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目に猛毒
しおりを挟む「海洋国家に行くぞー」
「ルナディアの?」
「そう」
家のリビングで寛いでいる中、俺は海洋国家に行くことを皆んなに伝える。
「へぇ、海を渡ってきたの?」
「ルーに連れてってもらった」
「へぇー」
「なんだよ、行くのが楽になるからいいだろ?」
ガンプが太腿に手を乗せる。
「ま、まぁ、海洋都市だしなんかあるかもしれないしさ?」
「まぁ行ったことない国だし」
「俺は行ってみたいぞ!」
「私は小太郎さんと一緒なら」
「私も行っていいのよね?」
「マリアは初か、ガンプもいくよな?」
「アンアン(当たり前)」
リビングから自分の部屋に荷造りに行く四人。
スピリカみたら驚くぞ。
次の日には転移で海洋都市エポーナへ、四人と一匹連れて出かける。
「「「「おぉー」」」」
「アンアン」
さすが海洋都市だ。この前よりも大賑わいだ。
「私はバック見たい!」
「俺は食い物」
「私もバックですわね」
リアは俺の後ろにいるからまずは、
「バックからかな」
「ぶー」
「ユフィのもちゃんと行くからさ」
「エヘヘ」
腕に絡みついてくるユフィ。
リアはその逆に張り付いている。
マリアとルージュはバックを物色している。あとでマジックバックに錬金術しないといけないんだろうなぁ。
「小太郎ありがとう」
「ありがと」
「ふたりの気に入ったものがあって良かったよ」
マリアはブルーの革のハンドバッグ、ルージュは赤いハンドバッグだ。
「つぎは食い物!」
「はいはい!」
イカ焼きのようなものや魚の塩焼き、たこ焼きみたいなものまで売ってる。
「干物は爺婆ズのお土産にしましょ!」
「そだね、魚も美味しそう」
港の方にズンズン進んでいくとスピリカが目に入る。
「大っきい!」
「なんですのあれは?」
「あれは戦艦さ、スピリカっていうんだよ」
後ろから声がしたと思ったらおばちゃん。
「今日は女連れかい?コタローもやるねぇ」
「はは!みんなに見せたくてね」
「なら乗せてやるよ、どうせもうすぐ警備のために動かすんだから」
「いいのか?」
「ヘルメスも嫌とは言わないだろ」
おばちゃんに着いていくとヘルメスがテキパキと指示を出している。
「ヘールメス、コタローとお客さんだよ」
「あ、コタローさん。あの時はどーも」
「コタローでいいよ、スピリカに乗ってみたいんだけどいいかい?」
「いいですよ!お嬢様方もどうぞ」
「私もいこうかね!いつもの所で下ろしな」
「あぁ、わかりました」
近くで見るとよりデカい戦艦を横目にこれに乗れるとドキドキしている。
「コタローも男の子だねぇ、ワクワクしてるんだろ?」
「そりゃこんなすげぇ船に乗るなんて」
ワクワクもすっだろ!
甲板に上がると忙しそうに動き回ってる船員たち。だが帆船ではないので中の方が多いのか?
「スピリカの心臓部は見せてやれないけど魔生石で動いてんだ。こいつは海竜の魔石を積んでるしね」
「そんなこといっていいのかよ」
「あんな馬鹿でかいもん盗めやしないさ」
アイテムボックスなら余裕で入りそうだけどな。
「にしても気持ちいいなぁ!」
「風が優しいねぇ」
四人ともパンツスタイルだからハプニングは起こらない。
「きゃっ!」
「おばちゃんのサービスはいらんぞ?」
「サービスしちゃった」
テヘッではない。目の猛毒だ。
「発信するぞー」
甲板にいた乗組員達は殆どが中に入っていく。
“コォオオオオオオオオオ”
と言う音が聞こえてスピリカが動き出す。
港を出るまでゆっくりと動き、港から出ると少しずつ速さを増していく。
風は殆ど受けなくなった、そう言う作りなのだろう。もうおばちゃんのサービスは懲り懲りだ。
波飛沫をあげながら進むスピリカに興奮しながら景色を楽しむ。この船ならルナディア一周も出来そうだな。
すぐに到着した島はおばちゃんのプライベートビーチらしく、俺たちは招待された。
「こんなこともあろうかと水着を新調してるんだよね」
「「「ねー」」」
「あたしの水着姿に惚れるんじゃないよ」
「絶対ない」
ないったらない!
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