魔女の弟子ー童貞を捨てた三歳児、異世界と日本を行ったり来たりー

盾乃あに

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弟子の弟子

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 明日からはスタンヴェールの街にいって中級ダンジョン攻略だな。シャインがどれだけのポテンシャルを持ってるのかも確かめないといけない。にしても、何故俺なんだ?騎士で固めてダンジョン攻略すれば……って一回裏切られてるから信用出来ないのか。
「はぁ、仕方ないな」
 シュークリームを平らげて外を見る。まだまだ日は高く、このまま部屋にいるのも馬鹿らしいので街を探索してみる。

「ここがバレンシアギルドか」
 周りの建物より一回り大きな作りですぐに分かる。
「中は似たり寄ったりだな」
 中央カウンターに行き、ギルドカードを見せながら素材買取を頼むと横の建物らしいのでそちらに向かう。

「おう、買取か?どこにあるんだ?」
 建物に入るなり威勢のいい声で話しかけて来るおっちゃん。
「買い取って欲しいのはこれなんだけど」
 俺はアイテムボックスからドロップ品を出していく。
「な!これはクリスタルディアーの角!こっちはミノタウロスの毛皮のようだがブルー?こりゃ値段がつけらんねぇな」
「ならこれはやめとくよ」
「悪りぃな兄ちゃん、クリスタルディアーの角2本で二百万ルビーでどうだ?」
 白金貨二枚なら悪くないな。
「それで頼むよ」
「あいよ!これをギルドの受付に渡してくれ」
 木札を貰って受付に戻り木札を渡す、お姉さんが興奮した様子で白金貨を運んでくる。
「こ、こちらが買取金額です。お確かめください」
「あ、ありがとうございます」
 お姉さんの目が充血していて怖かったのでさっさと帰ろう。

「金も出来たし魔法屋にでもいくか」
 ルナディアには魔法屋と言う魔法玉を扱う店がある。魔法玉とは使い捨てだが魔法をすぐに習得できる優れものだ。バレンシアの街にも、もちろんある。
「ちわー」
「いらっしゃい」
 店の中はカウンターのみで、客はリストから魔法玉を買う。
「いいの入ってる?」
「あー、鑑定の魔法玉が入ったよ。あとは水魔法が少しと光魔法だね」
「鑑定の魔法玉はいくらだ?」
「百万ルビーだよ」
「たっけぇなぁ、でも買いだな」
「まいど!」
 魔法屋の婆さんに白金貨を渡して魔法玉を受け取る。そしてそのまま自分の魔力と同調させると吸い込まれるように魔法玉から自分の身体に入って来る。
 まずは自分を鑑定。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コタロー・カザマ 十五歳
 レベル62
 力 A+
 体 B+
 速 A-
 魔 A+
 運 B-
スキル 五行魔法(火・水・土・風・雷)        
    闇魔法 光魔法 回復魔法 転移魔法 時空間魔法 鑑定魔法
    剣術 槍術 棍術 体術 盾術
ユニーク 

 黒の魔女の弟子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おおっ!いいね、鑑定」
「だろ?白金貨の価値はあるよ」
「ありがとうな!」
「まいど」
 魔法屋を後にした俺は、武器屋、防具屋を回り宿屋に帰る。

 宿屋の女将に明日出ていく事を告げ、早めの夕食を食べていると、
「コタロー、明日からどうするの?」
 何故か宿屋の階段から降りて来たシャインとサザンが横に座る。
「明日からスタンヴェールにいくぞ。中級ダンジョンを攻略してもらうからな」
「わかったわ」
「あ。鑑定使えるようになったから鑑定させてもらうな」
「えっちょっ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シャイン・バレンシア 十四歳
レベル 23
 力 C-
 体 D
 速 C+
 魔 D+
 運 B-
スキル 風魔法 火魔法
    槍術 盾術
ユニーク 
 バレンシア子爵 三女
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「へぇ、レベルにしてはBがあるのは凄いな」
 運は命中率なんかにも作用するからな。素早さと攻撃力も高めだから中級でもそこまで苦戦はしないだろう。

「み、見たのですか!なんで勝手にみるのです!も、もうお嫁に行けない」
「そんな大層な、今後の方針を決めるのに必要な事だ」
「そ、そ、それならちゃんと言ってください!勝手に見るのは禁止です!」
「はいはい」
 んな大袈裟な、スリーサイズが出るわけでもないのに。

 サザンはいいや。自分でなんとかするだろうし、シャインより弱いってことはないだろうからな。
「明日は前衛にシャイン、後衛にサザンさんで行く。俺はいざという時に動けるようにはしとくから」
「分かりましたわ、明日は腕が鳴りますわね」
 とても心配になってきたわ。

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