合成師

盾乃あに

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日常

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「おりやぁー!」
 とモンスターを狩っていく大吉。
 俺とシオンはドロップを拾って行く。

 ここは星2ダンジョンの14階層。
 ちなみに大吉のレベルは25を超えたらしい。槌術はレベル20で習得みたいだな。
「あはは、親方もレベル上げすればいいのに!」
「俺たちみたいにフォローがないとキツいだろ?」
「そうっすね。俺も死ぬ思いでレベル15までは上げたんですけどね」
 とやはり生産職はフォローする奴がいないとレベルは上げづらいのか。

 生産職を底上げしたいが、誰でもって訳にはいかない。
 『朱』に入ってくる奴でやはり性格なんかもあるからな!
 渋谷ジャックの時の命のように反社会のやつらはダメだろうし、難しいのだ。

「ボス倒したら今日は帰ろう」
「「はい」」
 といってボスを倒しに行く。

 クランハウスに戻ると。
「なぁなぁ、星5ダンジョン、先に進めないから星4でレベル上げしていいか?」
 とマー坊がいってくる。
「あぁ、その辺はマー坊に任せるよ。『咲雷』のリーダーだろ?」
「だが、『朱』のリーダーに一言言っとかないとな。てか、リーダーがなんで星2なんだよ!」
「仕方ないだろ?とりあえず星3ダンジョンまでは危ないからな」
「私が変わりますよ?」
 とチグサが言ってくる。
「そっか?なら頼もうかな」
「よし!んじゃすぐに星4だな!」

 マー坊の言いたいことはわかるが、俺はこれ以上はダンジョンはいいと思ってるんだがなー。

「リーダーなんだからちゃんとしてね?」
 とミドリが言ってくる。
「あのな、リーダーだけど別に星5じゃなくてもいいだろ?」
「なーに言ってんの?星5だったら箔がつくでしょ!」
 んー、箔をつけるためにやるのもなぁ。

「生産職クランだぞ?マー坊達だけでも十分だろ?」
 そう、このクランは生産メインでやって行きたい。

「まぁ、星5でも私らはいいけど、見下す奴がいるでしょ?この前だって……」
 とミドリの話は長いな。

 まぁ、『栄光』のこともあるし、そりゃ星5になっといた方がいいかもな。
 面倒くさいがな。

「はぁ、そのうちな?」
「そうね、急ぐ必要はないけどちゃんとしてよね?」
「はいはい」
 星5ダンジョンは日本に一つしかない。
 そこは激戦区だ。
 『栄光』は遠のいたが、『閻魔』や他のクランも星5はいるからな。

「さて、工房に行くかな」
「何作るの?」
「ん?まだ試したことのないものだ」
「へぇ、よかったら私のもお願いね」
「使えるやつだったらな」
 と言って工房に向かう。

 『カンカンカン』と金槌の音が聞こえる。
 シオンと大吉はダンジョンから帰ってきたらまず工房に向かうからな。
 裏口から入って2階に上がり、久しぶりに合成部屋の掃除から始める。

 ガラクタといえばいいのか、失敗作が多いな。

「何を作るのか明確じゃないから、失敗するのかもな」

 魔石同士も少し考えて同じ魔石を合成してみることにした。
 ゴブリンの魔石同士を合成する。
「出来たな。ホブゴブリンくらいかな?」
 少し大きく、薄く光を放つ魔石になった。
「なんでもっと早く気づかないかな」
 ある程度は『チェック』でできるものはわかるが、魔石は魔石としか出なかったからな。
 だが、これで大きな魔石も作れるな。

「とりあえず魔石を作って行くか」
 同じ魔石ならまぁまぁの量があるからな。

 魔石を合成していくと拳大の魔石にまで合成出来た。
 これはまだお目にかかれてない大きさと光だな。

 あとはエリクサーを一本作っておく。
 カグヤにでも渡しておこう。

 俺の合成は便利だが、生産職の特化した分野には勝てないからな。
 といつものように錆びた剣を合成して行く。

 属性武器も二つの属性をつけることに成功した。
「へぇ、火が二つと風でフレイムソードになるのか」
 属性付与していると出来たのはフレイムソード、シオンが作ってくれた武器だ。
 形も違うし合成でも同じものが作れるなんてな。

「まだまだ合成は奥が深いな」
 さすがに相性があるようで『チェック』で確認しながら付与、合成していく。
「ふぅ、まだなんとかシオンについていけるみたいだな」
 そのうち抜かされるだろうけど、『朱』のリーダーとして負けてられないからな。

「さて、もう一踏ん張りするかな!」
 その日は遅くまで工房に灯りが灯っていた。

「うー、もう朝か?」
 どうやら寝てしまったようだな。
 合成したものはマジックボックスに入れてあるから危なくないが、合成部屋で寝るのはダメだな。
「うっ!体がバキバキだ」
 ストレッチしながら下に降りて行く。
 工房には流石に誰もいないな。

 マンションの方に入って行くと、
「おはよー、ミソノさん」
「おはようございます、ルカさんは工房にいらしてたんですか?」
「あはは、寝落ちしたみたいだ」
 と笑って誤魔化す。
「あまり無理はしないようにお願いしますね?」
「あぁ、ありがとう」
 とエレベーターで自分の部屋に帰り、コーヒーを淹れてソファーに座る。

「はぁぁ、落ち着くな」
 テレビをつけるとニュースを見る。

 朝はやっぱりこうでなきゃな。
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