魔女の弟子ー童貞を捨てた三歳児、異世界と日本を行ったり来たりー

盾乃あに

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変態

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 アルスタットから南に行くと特級ダンジョンのガノンダンジョンのある街、プルタに到着する。
「流石に特級攻略者はあまりいないみたいだな」
 街は普通に人が働いているが、冒険者はやはり少ない。ギルドに寄ってみるが、他の冒険者は近くの森に行くらしい。
「おい、お前」
「ん?」
「ポーターとして雇ってやるからありがたく思え」
「は?俺が?ポーター?」
「なんだその口の聞き方は!」
 髪を後ろで縛ったゴツいおっさんが絡んでくる。
「口が悪いのは生まれつきだ!他を当たれ!」
「くっ!お前の顔は覚えたからな!」
「俺は忘れたよ」
「は!後悔すんなよ」
 どこにでもあの手の奴は居るんだな。

 ガノンダンジョン    十五階層
 特級も低階層ならこんなもんか。と思うほど楽々きているが、ギルドでイチャモンつけて来たやつが後をつけている。
「ほんと厄介だな」

 ガノンダンジョン   二十階層
 扉を中に入る。
 中にいたのはヴェノムキマイラ。
 ヴェノムキマイラ……亜種のキマイラ。猛毒の牙を持つ、山羊、カエル、虎の頭と蛇の尻尾を持つ。

 自分にキュアを掛けて走り、アスカロンで尻尾を斬り落とす。
『グロォォォオォ』
 あとは正面に回らないように立ち回り背後から攻撃して倒した。

「楽勝ー!さて、あいつらはついて来れるかな?」

 ガノンダンジョン 二十五階層
「おいおい、なんとかついて来たみたいだけど死にそうじゃね?」
「お、お前知ってたのか?」
 流石にウザくて話しかけてしまった。
「バレバレでしょ?」
「か、囲んでやっちまうぞ」
 五人パーティーのようで囲んでくるが、
「だからダメージ回復してからかかって来いよ?」
「う、うるせぇ!こっちは五人だぞ!」
「だからなんなんだよ?」
「やっちまえ!」
 四人が一斉に飛びかかってくるが、まずは一人に腹蹴り、二人目は裏拳で倒すと振り下ろした剣をアスカロンで弾いて掌底、最後の一人は金的でノックアウト!
「で?どうするんだ?」
「ご、ご、こめんなさい!許してください!」
 何をしに来たんだ?
「い、いや、こないで」
「やめろ!そんな乙女みたいな言葉を使うんじゃねぇ!」
「いやぁぁーーー!」
 じゃねぇよ!
 
 ふざけた変態だった。
 俺は悪くない。
 俺は悪くない。
「くそっ!気持ち悪いものを見せられた」
 いまも鳥肌が立っている。
 トラウマになったらどうしてくれるんだ!


 ガノンダンジョン 三十階層
 リッチ……ローブを纏ったアンデット、スケルトンを従えて闇魔法で攻撃してくる。
「しまったなぁ、聖属性の魔法を覚えとくんだった」
 しょうがないので聖水の代わりにポーションをアスカロンに振りかけ、スケルトン達を攻撃する。まぁ、スケルトンなら秒殺だ。
「もう一本」
 ポーションを振りかけリッチを追いかけると空中に浮いて逃げまくる。
「降りてこいテメェ!
『カカカカカッ』
 またスケルトンを召喚する。
「だぁ!めんどくせぇ!」
 まとめて斬り払うがリッチは降りて来ない。

「あー!もう!」
 ポーションを投げつけるが当たらない。
『カカカカカッ』
「クソっ!繰り返しじゃねぇかよ!」
 スケルトン達を投げ飛ばす。
 
 スケルトンがいい感じに当たり、上から落ちて来た。その場でアスカロンを使いトドメを刺す。ドロップ品を拾ってアイテムボックスに入れる。

 転移陣で外に出るともう夜になっていた。
 疲れたので宿屋に帰り、ハンバーグ弁当を食べて眠った。
 翌朝はギルドに行くと、

「いやぁあァァァ!」

 あのおっさんがいて少しだけ騒ぎになったが、自業自得とのことで分かってもらえた。

「今日はやる気がな…い」
 俺は朝から疲れてしまった。
 宿に閉じ籠るのも嫌だったのでルーのどこにでも行こう。

 ルーの家まで転移する。
「ルー?いるかぁー?」
「開いてるわよ」
 中に入るとちゃんとあげたガウンを羽織っている。前は開けっ放しだが。
「髪切ったのね、似合ってるわよ」
「お世辞でも嬉しいよ」
「あら、お世辞じゃないわよ?」
 コーヒーを淹れてくれ、二人で最近のことを話しながらゆっくりと時間が過ぎていく。

「赤の魔女にはちゃんと言っておいたから多分大丈夫だと思うわ」
 王都の事だろう。
「たぶんじゃ分からないな。でもありがとう」
「どういたしまして」

 
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