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第8章 収束への道のり
307. 南の守塚封印前と王宮神殿周辺の動き
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南の守塚の封印が解けかけて魔物がどんどん喚び出されている。明日の予定だった封印の強化を前倒ししてカルロスがそこに着いた時はさすがに疲れ切った顔をしたケネス達がいた。
「交代できる要員は?」
「ありません。レイモンドの守りが弱くなるのでこれ以上の増員は出来ず、コートニーズ公爵家が50名の自領団を送って下さったので何とか。それにしてもよく喚び出します。作戦開始の頃の静かな時間が懐かしい限りです」
そう言った息子の友人であるレイモンド家の当主に、カルロスはまだこの程度の軽口が出るならば大丈夫だろうと胸の中で思った。だが、アルフレッドの友人であるという子息の顔はすぐれない。丁度魔物たちの波が引いたばかりの地下通路でカルロスはマーティンに向かって口を開いた。
「エドワードが作った魔力回復のポーションです」
「エドワード様が?」
「出来る事をしたいと一生懸命作っておりました。飲んでやって下さらんか。ああ、味は保証する」
目の前にやってきていきなりそう言いだしたカルロスに、マーティンは少しだけ笑ってそれを口にした。
「……ありがとうございます。本当に美味しい」
正直本当に有難かった。ポーションは持たされていても、それを口にしようとする余裕すらなかった。
戦い辛い地下通路での戦闘。一度は経験しているが、それでも朝から昼過ぎまで続くとさすがに魔力も気力も体力もかなり持っていかれる。
「伝えます。きっと喜ぶ。さて、神官たちの準備ができるまでに部屋への転送陣を増やしましょう。この狭い所で戦うより、多少あちらの部屋の中が混雑してもその方が良い。マーティン殿はポーションが身体の中に行き渡るまで休憩してから戦闘部屋に移るとよろしい」
その言葉にマーティンは自分がここには要らないと言われたような気がした。けれど。
「あの部屋はデイヴィットの雷魔法にも余裕で耐えるように作りましたから。まとめて縛り上げてドーンというのは数が捌ける。貴方ならばきっと効率よく出来るでしょう。ただし、追加のポーションは忘れずに持ちなさい」
「はい……そうですね。分かりました。そのように致します」
マーティンはペコリと頭を下げて、じきに外へと転移をした。今の表情ならば大丈夫だろうとカルロスは思った。
「ありがとうございます。父である私が気づかねばならない事を」
「ははは、父の言葉の方が入って行かない事もある。さて、また喚びそうだ。扉の結界を強くして、魔法陣の数を増やそう。大型の魔物は積極的に部屋へ。この中で暴れて通路が崩れては困るからな。通路の強化をする土魔法の者達も少ない。うまく回して早く終わらせねば」
「そうですな。王都に戻らねば。全く本当になんて一日だ。何としても寝かしつけてやる」
ケネスはそう言って目の前に現れたケルベロスを魔法を乗せた剣ですっぱりと切り裂いた。
「神官様方の準備が整い次第お願い致します。エドワード様は大丈夫でしょうか」
「うむ、日に二度目というのが気になるが、枝から苗木に変えて持ってきた。上手くいく事を願うしかない。どのみち封じるのはもうひとつ増えてしまった」
「ああ、そうですね。ではよろしくお願い致します」
カルロスは新たな転送陣を地下通路の中に展開すると、そのまま地上へと転移した。
「カルロス様! 神官様方の準備が整いました!」
「分かった」
短く答えて、カルロスはエドワードに始まりを知らせる書簡を送ろうとした途端。
「……エドワードから?」
届いた書簡に胸の中がなぜかざわざわと騒ぐ。
そして…………
孫から届いたその知らせに、カルロスはらしくもなく言葉を失った。
-*-*-*-*-
「やはり『首』の部屋の封印が解けかけているのは決定だな」
そう言ったのはマクスウェードだった。
王城の裏手には、整えられた池や庭、離宮などあり、更にその奥には自然に近い形ではあるもの、きちんと手が入れられている森が広がっており、その森の入口の辺りに王宮の中で行われる細々とした神事を執り行う、王宮神殿と神殿が管理をしている王室の墓廟があった。
普段であればここは、王宮神殿に務めている神官達やその従者たちと墓廟を守る墓守などくらいしかおらず、静かな場所だった。
マクスウェードは現在王城の近衛騎士団の団長だ。今回は親友であり、賢者でもあるハワードとこちらへの調査の任についていた。ハワードは第三の『首』が封印されている場所は王都の両端に位置する北の森と南の森の守塚に決めて封印の強化を行う事に決めた。
しかし最後まで迷っていたここの場所ももう一度調べたいと言って調査という形で残したのだ。だが調査をしてもっやはり王宮神殿内とその隣にある墓廟には首が封印されている形跡はない。と思っているうちになぜか墓廟の辺りに魔素が湧き出した。それを知らせると、北の守塚に詰めている、同じく親友であるフィンレー侯爵家当主のデイヴィットから魔導騎士隊が救援としてやってきた。
その後今度アンデッドが湧き始めた。その知らせを受けて、王城から光魔法を使える者たちが配置された。
そうしているうちに、有りえない事に王宮神殿の地下にポツリポツリと魔物が現れ始めたのだ。
「やはり、ここにはもう一つの封印場所があるように思えます。少し視点を変えてこの森の中を探索してみます。フィンレー隊の半数10名とスタンリー隊の20名を貸していただけますか?」
「ああ、それでいい。あまり無茶はするなよ」
「分かりました」
そうしてハワードが出かけ、その間にスタンピードが起きる可能性があるというカルロスからの書簡が届き、その間にも魔物が現れた。魔物の数は少しずつ少しずつ出現の頻度が上がってきているようで、魔力量の少ない下働きの者達は王城の中へと避難をさせた。その後、戻ってきたハワードから知らせの通りにスタンピードが王城の敷地内で発生するだろうという事と、やはり第三の『首』の三番目の封印部屋が王宮神殿の地下に存在している事が明らかになった。封印部屋は王宮神殿から少し離れた森の中の地中に存在をしており、スタンピードの原因となるモーリス領のダンジョンと繋がる扉が壊されてしまった事が影響して、封印の一部が壊れてしまったのではないかとハワードが言った。
調査から『首』の再封印とへと任務が変わり、更にはちょうど通り道になってしまう可能性のあるスタンピードにも備えなければならなくなった。王宮神殿と墓廟と封印部屋、そしてスタンピードへの備え。範囲が広い事とと封印までに時間がかかる事を想定して、スタンリーの自領から追加で30名の魔導騎士団と、妻の実家であるバーナード侯爵家から50名の魔導騎士団が支援に来る事になった。
「では先ほど説明いたしました通り、神殿地下の奥にある三の『首』が封じられている部屋の結界を強化しにまいります。結界がかけられる神官様とアンデッド対策の光魔法の属性者、そして扉の強化が出来る者が集まっています。現在南の守塚で封印が行われているため、こちらの封印が出来るのはいつになるか分かりません。スタンピードが発生をしている中で『首』の封印が完全に解かれたら、王都は恐らく全滅です。近衛騎士団と私が同行いたします。皆様よろしくお願い致します」
頭を下げたハワードに結界強化に選ばれた者達は顔を強張らせながらもしっかりと頷いた。
「では、参りましょう。マックス、こちらの方は頼みます」
「ああ。しっかり守っている。万が一人手が足りなければ呼んでくれ、すぐに駆けつける」
「ふふふ、頼もしいですね。ジェイムズ様も墓領の方をよろしくお願い致します」
「畏まりました」
こうしてスタンピードの発生を前に、王宮神殿とその周辺も不穏な空気に包まれ始めた。
--------------
お待たせいたしました。
王宮神殿内の様子と加えました。少し分かりやすくなったかな。
ほんとにすみませんでした。そしてありがとうございました。
「交代できる要員は?」
「ありません。レイモンドの守りが弱くなるのでこれ以上の増員は出来ず、コートニーズ公爵家が50名の自領団を送って下さったので何とか。それにしてもよく喚び出します。作戦開始の頃の静かな時間が懐かしい限りです」
そう言った息子の友人であるレイモンド家の当主に、カルロスはまだこの程度の軽口が出るならば大丈夫だろうと胸の中で思った。だが、アルフレッドの友人であるという子息の顔はすぐれない。丁度魔物たちの波が引いたばかりの地下通路でカルロスはマーティンに向かって口を開いた。
「エドワードが作った魔力回復のポーションです」
「エドワード様が?」
「出来る事をしたいと一生懸命作っておりました。飲んでやって下さらんか。ああ、味は保証する」
目の前にやってきていきなりそう言いだしたカルロスに、マーティンは少しだけ笑ってそれを口にした。
「……ありがとうございます。本当に美味しい」
正直本当に有難かった。ポーションは持たされていても、それを口にしようとする余裕すらなかった。
戦い辛い地下通路での戦闘。一度は経験しているが、それでも朝から昼過ぎまで続くとさすがに魔力も気力も体力もかなり持っていかれる。
「伝えます。きっと喜ぶ。さて、神官たちの準備ができるまでに部屋への転送陣を増やしましょう。この狭い所で戦うより、多少あちらの部屋の中が混雑してもその方が良い。マーティン殿はポーションが身体の中に行き渡るまで休憩してから戦闘部屋に移るとよろしい」
その言葉にマーティンは自分がここには要らないと言われたような気がした。けれど。
「あの部屋はデイヴィットの雷魔法にも余裕で耐えるように作りましたから。まとめて縛り上げてドーンというのは数が捌ける。貴方ならばきっと効率よく出来るでしょう。ただし、追加のポーションは忘れずに持ちなさい」
「はい……そうですね。分かりました。そのように致します」
マーティンはペコリと頭を下げて、じきに外へと転移をした。今の表情ならば大丈夫だろうとカルロスは思った。
「ありがとうございます。父である私が気づかねばならない事を」
「ははは、父の言葉の方が入って行かない事もある。さて、また喚びそうだ。扉の結界を強くして、魔法陣の数を増やそう。大型の魔物は積極的に部屋へ。この中で暴れて通路が崩れては困るからな。通路の強化をする土魔法の者達も少ない。うまく回して早く終わらせねば」
「そうですな。王都に戻らねば。全く本当になんて一日だ。何としても寝かしつけてやる」
ケネスはそう言って目の前に現れたケルベロスを魔法を乗せた剣ですっぱりと切り裂いた。
「神官様方の準備が整い次第お願い致します。エドワード様は大丈夫でしょうか」
「うむ、日に二度目というのが気になるが、枝から苗木に変えて持ってきた。上手くいく事を願うしかない。どのみち封じるのはもうひとつ増えてしまった」
「ああ、そうですね。ではよろしくお願い致します」
カルロスは新たな転送陣を地下通路の中に展開すると、そのまま地上へと転移した。
「カルロス様! 神官様方の準備が整いました!」
「分かった」
短く答えて、カルロスはエドワードに始まりを知らせる書簡を送ろうとした途端。
「……エドワードから?」
届いた書簡に胸の中がなぜかざわざわと騒ぐ。
そして…………
孫から届いたその知らせに、カルロスはらしくもなく言葉を失った。
-*-*-*-*-
「やはり『首』の部屋の封印が解けかけているのは決定だな」
そう言ったのはマクスウェードだった。
王城の裏手には、整えられた池や庭、離宮などあり、更にその奥には自然に近い形ではあるもの、きちんと手が入れられている森が広がっており、その森の入口の辺りに王宮の中で行われる細々とした神事を執り行う、王宮神殿と神殿が管理をしている王室の墓廟があった。
普段であればここは、王宮神殿に務めている神官達やその従者たちと墓廟を守る墓守などくらいしかおらず、静かな場所だった。
マクスウェードは現在王城の近衛騎士団の団長だ。今回は親友であり、賢者でもあるハワードとこちらへの調査の任についていた。ハワードは第三の『首』が封印されている場所は王都の両端に位置する北の森と南の森の守塚に決めて封印の強化を行う事に決めた。
しかし最後まで迷っていたここの場所ももう一度調べたいと言って調査という形で残したのだ。だが調査をしてもっやはり王宮神殿内とその隣にある墓廟には首が封印されている形跡はない。と思っているうちになぜか墓廟の辺りに魔素が湧き出した。それを知らせると、北の守塚に詰めている、同じく親友であるフィンレー侯爵家当主のデイヴィットから魔導騎士隊が救援としてやってきた。
その後今度アンデッドが湧き始めた。その知らせを受けて、王城から光魔法を使える者たちが配置された。
そうしているうちに、有りえない事に王宮神殿の地下にポツリポツリと魔物が現れ始めたのだ。
「やはり、ここにはもう一つの封印場所があるように思えます。少し視点を変えてこの森の中を探索してみます。フィンレー隊の半数10名とスタンリー隊の20名を貸していただけますか?」
「ああ、それでいい。あまり無茶はするなよ」
「分かりました」
そうしてハワードが出かけ、その間にスタンピードが起きる可能性があるというカルロスからの書簡が届き、その間にも魔物が現れた。魔物の数は少しずつ少しずつ出現の頻度が上がってきているようで、魔力量の少ない下働きの者達は王城の中へと避難をさせた。その後、戻ってきたハワードから知らせの通りにスタンピードが王城の敷地内で発生するだろうという事と、やはり第三の『首』の三番目の封印部屋が王宮神殿の地下に存在している事が明らかになった。封印部屋は王宮神殿から少し離れた森の中の地中に存在をしており、スタンピードの原因となるモーリス領のダンジョンと繋がる扉が壊されてしまった事が影響して、封印の一部が壊れてしまったのではないかとハワードが言った。
調査から『首』の再封印とへと任務が変わり、更にはちょうど通り道になってしまう可能性のあるスタンピードにも備えなければならなくなった。王宮神殿と墓廟と封印部屋、そしてスタンピードへの備え。範囲が広い事とと封印までに時間がかかる事を想定して、スタンリーの自領から追加で30名の魔導騎士団と、妻の実家であるバーナード侯爵家から50名の魔導騎士団が支援に来る事になった。
「では先ほど説明いたしました通り、神殿地下の奥にある三の『首』が封じられている部屋の結界を強化しにまいります。結界がかけられる神官様とアンデッド対策の光魔法の属性者、そして扉の強化が出来る者が集まっています。現在南の守塚で封印が行われているため、こちらの封印が出来るのはいつになるか分かりません。スタンピードが発生をしている中で『首』の封印が完全に解かれたら、王都は恐らく全滅です。近衛騎士団と私が同行いたします。皆様よろしくお願い致します」
頭を下げたハワードに結界強化に選ばれた者達は顔を強張らせながらもしっかりと頷いた。
「では、参りましょう。マックス、こちらの方は頼みます」
「ああ。しっかり守っている。万が一人手が足りなければ呼んでくれ、すぐに駆けつける」
「ふふふ、頼もしいですね。ジェイムズ様も墓領の方をよろしくお願い致します」
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