ガチャから始まる錬金ライフ

盾乃あに

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秘密2

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「まずは冒険者ギルドに登録に行こうか」
「そうね。身分証がないとね」
 冒険者ギルドに入るとジロジロ見られるが構わないようにする。
「登録したいのだが?」
「それではここにジョブと名前をお願いします」
 言われるまま書くが、ジョブは召喚士にしておいた。

「はい。それではFランクからになりますので」
 と、木片に名前とランクが書いてあるドックタグのようなものが身分証になるらしい。

「おいおい。姉ちゃん?こんなやつじゃ満足しないだろ?俺たちと一緒にぃ!?」
「悪いが妻だ。他を当たれ」
 と首筋に剣を当てる。
「ッ!?わ。悪かった」
「ならさっさと行け」

 お約束というやつだろうな。
 さて。門兵に金を返してもらってからこの街を見て回るか。

「お、早速取ってきたのか?じゃあこれは返すな、ようこそアメリの街へ」
「あぁ、ありがとう」
 と言って門兵と別れ街の大通りに行く。
 活気あふれる街だ、露店の呼び込みも多い。
 買い食いをしながら店を回る。

 路地裏に入るとやってきたさっきの男ども。
「つけてきたのか?」
「さっきはよくも恥をかかせてくれたな!」
「はぁ。あれで終わればよかったのに」
 と後ろに周り蠱毒の短剣で傷をつけて行く。
「そんな傷痛くも痒くもねえぞ!」
「そうか、毒だからな?」
「なっ、、グハッ!」
「じゃあな」
「待て!待ってくれ!ガハッ」
 俺たちはまた大通りを歩いて宿を探す。

 途中で宿が見つかり宿を決めてからまた大通りを巡る。
 魔導書屋に入ってみる。
「いらっしゃい、何をお探しかな?」
「んー、錬金術の本か、何か面白い本はあるか?」
「錬金術はないねぇ、面白いといえばインベントリなんかだね」
「そうか……悪い、邪魔したな」
「いえいえ、またのお越しを」
 と外に出る。
「私もインベントリは欲しいわ」
「なら俺が作ってやるよ」
「やった!」
『ニャーは持ってるからにゃ』
「えー!テンが先なの?」
「しょうがないじゃないか、テンのバッグも小さいんだしインベントリくらい渡すだろ?」
「ぶー、しょうがないわね」
 他にも『鑑定』も作って渡しておこう。

 スキルボール屋があったので入ってみる。
 乱雑に樽の中に入れられたスキルボールと箱に入ったスキルボールが並ぶ。
「いらっしゃい!スキルボールが欲しけりゃ呼んどくれ!」
「この樽の中は?」
「そりゃ鑑定前やらハズレのスキルボールさ。一個500メルだから運が良ければいいのが当たるかもよ?」
「そうか、ゆっくり見てるよ」
「あいよ!」
 樽の中身はやはり『鈍足』『牧師』などが入っているが、『剣士』や『闘士』などのあたりのようなものも入っている。
「何かいいのあった?」
「うーん、今必要なものはないかな?」
「なーんだ、じゃあハズレね」
「そうだな、また街にあると思うから行ってみようか」
「了解!」

 そのあとは景色を楽しんだり食堂でご飯を食べたりした。
 部屋に帰ると、
「なかなか美味しかったわね」
「まぁ、食える方だな」
『ニャー!ニャーはいつまでこの格好にゃ!』
 とキレた猫は怖いな。
「テンが一緒にいてもいい方法は?」
『ニャーが召喚獣として登録するにゃね』
 なら簡単じゃないか?
『首輪がいやにゃだけにゃ』
「あはは、我慢しろよ。楽しく行こうぜ」
『ニャー』
 と首輪が嫌みたいだが、ハイドコートはもっと嫌なようだな。

 それじゃあと、さっさと錬金してスキルボールをアーシャに渡す。
「ありがとう!ヤト!」
「いいえ、どういたしまして」
 これで『インベントリ』と『鑑定』を覚えたアーシャは、
「へぇ、こういう風に見えてたのね?不思議ー」
 と言い、いろんなところを見ている。
 寝る時はテンを転移で部屋に戻す。
 まぁ、毎日ではないけどな。でも甘々な空気が嫌で帰りたがるのでしょうがないな。

「さて。俺の秘密を教えないとな」
「まだ秘密があるの?」
「あぁ、これはテンしか知らない」
「なぁに?」

『ガチャ』

 『ガチャ』の筐体が現れる。
「なにそれ?」
「『ガチャ』って言うんだけどユニークみたいなもんだな」
「へぇ、で?何ができるの?」
「やってみるから」
 俺は魔石を入れて11連をする。
ポンポンとカプセルが出てきて赤が1、茶が1、緑が1、黄が1、青が2、紫が2、銀が1、金が1、虹が1と満遍なく出てきた。

「なにこれ?」
「『ガチャ』と言ってカプセルの中にアイテムが入ってるんだよ」
 と赤のカプセルを渡して開けさせてみると、最上級ポーションが出てきた。
「な、何これ?!」
「これが俺の秘密のジョブだ」
 茶が飛竜の皮、
 緑が竜の肩ロース1kg、
 黄がミノキシジル草×50、
 青が星屑の杖と白竜のローブ、
 紫が翡翠の指輪(STR+50)と赤竜のピアス(STR+DEF[50])
 銀がSTR錠(+30)
「な、なにこれ!ずるくない?」
「しょうがないだろ?これはユニークみたいなもんだからな」
「それにしたって」
 金がスキルボール『氷魔法』
 虹が『選定のモノリス』
「スキルボールにモノリスまで?」
「肉なんかはこれで出してたな。素材も出るようになったし、錠剤は俺が飲んでた」
「……みんなが知ったら」
「まぁ。いうつもりはないけどな」
「はぁ、規格外だと思ってたら、こんな隠し玉をもってるなんてね」

「まぁ、これで隠し事はないぞ?」
「そう、隠しててもよかったのに」
「夫婦なんだから言っておくのが礼儀だろ?」
「ま、まぁ、そうね。ありがとう」
 若干引いてるアーシャの頭を撫でて、
「欲しい物があったら言ってくれよ?」
「分かった」
 と筐体から目を離さずに言う。

「やってみるか?」
「んー、いいわ、それはあなたの物だから」
「わかったよ」
 ガチャは消して椅子に座り二人で夜の街を見る。
 明かりがあまりなくて星や月明かりが綺麗だった。
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