ガチャから始まる錬金ライフ

盾乃あに

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ずるい?

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「オラオラぁ!!」
「ばっか!急ぎすぎだろ!」
「ここら辺はもう飽きたんだよ!」
 カエデはモンスターを蹴散らして行くので、俺らはドロップを拾って回る。
「おい!おいてくなら帰るぞ!」
「悪い…でもここ飽きちゃった」
「飽きても我慢しろ!て言うか先行しすぎだろ!」
 これじゃ薬草も摘めないだろ!
 人もそこまで多くはないがモンスターが少ないのでやはり20階層までは人気の場所なんだろうな。

 と思って20階層のボス部屋に着くと並んでる奴らはいなかった。
 19階層までが人気スポットのようだな。
「んじゃ、いっちょ、やりますか!」
「はぁ、何度倒してんだよ」
「ん?30回は行ったんじゃねーかな?」
「ったく、戦闘狂だな」
「違うわ!ヤトが来ないのが悪いだろ!」
「はいはい、いくぞ!」
 ボス部屋に入るとサイホーンが待っているが、
「ウオォ!!」
「おまっ!」
 止める間もなく突っ込んで行き首を落としてボスは一撃でやられた。
 はぁ、この調子だと40階層まで行くな。

 25階層のいつもの場所でテントを張る。
「俺強くなっただろ?」
「あぁ、強くなったな!」
「よし!ヤトに認めてもらった!」
「レベル幾つだよ?」
「ん?おっ!34に上がってる!」
 はぁ、こいつは本当に…
「30階層はミノタウルスだから少しは緊張しろよ?」
「あぁ!リベンジだな!」
「カエデはもう少し大人しくなりなよ!」
 とカレンに言われるが、
「これが俺だからな!しょうがない」
 そりゃしょうがないか。
「んじゃ弁当食うか!」
「おう!」
 とポーチから出したのはアルミホイルの塊。
「カエデのはなんだそれ?」
「握り飯だけど?」
「一応女だろ?ちゃんと作れよ?」
「作っても俺しか食わないからな!これが一番楽なんだよ!」
 アルミを開けると一応おかずが何品か入っているが握り飯にまで味がついているだろ。

「まぁ、俺も人のこと言えないか」
スーパーの弁当を出して食べる。
「カレンは母ちゃんか?」
「違うよ!ちゃんと自分で作って来てます!」
「へぇ、俺にも」
 とカエデが言うと、
「やだ!めんどくさいから」
「あはは、振られたな?」
「くそ!飯作るのめんどくさいのに…ってポーチがあるから今度から買ってくればいいだけだな!」
 そのためにあげた訳じゃないけどな。

 3人で雑魚寝して、起きるとさっさと下に降りて行く。

 30階層ではミノタウルスが待っていて、カエデが特攻していく。
 一応ギリで避けているので大丈夫そうだが、危なっかしい!
「オラァ!」
「ったく!…よし!痺れたぞ!」
 2人とも退くとカレンのファイヤーランスがミノタウルスに刺さり、カエデが首を飛ばす!

「よし!余裕だな!」
「いや、ヒヤヒヤしてたぞ?」
「大丈夫だって!」
 と言い、ドロップを拾ってくる。
 宝箱からは怪力の腕輪が手に入ると、
「なぁ!これ俺がつけていいかな!?」
「おぉ、着けろ着けろ!」
「私にはいらないしね」
「ふぅ!やったね!」
 怪力の腕輪をつけると嬉しそうに、
「次は40階層だな!」
「はぁ、いくか?」
「行くしかないでしょ?」
 と下に降りていく。ここからは少しは自重しているのでやりやすくはなったな!

「右4、ブラッシュドッグだ!」
「おう!」
「ファイヤーアロー」
「行くぜ!!」
「オラァ!」
 と、連携もとれてるからこれがいつもならいいんだがな!

「よし!楽勝!!」
「まぁ、よしとしましょう」
「さて、40階層だな」

 ボス部屋を開くとトレントだ。
「ファイヤーランス」
「ファイヤーランス!」
「「え?!」」
「ほら驚いてないで続けるぞ!」
「は、はい!」
 火に弱いトレントはすぐに倒れドロップになってしまった。

「え?なんで?ローグじゃないの?」
「複数持ちだからな」
「ずっけぇ!」
 ずるくはないだろ。
「あ、カレンにこれやるよ」
「す、スキルボール!?」
「風魔法だ」
「いいの!?やったぁ!」
「なぁ?俺には?」
「お前は剣士だろ?」
「ぶーー!」
 カレンは胸に押し当ててスキルを取る。

「やったね!これでダブルだ!」

 で宝箱からはこれまたスキルボール!?
「うおっ!スキルボール!?運が良すぎじゃね?」
「だな!これは『斬撃』だな」
「お、お、お、」
「ほらカエデ」
「いいのか!やった!」
 と言ってカエデも胸に押し当ててスキルをゲットした。

「どうする?50階層はまた今度にするか?」
「え!どうせなら行こうぜ!」
「まぁ、行ってもいいと思うけど」
「はぁ、じゃあ、いくか!」
「「おう!」」
 カエデもカレンもやる気はあるみたいだな。

「だが、50階層のボスはヒュージタウラスだぞ?カエデは前に出すぎるなよ?」
「わ、分かった!!」
「よし、先に進むか!」

 先に進むとやはりモンスターは強くなって行く。
「下がれ!カエデ!」
「おう!!」
「ストーンランス!!」
 ホワイトファングウルフの群れが一瞬で貫かれる。
「は??」
「ん?」
「もしかして魔法使い?」
「いや魔導士だ」
「ず…ずるぃ!!」
 とカレンが半べそだが、俺のせいじゃない。
「なんだよ、別にいいだろ?」

「なんだよじゃないよ!そんなに色々できるなんてずるいよぉー!」
 と泣き出すが、すぐに泣き止むと、
「スキルボールは私かカエデのものだからね!」
「分かったよ」

 ほんとに扱いづらいパーティーだな。
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