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平凡

変わる生活

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ーーーチリリリリーーー

目覚ましを止め、当たり前のように二度寝をしようとした。

「ん?」

腹の辺りに重みを感じ、見てみれば、起きろと言わんばかりに猫が乗っかっていた。

珍しく俺はそのまま起き上がり、自分のことより先にまず猫に餌をあげた。

「待たないで勝手に食べていいのに」

俺が顔を洗ったりなんなりしている間にもずっとこの猫は餌の前で待ち続けていた。

「食べていいぞ」

そう言葉にすれば、昨日と同じように食べ出す。

俺はいつも通り支度をして部屋を出ようとして気がつく。

「あれ、まだこんな時間?」

いつもよりすんなり起きれたからなのかいつも家を出る時間より30分も早かった。
まだくつろごうと思い、ソファに座り、スマホをいじり出す。
なんとなく、写真のフォルダーを開いて昨日撮った猫の動画を見てみる。

「ふはっ」

猫がお辞儀している姿が何回みても面白い。
誰かにも見て欲しい。
そう思い、YouTubeのアプリを開き、編集も何もしないままただそのままその動画をあげてみた。

「あげても誰も見ないか」

ネット上の友達がいる訳でもないし、あげたところで何にもならないだろうとふと我に返った。

「あ、もう時間だ」

ずっと動画に夢中で気が付かなかった俺は結局いつもの様に急いで家を出た。
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