ガチャから始まる錬金ライフ

盾乃あに

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内緒

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♢♦︎♢
「アーシャは諦めないの?」
 カレンが聞く。
「諦める?ヤト以外は好きになれそうにないから」
「そう……私は諦めちゃったんだな。歳取らなくなってお婆ちゃんになって行くのが辛いと思うわよ?」
「それでも、愛してくれるならヤトがいい」
「そっか、負けたわ。私も愛してるって思ってたけど私だけ老いていくのが怖いの……」
 と涙を流すカレン。
「私はいつまでも待つわよ。だからヤトのことは私に任せてね」
「……わかった。お願いね」
 アーシャは綺麗な銀髪がようやく肩まで来ていた。

♢♦︎♢

 ヤトベースではガーナと話をする。
「ガーナは生きるのが辛くないか?」
「なんだい?もう生きるのに飽きたのかい?」
「いや、そうじゃないけどまだ、不老の実感が湧かなくてな」
 まぁ、普通に生きてる……普通でもないか。
「まぁ、歳を取れば分かるさね。でもそうさね、私も若い頃は悩んだよ」
「そうか」
「でも今は楽しいね!ヤトがきてから人生が楽しくなったよ」
「それはよかったな。そうだな、俺も楽しむことにするよ」
 そうだな、何も悲観しなくてもいいんだ。
 ……みんなともいつかは別れるからな。

「ヤト!話があるの!」
 と入って来たのはアーシャ。
「アーシャ?」
「モテる男は辛いねぇ」
「そんなんじゃないだろ?」
 とアーシャの方に向かって行く。
「ついて来て!」
「お、おう」
 アーシャについて行くと初めて会った場所だな。
「なんだ?またロシアに誘うのか?」
 ここは思い出があるからな。
「そうね、でもそうじゃない。わ、私と付き合って欲しい!」
「……アーシャ、俺は」
「不老なんでしょ?それがどうしたの?私は普通だけどあなたが好きなの!これは変わらない!」
 必死に心を伝えようとしてくれている。
「……アーシャ」
「ここで私は一度死んだわ!だからもう怖いものはないの!あなたに看取られて死んでいくのが私の夢よ!」
「俺は……」
 俺はどうしたいんだ?いや決まってるな。
「いつかは離れるんだもの、それがあなたの選んだ道。私はその道にすこしでも一緒にいたいだけ」
「アーシャ」
「ヤト、愛してる」
 と口付けをかわす。

 その日からアーシャと付き合うことになった。
『ルベル』を辞めたアーシャはいつでも俺と一緒に行動するようになった。

「じゃあ行こうか」
「うん!」
 アーシャとレアル、テンを連れて異世界に飛ぶ。
「おやおやまあまあ、強い雄には女が絶えないね」
『ニャハハハハ、言われてるにゃ』

 会うなりぶっ込んでくるハク。
「ハク?俺のはこっちのアーシャだけだ、こっちはオートマータのレアル。アーシャ、あっちは大蛇のハクとクナイとシロナだ」
「初めまして、アーシャです」
「この館を任されてるハクよ」
 と挨拶を交わし、レアルの部屋を決めてその日からダンジョンの攻略をして行く。
 ハクの巣穴に入りダンジョンの階段を降りて行くとそこはフィールド型で草原が広がっていた。

「モンスターは……いるわね」
『にゃー、多いにゃ』
「そうみたいだな、まぁ、レアルのレベル上げだから俺たちは援護だな」
 アーシャの矢が飛ぶ。
 テンも催眠や引っ掻きで攻撃する。
 俺の魔法もモンスターを動けなくし、
 レアルはトドメを刺してどんどんレベルが上がって行く。
 三日に一度くらいヤトベースに戻り、ポーションなんかを補充してからまたとんぼ返りでダンジョンだ。

「ヤト様、レベルはこれ以上上がらないようです」
 『鑑定』すると150でカンストのようだな。
「よし、レアルは強くなったし今度はミライの仕事を覚えてもらうかな?」
「はい!」
 レアルには俺がいない時でも何も問題ないようにヤトベースを守ってもらわないといけないからな。

 そしてアーシャとの関係もちゃんとしないとな。

 結婚は一生に一度でいい。
 不老の俺でも思うからそうなんだろうな。

 式場を予約して、アーシャの親はこちらにいないがゼロが親代わりだ。
 マリアにも招待状を送る。
 まぁ、来ても来なくてもどっちでもいいが、出来ればアーシャのために来てもらいたい。

 そんなこんなで進んでいくうちに俺も一つ歳を取る。

「「「「誕生日おめでとう!」」」」
「おう!ありがとう!」
 『ブルーオーシャン』や『黒い宝石』などS級が集まり祝ってくれた。

「しかし、結婚か!」
「めでたいねぇ!」
「ぼ、僕は泣いたりしないからね!!」
「先越されたわ」
 と意見はいろいろあるが、アーシャは照れて赤くなっている。
「まぁ、いい男捕まえたんだから逃さないようにね!」
 とシオンとカレンに言われて頷いている。

「今日は俺の誕生日だろ?」
「そうだった!」
「あはは、なんにしてもめでてぇな!!」
 ガハハと笑う青蘭にみんなが同調する。

 プレゼントは夫婦茶碗や子供ができた時のギフトカードなど、俺のものは一部だけだった。
 まぁ、俺もみんなが結婚する時はそうすると思うがな。

「お誕生日おめでとう」
 とアーシャからもらったものは内緒だ。
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