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ランクアップコタローダンジョン
しおりを挟むシャイン達と別れた俺は王都に来ていた。コタローダンジョンにもう一度挑戦するためだ。
「よし、いっちょやったるか!」
腹が減ったら飯を食って、眠くなったら安全地帯で寝る。ダンジョンを進んでいくにつれやはりモンスターがエグくなってくる。
「まぁ、やりごたえはあるかな」
百階層まで来てしまった。ここまで三日かかった。
「お、モンスターが変わってるな」
イービルドラゴン……邪悪なドラゴン、強力な顎と悪の波動で攻撃してくる。
おぉ、邪悪龍かよ、これまた厨二心をくすぐるねぇ。
強力な顎で喰らいつこうとしてくるので、それを避けてアスカロンで攻撃するが、鱗が固くて刃が通らない。
何かを溜める動作をしているので距離を取る。悪の波動と言うかブレス攻撃を間一髪避けると今度は爪で攻撃してくる。引っ掻かれてしまい、鎧に穴が開く。
「あー、気に入ってたのに!」
それでも攻撃の手を止めないイービルドラゴンの顎にアッパーをかまして後ろに下がらせると、
『サンバースト』
光魔法のビームを放つ、ちょっとズレて片方の羽がなくなる。
「もいっちょ『サンバースト』」
今度は真正面から放たれたビームにブレスで対抗してきたが、サンバーストの方が強かったらしくイービルドラゴンは倒れた。
「くっそ!錬金術を極めて鎧を作るか?」
ドロップ品は鱗、角、逆鱗、あとレアな宝玉がでた。
「これを錬金したらどうなるんだろう。ん?」
宝箱がドロップしている。
念の為罠感知で罠がないことを確認し、宝箱を開ける。
『聖剣クラウソラス』『生命の宝玉』とある。
聖剣クラウソラス……光の剣と呼ばれる魔法剣。
生命の宝玉……蘇りの宝玉とも呼ばれ、主が命をなくすその時に自ら輝き光る。
「ん、生命の宝玉はよかわからんが、クラウソラスはアスカロンと交互に使っていこう」
アイテムボックスにいれると“ゴゴゴゴゴ”と地鳴りがする。
「またランクアップ?!」
特級に近い上級なのにランクアップなんかしたら攻略できる奴がいなくなってしまうじゃないか!
「仕方ない、俺がまた攻略していくしかないか」
百階層以上は行ったことないが、いくしかないだろ。
百一階層、ケルベロスが出て来た。
イービルドラゴンには劣るがすばしっこくてかなり強い。アスカロンとクラウソラスの二刀流でなんとか対処し、一つ首を刎ねる。
あとは弱って来たケルベロスに止めを刺しドロップ品を拾う。
「まだ一階層しか降りてないのにこの強さかよ」
限界突破したからと言って油断してると死ぬな。
ここからは自分との戦いだった。ケルベロスやらアーケロン。ただでさえ強いのに二頭三頭で出てくるモンスターをなんとか倒していく。
「ようやく百三十階層かよ、まだ続くようなら一回帰るか」
百三十階層、
ヴァルキレシオン……光の如き龍。
これだけかよ。鑑定さん仕事して!
「やるしかないか」
『人間の子よ、何故戦う?』
「お、喋れるのか。戦う理由はないな」
『なら剣を下ろし帰るがいい』
「ここが最後の階層か?」
『そうだ』
優しそうな龍の言葉に別に戦う必要がないと思い。
「なら帰るわ!」
と後ろを向いた途端に胸が熱くなる。
『人の子とは愚かなり』
「グッグアァァアァ」
心臓を貫かれたようで目の前が暗くなる。
その時、生命の宝玉が光り輝き傷を修復し、ドラゴンと対峙する。
『ほう、死なぬとは大したものだ』
「不意打ちしといてよく言うぜ」
アスカロンとクラウソラスを抜く。
『我は光の化身なり』
光の奔流のなかでドラゴンの姿が見えなくなる。
「『レイディッシュ』」
闇魔法の上位魔法を唱え、光の奔流と混ざり合うと、
『グアァァアァ』
ドラゴンの悲痛な叫びが聞こえる。
「そこだ!」
宝玉のようなもなが見え、それを攻撃すると、光はおさまりドラゴンが消えていく。
『人の子よ、見事なり』
「うっせぇ!この卑怯者が」
ドロップ品は鱗、逆鱗、爪、尻尾だった。
もう宝箱も出ないし次の階層もないやうで安心した。
今日はつかれたな。
帰ろう。
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