目が覚めたら異世界で草生える

みももも

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旅3

ピピちゃんとお電話

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「実は私、魔導学院の入学試験を受けることにしたんです!」
 通話を通してピピちゃんの嬉しそうな気持ちが伝わってくる。
 なんでも、旅人である私に出会って色々話をしたことや、どうやら私が(記憶喪失ではあるものの)かつて学生であったらしいことなどを話すと、ピピちゃんの両親が魔導学院に興味を持ってくれて、「試しに受験してみても良い」っていう話になったんだとか。
「そうなんだ、よかったじゃん!」
「はい、これもすべてアカネおねーちゃんのおかげです!」
「いやいや、私はなにもしてないよ!」

 いずれにせよ悪い話じゃなくてよかった。これでピピちゃんが「実はうちの両親が危篤で……」とか言い出したら急いで引き返さなきゃいけないところだったかも知れないし。……いやまあ、そもそも直接話したこともない私が戻ったところでなにもできないんだろうけどね。

「おねーちゃんが魔導学院に復学して私が魔導学院に合格したら、おねーちゃんは私の先輩になるんです! わたし、おねーちゃんの後輩になれるように、今からしっかり勉強しますね‼︎」
「ちなみに、魔導学院の入試っていつ頃なの?」
「ちょうど今年の試験が終わったタイミングなので、次の入試は一年後って言ってました。なのでピピはいま、全力で勉強中です!」
「そうなんだ。それはまあ……がんばってね」
「それでね、アカネおねーちゃんに聞きたいことがあったんだけど。今って質問しても大丈夫?」
「もちろん、どんどん聞いて! 答えられることならなんでも答えるよ!」

 なんて、言ったはいいけどわたしだってそこまで人生経験豊富ってわけでもないんだよね。
 でも可愛い妹の前だから、できれば格好つけたいところだけど……。

「だったらおねーちゃん、質問なんだけど……『街のある場所を調べる魔導について』の問題があったんだけど、街の場所なんてどうやって調べればいいの⁉︎」
「え、えっと……」
 魔導なんて知らんがな。だってわたし、魔力がないせいで魔水すら飲めないんだよ……って、待って? 街の場所を調べる。どこかで聞いたような。
「そういう時は、街自体を調べるんじゃなくて、人の魔力の集まる場所を調べるん……だったっけ? だからまずは、魔力の流れを感じ取って……」
「なるほど! それは眼から鱗です‼︎ さすがはアカネおねーちゃんです‼︎‼︎」
「いやあ、それほどでも、ないかな!」
 というか、教えておきながら私自身は全くなにもわかってないんだけど。なんだったらピピちゃんに魔導大全を貸してあげた方が早いんじゃなかろうか。
 とりあえず次なる質問に備えて魔導大全を鞄から取り出しておこうかな。
「おねーちゃん、次の質問なんだけど……」
「あ、うん。ちょっと待ってね(ペラペラ……)。あ、それはね……」
 カンニングしてずるい? 別に今はテスト中じゃないから問題ないんです!
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