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〜幼少期編〜
第4話 ダリア・クロウリー 体力をつける
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あの後、お母様にはマーサを謹慎処分にしたと報告するなり酷く喜んでいた。
こんなことで喜ぶとは我が母とはいえ嘆かわしい。
かといって口答えした所で6歳に何ができようか。
今はその時ではないと思って我慢をしよう。
だが婚約者問題は見過ごせないな。恐らく第2王子もパーティにいらっしゃるのだろう。
そしてそこで婚約者としての申し込みを受けるといったところか。
まぁ、受けないわけにはいかないだろうし。
子供の頃の約束だと思ってもらおう。
当初の主人公が出てくれば私いらないんじゃね?作戦で行くしかないのか。
受けるだけ受けて、心変わりされるかもしれないし。そんなに私に興味がなければすぐに解消してくれるだろう。
えーと、第2王子ってどんな方だったっけ?
たしかぁ、、、、、
アルベルト・ディシュタイン王子
王位継承第2位の王子で気品がありとても優しい好青年!というのは表の顔。本当は意地悪くとても女ったらしであった。
「こんなのが攻略対象だとはね、、、まぁでも主人公に出会って女遊びもピタリと辞めるんだよね。多分そこがキュンポイントなのかな?」
まぁ、王位継承第1位が優秀すぎて王座に着くのはその方だって言われてたらしいから遊んでしまうのも分からなくも無いけど。
と、に、か、く!誕生日パーティを無事に過ごせることが先決だね。
またあのフリフリなドレスを着ないといけないのかと思うとげんなりする。
あーこれが男だったら剣の練習とかして発散出来たんだろうにさ!
元剣道部として腕が疼くよ。
素振りが一番心穏やかにすることができるんだけどね。
こっそり、、、、練習とか。だめかな?
倉庫に行くと使われていない木造の剣が置いてあったので軽く素振りをしてみると剣に体が持っていかれそうになった。
あ~手を見るとフォークより重いもの持ったことありませんって手をしてるな。これじゃ剣が握れない、、、、
よし、鍛えるぞ、、、流石に貧弱すぎる!
翌日
「お嬢様、お荷物お持ち致します。」
「これくらい自分で持つよ。ありがとう、メアリー。」
たかが本2冊、前世の私もこれくらいの時もっと重いの持ってたわ!
「あぁ、そうだ。マーサの怪我はもういいの?」
「ま、マーサですか?はい、もう大丈夫かと。」
「そう、よかった。」
あの一件から使用人たちの私への態度が少し変わったような気がした。
まぁ、別に今までの私の行動を思えば何も文句は言えないのだけど。
私もお母様にいびられている使用人を見つけては「お仕置」を装ってお母様から離していた。
目の前にいるのに放っては置けないからね。
「お嬢様、お召しかえを。」
メアリーが持っているドレスを見てあからさまに嫌ァな顔をするとメアリーはそそくさと別のドレスを持ってくる。
しかし、どれもフリフリしていて剣の練習をするには邪魔すぎる。
「お、お嬢様。どのドレスに致しましょうか。」
最近変わってきたとはいえ警戒はするよね。
その怯えた表情が無くなることを祈るだけだ。
とはいえ、ドレスに不満があるのは間違いでは無い。
クローゼットに向かい服という服を探しているとメアリーが焦ったように「わたくしが致します!」と声を掛けてくるがやんわりと断った。
どこに何があるかくらい把握しないと本当にダメ娘になってしまい、それこそ処刑ルートまっしぐらだ。
「ふぅ、、、これなら。」
ダリアのドレスにしてはとてもシンプルかついつものよりは動けそうなドレスを発見した私はこれを着るとメアリーに手渡した。
「はぁ、、、ついでに髪もバッサリ切りたいけどお母様が許さないよね。」
思わず口から出た言葉にメアリーの顔が真っ青になる。
「お、お嬢様の髪はとてもお美しゅうございます!それを切ってしまわれるなど。」
「?あぁ、まぁ。私にはもう意味の無いものだけど。」
メアリーは不審そうに首を傾げるが私の髪を高い位置に結いてくれるように頼んだ。
ポニーテールなら邪魔になることも少ないだろうし。
「あ、あの。お嬢様?どちらへ?」
「修練場にね、そうだ。メアリー、屋敷を巡回してくれる?またお母様が怒っていらっしゃるようならすぐに私を呼んで。」
そういうとメアリーがかしこまりました、と頭を下げるのを見届けて早速修練場に向かった。
男の子が生まれた時のために用意された小さな修練場があるのが幸いした。
もちろん公爵家の騎士たちが使う大きな音修練場もある。
子供用に作ってくれて本当に有難い。
あまり人の目に触れない場所を探していたところだ。
それに。
図書室でこの世界について改めて調べてみた。
あらすじとキャラクター情報だけでは流石に分からないことが多すぎる。
この世界では魔力というものが存在するのだが魔法を扱えるのは貴族のみ。
庶民は魔法を持って生まれない。
よって貴族は国を守るために戦争やより強い魔物を討伐をする義務がある。
よく出来ているねこの世界は。
こんなにわかりやすい差があるなら庶民と貴族との関係性だって目に見えている。
貴族に奉公している使用人のほとんどが庶民だ。お母様と前のダリアの使用人に対しての態度は貴族社会では当たり前なのかもしれない。
ま、家を出たことないからわからないんだけどね。
そして魔法にもいくつか属性があって
火・水・風・土・光・闇
この中から一つ生まれた時に魔力が宿るそうだ。
ちなみに私は闇属性。以下にも悪役って感じの魔法だよなぁ。
しかし、これが私が使える魔法なのだから練習しないといけない。
えーと、まずは、、、
何からすればいいんだ?
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭🌃
こんなことで喜ぶとは我が母とはいえ嘆かわしい。
かといって口答えした所で6歳に何ができようか。
今はその時ではないと思って我慢をしよう。
だが婚約者問題は見過ごせないな。恐らく第2王子もパーティにいらっしゃるのだろう。
そしてそこで婚約者としての申し込みを受けるといったところか。
まぁ、受けないわけにはいかないだろうし。
子供の頃の約束だと思ってもらおう。
当初の主人公が出てくれば私いらないんじゃね?作戦で行くしかないのか。
受けるだけ受けて、心変わりされるかもしれないし。そんなに私に興味がなければすぐに解消してくれるだろう。
えーと、第2王子ってどんな方だったっけ?
たしかぁ、、、、、
アルベルト・ディシュタイン王子
王位継承第2位の王子で気品がありとても優しい好青年!というのは表の顔。本当は意地悪くとても女ったらしであった。
「こんなのが攻略対象だとはね、、、まぁでも主人公に出会って女遊びもピタリと辞めるんだよね。多分そこがキュンポイントなのかな?」
まぁ、王位継承第1位が優秀すぎて王座に着くのはその方だって言われてたらしいから遊んでしまうのも分からなくも無いけど。
と、に、か、く!誕生日パーティを無事に過ごせることが先決だね。
またあのフリフリなドレスを着ないといけないのかと思うとげんなりする。
あーこれが男だったら剣の練習とかして発散出来たんだろうにさ!
元剣道部として腕が疼くよ。
素振りが一番心穏やかにすることができるんだけどね。
こっそり、、、、練習とか。だめかな?
倉庫に行くと使われていない木造の剣が置いてあったので軽く素振りをしてみると剣に体が持っていかれそうになった。
あ~手を見るとフォークより重いもの持ったことありませんって手をしてるな。これじゃ剣が握れない、、、、
よし、鍛えるぞ、、、流石に貧弱すぎる!
翌日
「お嬢様、お荷物お持ち致します。」
「これくらい自分で持つよ。ありがとう、メアリー。」
たかが本2冊、前世の私もこれくらいの時もっと重いの持ってたわ!
「あぁ、そうだ。マーサの怪我はもういいの?」
「ま、マーサですか?はい、もう大丈夫かと。」
「そう、よかった。」
あの一件から使用人たちの私への態度が少し変わったような気がした。
まぁ、別に今までの私の行動を思えば何も文句は言えないのだけど。
私もお母様にいびられている使用人を見つけては「お仕置」を装ってお母様から離していた。
目の前にいるのに放っては置けないからね。
「お嬢様、お召しかえを。」
メアリーが持っているドレスを見てあからさまに嫌ァな顔をするとメアリーはそそくさと別のドレスを持ってくる。
しかし、どれもフリフリしていて剣の練習をするには邪魔すぎる。
「お、お嬢様。どのドレスに致しましょうか。」
最近変わってきたとはいえ警戒はするよね。
その怯えた表情が無くなることを祈るだけだ。
とはいえ、ドレスに不満があるのは間違いでは無い。
クローゼットに向かい服という服を探しているとメアリーが焦ったように「わたくしが致します!」と声を掛けてくるがやんわりと断った。
どこに何があるかくらい把握しないと本当にダメ娘になってしまい、それこそ処刑ルートまっしぐらだ。
「ふぅ、、、これなら。」
ダリアのドレスにしてはとてもシンプルかついつものよりは動けそうなドレスを発見した私はこれを着るとメアリーに手渡した。
「はぁ、、、ついでに髪もバッサリ切りたいけどお母様が許さないよね。」
思わず口から出た言葉にメアリーの顔が真っ青になる。
「お、お嬢様の髪はとてもお美しゅうございます!それを切ってしまわれるなど。」
「?あぁ、まぁ。私にはもう意味の無いものだけど。」
メアリーは不審そうに首を傾げるが私の髪を高い位置に結いてくれるように頼んだ。
ポニーテールなら邪魔になることも少ないだろうし。
「あ、あの。お嬢様?どちらへ?」
「修練場にね、そうだ。メアリー、屋敷を巡回してくれる?またお母様が怒っていらっしゃるようならすぐに私を呼んで。」
そういうとメアリーがかしこまりました、と頭を下げるのを見届けて早速修練場に向かった。
男の子が生まれた時のために用意された小さな修練場があるのが幸いした。
もちろん公爵家の騎士たちが使う大きな音修練場もある。
子供用に作ってくれて本当に有難い。
あまり人の目に触れない場所を探していたところだ。
それに。
図書室でこの世界について改めて調べてみた。
あらすじとキャラクター情報だけでは流石に分からないことが多すぎる。
この世界では魔力というものが存在するのだが魔法を扱えるのは貴族のみ。
庶民は魔法を持って生まれない。
よって貴族は国を守るために戦争やより強い魔物を討伐をする義務がある。
よく出来ているねこの世界は。
こんなにわかりやすい差があるなら庶民と貴族との関係性だって目に見えている。
貴族に奉公している使用人のほとんどが庶民だ。お母様と前のダリアの使用人に対しての態度は貴族社会では当たり前なのかもしれない。
ま、家を出たことないからわからないんだけどね。
そして魔法にもいくつか属性があって
火・水・風・土・光・闇
この中から一つ生まれた時に魔力が宿るそうだ。
ちなみに私は闇属性。以下にも悪役って感じの魔法だよなぁ。
しかし、これが私が使える魔法なのだから練習しないといけない。
えーと、まずは、、、
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