの時は属性攻撃だから、装備の吸収や無効の効果が働くが、炎と氷それぞれのブレスを同時に吐いてきてミックスされた場合は、吸収する事ができない。そこで『永久氷床のかけら』を装備した雪だるま君の出番となる」
「まかせるのデス」
「ブレスだけでもやっかいだけど、それ以上に恐ろしいのがツーヘッドドラゴンの通常攻撃だ。全ての攻撃が『防御無視』の貫通攻撃だから、俺のチャイナドレスでも大ダメージを受けてしまう。だからみんなも、ダメージを受けたらこまめにHPを回復させてくれ」
「はい!」
「HP管理がこの戦いの最大の肝だから、ミーニャとチョコとザックは回復重視で頼むね」
「まかせるにゃ!」
「「ぷぇ~!」」
「更に、寄生したドルイドンこそが最も油断ができない。ちせいが高く、回復、攻撃、妨害とあらゆる魔法系スキルで俺達を殺そうとしてくる。だからセオリー通り、まずはドルイドンをたたくぞ!」
ゲーム時の掲示板で流行った、通称キョセーアタックだ。
「ここまでは俺が知っている情報だけど、海月魔王クラーゲンの時のように、なにが起こるかわからないから気を引き締めて行くぞ!」
「「はい!」」
「おう!」
「うにゃ!」
「「ぷえ~!」」
よし、突入だ!
ソーア大火山に乗り込む前に、チョコザを含むパーティーみんなで適応桃を食べた。これで今から24時間の間は、火山ガスが充満し、マグマがすぐそばを流れる過酷な環境でも、普通に行動する事ができる。
ソーア大火山のダンジョンマップは、横スクロールのアクションゲームのように進んで行く。ギミックが満載で、謎の力で頭上をマグマが流れるようなところも勇気をだして進んで行かなければならない。
ここではミーニャのもつシーフのスキル『ビーダッシュ』が大活躍だった。
二倍の速さで走れるこのスキルを使うと、普通では渡れないような幅の溶岩の川も、高低差の大きな段差も、ビーダッシュで助走をつけてからジャンプすると飛び越える事が出来るのだ。
やはりミーニャを仲間に加えたのは大正解だったな。
おかげで、通常だとそこにあるのが分かっていても、指をくわえて通り過ぎるしかない隠し部屋にも入ることができた。宝箱回収率100%を目指す俺とミーニャとしては、嬉しい限りだ。隠し部屋の宝箱からは火属性の強い武器が手に入った。
道中に出てくる敵はゲームと同じで、ほとんどが火属性のモンスターだった。全てのモンスターが高レベルで構成されていて、威力の高い物理攻撃や特殊攻撃を仕掛けてきた。
だが、アクセサリー『炎のリング』の火属性吸収効果で敵の特殊攻撃を利用して体力を回復しつつ、雪だるまの特殊スキル『雪の精霊の吐息』と、シーラの氷系極大魔法『ブリザザム』で次々に敵を倒していった。
俺のゲーム知識を最大限に利用して、普通なら何度もゲームオーバーになるところを、すいすいとクリアして行く。
異常な速さでダンジョン攻略をしていく俺達の事は、もし何らかの方法で見ていたとすると、極熱魔王ソージーンも想定外で大慌てなんじゃないか?
理想は俺達の侵入に気付いていない極熱魔王に、死霊魔王の時のようにバックアタックを仕掛けることだけど。
この目の前の大扉を越えれば、いよいよ火の大輝石がある祭壇の部屋だ。
ついに三人目の死天王、ソージーン戦か。
極熱魔王ソージーン=タンショは、プレイヤーにその見た目から不名誉なあだ名を付けられていたな。
祭壇の間に突入する前に、休憩をかねてもう一度極熱魔王ソージーンの事をレクチャーして、仲間達と情報を共有する。
「極熱魔王ソージーンは、炎と氷のブレスをそれぞれ吐く、二つの頭をもつツーヘッドドラゴンだ。更に二つの頭の間に寄生したドルイドン族のネームド『タンショ』がいる。このドルイドンが本体を乗っ取っている状態らしい。合計三つの頭をもつキメラ竜が敵の正体というわけだ」
「三連続攻撃をしてくるんだよね」
「本体の二つの頭はそれぞれの単独ブレスの時は属性攻撃だから、装備の吸収や無効の効果が働くが、炎と氷それぞれのブレスを同時に吐いてきてミックスされた場合は、吸収する事ができない。そこで『永久氷床のかけら』を装備した雪だるま君の出番となる」
「まかせるのデス」
「ブレスだけでもやっかいだけど、それ以上に恐ろしいのがツーヘッドドラゴンの通常攻撃だ。全ての攻撃が『防御無視』の貫通攻撃だから、俺のチャイナドレスでも大ダメージを受けてしまう。だからみんなも、ダメージを受けたらこまめにHPを回復させてくれ」
「はい!」
「HP管理がこの戦いの最大の肝だから、ミーニャとチョコとザックは回復重視で頼むね」
「まかせるにゃ!」
「「ぷぇ~!」」
「更に、寄生したドルイドンこそが最も油断ができない。ちせいが高く、回復、攻撃、妨害とあらゆる魔法系スキルで俺達を殺そうとしてくる。だからセオリー通り、まずはドルイドンをたたくぞ!」
ゲーム時の掲示板で流行った、通称キョセーアタックだ。
「ここまでは俺が知っている情報だけど、海月魔王クラーゲンの時のように、なにが起こるかわからないから気を引き締めて行くぞ!」
「「はい!」」
「おう!」
「うにゃ!」
「「ぷえ~!」」
よし、突入だ!
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