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ハーレム?
しおりを挟むツネを案内して、それから会議室でコーヒーを飲む。
「へぇ、シオンは鍛冶をするのか。付与はできるのか?」
「はい、一応できます」
「うちで働かないか?」
「おい、それはダメだろ?」
調子に乗ってるツネはシオンを引き抜こうとするが、首を振るシオン。
フラれたツネは口を尖らせると、
「じゃあ、『tortie』に卸してくれよ?」
「それは追々だな」
シオンの作る武器は俺の属性武器とは違うからな。
「それにしても、よくこんな美人ばかり揃えたな」
「あのな……、まぁ美人なのは認めるが、それは結果だ。みんなそれなりに縁があったからここに集まったんだからな?」
「分かってるよ。だが、美人目当てにくる奴はクランに入れるなよ?」
確かに美人揃いだ。マー坊のとこもそうだから注意しないとな。
「あぁ、忘れてた。これ、クラン設立の祝いだ。社長からはこれだ」
「ん?ありがとう。社長から?」
マジックバッグから取り出してテーブルに並べる。
「開けていいのか?」
「おう、俺のからな」
開けると花瓶だな。
「うちの店に送ってくれただろ?あれ気に入ってんだ」
それは良かった。
「可愛い!これは受付に置けばいいね」
とカグヤ達も気に入ったようだな。
「で?これが社長から?」
開けてみると、ミスリルのプレート?
「そこに名前を刻めばネームプレートになるだろ?自分の部屋につけろってさ」
「また、高いネームプレートだな」
まぁ表札にするか。
ちょっと勿体無いが、社長がくれたんだしな。
「分かった、ありがたく頂くよ。社長にもよろしく伝えておいてくれ」
「おう!足りなくなったら言えってさ」
20枚はあるから足りるだろ。
「んじゃ俺は店に戻るかな!あとはマー坊のパーティーが来たら、また一緒に飲もうぜ!」
「あぁ、その時は呼ぶから」
「おう!んじゃ帰るわ」
全員でツネを見送ると、さっそくカグヤとシオンがミスリルプレートを持って出掛けていく。
「さて、工房の進捗でも見にいくか」
「はい!」
とミオとヒナを連れ、工房の方に向かうともう外観は出来ているようだな。
二階建ての無骨な工房だ。
「親方!飲み物持ってきたぞ?」
「おう!あんがとな!よし、みんな休憩だ!」
と五人の男達が中から出てくる。
「あと10日ってとこだな。内装も言われた通りになってるから気にいると思うぞ!」
と缶コーヒーを飲みながら親方が喋る。
「へぇ、やっぱ早いな」
「そりゃこいつらは覚醒者だからな!他と比べ物にならないぞ?」
覚醒したが、生産職の大工や建築士などだったんだろう。
だが、みんなイキイキしている。
「ハハッ、それは凄いな。親方も?」
「俺は普通だ。だが、長年の技ってもんがあるからな!」
長年培ってきたものはやはりあるのだろう。
覚醒してなくても親方は親方だからな。
長くいることはせずに親方達と別れてマンションに入る。
ここ1週間は休みにしているので暇を持て余しているが、
「二人が帰ってきたら買い物に行きたいんですけど、どうですか?」
「いいけど。車出すか?」
「はい!必要なものはある程度揃ってるんですけど、まだ足りないのがあるんで」
「なら二人が帰ってきたら行こうか」
車持ちは俺しかいないからな。
俺達は昼飯をウーバーで頼むと二人が帰ってきた。
「頼んできたわよ?全員分ね」
「金は?」
「出来てからでいいってさ」
「ならその時は俺もいくかな」
と言って会議室で昼飯が来るのを待つ。
「昼食ったら買い物に行くが」
「「行く!」」
と二人も買い物は好きなようだな。
ウーバーが届くと、
「中華ですね!食べきれますか?」
「シオンも食べ盛りだろ?これくらい5人なら食えるさ」
結構多めに頼んだのでテーブルに並べる。
ミオがお茶を配りテレビを観ながらみんなで食事だ。
「でもカグヤさん、辞めるの止められなかったんですか?」
「ん?止められわよ?事務所の社長に泣きつかれたけど、こればっかりはしょうがないわね」
「恨まれてなければいいがな?」
事務所も看板がいなくなったら困るだろ?
「後釜はいるから大丈夫よ。その子も覚醒者で探索者なんだけど綺麗な子よ?」
「そうか、なら別に構わないか」
「そう?カグヤの後ってプレッシャーすごそうだけど?」
とミオが言うと、ヒナも食べながら頷いている。
「別に売れる為に事務所に入った子だからチャンスと思ってるでしょうね」
「へぇ、凄いですね」
「シオンも芸能界に入りたい?」
「僕は嫌ですよ。探索者の方が向いてます」
と言ってパクパクと飯を食べる。どこに入っていくんだか……
「でも、ルカも有名になったらテレビがほっとかないわよ?」
「……俺は出る気はないぞ?」
「でしょうね?まぁ、その時はその時ね」
「……はぁ」
『閻魔』や『栄光』なんかはパーティーで出ていたな。
うちも有名になればそうかもしれないが、今のところ有名になる気はこれっぽっちもないからな。
結局、ウーバーで頼んだものは全て食べ切った。シオンがかなり食ったな。
「それじゃあ買い物に行きましょう!」
「そうね!車持ちがいると助かります!」
と言って地下の駐車場に停めてある俺の車に乗り込んで、大型スーパーまで行く。
「お前たちも免許は持ってんだろ?車は買わないのか?」
「私は乗ってる方が楽なので」
「ぼ、僕はまだ」
「私達も乗せてもらうほうがいいしね?」
「ね」
と俺が運転するしかないようだな。
「んっとに」
しょうがないか。
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