23 / 104
変態
しおりを挟むアルスタットから南に行くと特級ダンジョンのガノンダンジョンのある街、プルタに到着する。
「流石に特級攻略者はあまりいないみたいだな」
街は普通に人が働いているが、冒険者はやはり少ない。ギルドに寄ってみるが、他の冒険者は近くの森に行くらしい。
「おい、お前」
「ん?」
「ポーターとして雇ってやるからありがたく思え」
「は?俺が?ポーター?」
「なんだその口の聞き方は!」
髪を後ろで縛ったゴツいおっさんが絡んでくる。
「口が悪いのは生まれつきだ!他を当たれ!」
「くっ!お前の顔は覚えたからな!」
「俺は忘れたよ」
「は!後悔すんなよ」
どこにでもあの手の奴は居るんだな。
ガノンダンジョン 十五階層
特級も低階層ならこんなもんか。と思うほど楽々きているが、ギルドでイチャモンつけて来たやつが後をつけている。
「ほんと厄介だな」
ガノンダンジョン 二十階層
扉を中に入る。
中にいたのはヴェノムキマイラ。
ヴェノムキマイラ……亜種のキマイラ。猛毒の牙を持つ、山羊、カエル、虎の頭と蛇の尻尾を持つ。
自分にキュアを掛けて走り、アスカロンで尻尾を斬り落とす。
『グロォォォオォ』
あとは正面に回らないように立ち回り背後から攻撃して倒した。
「楽勝ー!さて、あいつらはついて来れるかな?」
ガノンダンジョン 二十五階層
「おいおい、なんとかついて来たみたいだけど死にそうじゃね?」
「お、お前知ってたのか?」
流石にウザくて話しかけてしまった。
「バレバレでしょ?」
「か、囲んでやっちまうぞ」
五人パーティーのようで囲んでくるが、
「だからダメージ回復してからかかって来いよ?」
「う、うるせぇ!こっちは五人だぞ!」
「だからなんなんだよ?」
「やっちまえ!」
四人が一斉に飛びかかってくるが、まずは一人に腹蹴り、二人目は裏拳で倒すと振り下ろした剣をアスカロンで弾いて掌底、最後の一人は金的でノックアウト!
「で?どうするんだ?」
「ご、ご、こめんなさい!許してください!」
何をしに来たんだ?
「い、いや、こないで」
「やめろ!そんな乙女みたいな言葉を使うんじゃねぇ!」
「いやぁぁーーー!」
じゃねぇよ!
ふざけた変態だった。
俺は悪くない。
俺は悪くない。
「くそっ!気持ち悪いものを見せられた」
いまも鳥肌が立っている。
トラウマになったらどうしてくれるんだ!
ガノンダンジョン 三十階層
リッチ……ローブを纏ったアンデット、スケルトンを従えて闇魔法で攻撃してくる。
「しまったなぁ、聖属性の魔法を覚えとくんだった」
しょうがないので聖水の代わりにポーションをアスカロンに振りかけ、スケルトン達を攻撃する。まぁ、スケルトンなら秒殺だ。
「もう一本」
ポーションを振りかけリッチを追いかけると空中に浮いて逃げまくる。
「降りてこいテメェ!
『カカカカカッ』
またスケルトンを召喚する。
「だぁ!めんどくせぇ!」
まとめて斬り払うがリッチは降りて来ない。
「あー!もう!」
ポーションを投げつけるが当たらない。
『カカカカカッ』
「クソっ!繰り返しじゃねぇかよ!」
スケルトン達を投げ飛ばす。
スケルトンがいい感じに当たり、上から落ちて来た。その場でアスカロンを使いトドメを刺す。ドロップ品を拾ってアイテムボックスに入れる。
転移陣で外に出るともう夜になっていた。
疲れたので宿屋に帰り、ハンバーグ弁当を食べて眠った。
翌朝はギルドに行くと、
「いやぁあァァァ!」
あのおっさんがいて少しだけ騒ぎになったが、自業自得とのことで分かってもらえた。
「今日はやる気がな…い」
俺は朝から疲れてしまった。
宿に閉じ籠るのも嫌だったのでルーのどこにでも行こう。
ルーの家まで転移する。
「ルー?いるかぁー?」
「開いてるわよ」
中に入るとちゃんとあげたガウンを羽織っている。前は開けっ放しだが。
「髪切ったのね、似合ってるわよ」
「お世辞でも嬉しいよ」
「あら、お世辞じゃないわよ?」
コーヒーを淹れてくれ、二人で最近のことを話しながらゆっくりと時間が過ぎていく。
「赤の魔女にはちゃんと言っておいたから多分大丈夫だと思うわ」
王都の事だろう。
「たぶんじゃ分からないな。でもありがとう」
「どういたしまして」
20
あなたにおすすめの小説
勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。
石のやっさん
ファンタジー
年上の女性が好きな俺には勇者パーティの中に好みのタイプの女性は居ません
俺の名前はリヒト、ジムナ村に生まれ、15歳になった時にスキルを貰う儀式で上級剣士のジョブを貰った。
本来なら素晴らしいジョブなのだが、今年はジョブが豊作だったらしく、幼馴染はもっと凄いジョブばかりだった。
幼馴染のカイトは勇者、マリアは聖女、リタは剣聖、そしてリアは賢者だった。
そんな訳で充分に上位職の上級剣士だが、四職が出た事で影が薄れた。
彼等は色々と問題があるので、俺にサポーターとしてついて行って欲しいと頼まれたのだが…ハーレムパーティに俺は要らないし面倒くさいから断ったのだが…しつこく頼むので、条件を飲んでくれればと条件をつけた。
それは『27歳の女闘志レイラを借金の権利ごと無償で貰う事』
今度もまた年上ヒロインです。
セルフレイティングは、話しの中でそう言った描写を書いたら追加します。
カクヨムにも投稿中です
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~
きよらかなこころ
ファンタジー
シンゴはある日、事故で死んだ。
どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。
転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。
弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!
カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!!
祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。
「よし、とりあえず叩いてみよう!!」
ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。
※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる