王霞珠玉

あに

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第1章 異世界乱舞

オークの生態と固有スキル

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でも、増えてるってことは捕まってる女がいるんだよなぁ、ちょっと調べてみるか、
ギルド二階に簡易の図書室の様なものがあり、モンスター図鑑や周辺の地図などが置いてある。
オーク、オークっとこれか、
種類が多いな、前、倒したのはオークリーダーだっけ?その上にジェネラルとキングか、
「キングはまだ無理だね!ジェネラルも厳しいと思うよ」
バカツキは勝手に隣に座って、言いたいことを言う、
「しかも女の人はたぶんもうダメだと思うよ、ここに書いてあるけどオークの巣に連れてかれて死ぬまで子供を産まされるって正気じゃないよ」
悔しそうに霞月が言う、
読んでなかったとは言えこれは酷い。
あの女も本当に危なかったんだな。
もっと俺が強ければ!

「キング、そろそろ巻物屋に行ってみよう」
「そうだな、俺らに足りないものがないか見に行こう!」

巻物屋で鑑定しながら物色していると、何故か気になる巻物が、鑑定してみると王乱?なんだこれ?銀貨1枚か、と振り返ると霞月も巻物を持って悩んでる。

「なんかあったのか?」
「いや、気になったからみたら霞舞って巻物でよく分かんないんだよね?」
「俺もだ、店主に聞きてみるか?」

店主に聞いてみたがそんなものあったか分からないらしい、値引くから買わないか?と言われて2つで銀貨1枚にしてもらった。
「儲け?か?」
「さぁ?習得してみようか?」
外に出て習得するとお互い光ってる、
俺は金色で霞月は銀色、収まってきてステータスを見ると。

名前:オウ カナト
種族:ヒューマン
年齢:19歳
職種:拳闘士
レベル:22
力:1100
器用:1320
丈夫:1100
俊敏:990
知力:550
精神:770
運命:00
加護:武神

スキル
拳術 Lv26
解体 Lv20
鑑定 Lv12
言語理解 Lv6
生活魔法 Lv5

固有スキル
王乱 Lv1

名前:カツキ  アラシ
種族:ヒューマン
年齢:17歳
職種:剣士
レベル:20
力:550
器用:770
丈夫:990
俊敏:1100
知力:1320
精神:1100
運命:50
加護:ーー

スキル
剣術 Lv7
鑑定 Lv12
言語理解 Lv5
マップ Lv3
生体探知 Lv3
生活魔法 Lv3

固有スキル
霞舞 Lv1

あ、格闘家から拳闘士になってる!やっぱ変わるんだな。
てか固有スキル?なんだこれ?
「凄いよ固有スキルなんて僕達のためのスキルだよ、なんであんなとこにあったのかは分からないけど・・・」
「そうなのか、だから店主も知らなかったのか?」
「まー儲けになるのかな?どんなスキルか試して見ないと分からないけどね」
「いや、大体分かったぞ?お前も分かってるんじゃないのか?」
習得した時に流れ込んできた情報でどんなものかは大体分かった。
「大体ね、でも使って見ないと分からないじゃん」
それもそうか、
「明日訓練だから今日の内に外行って使って見るか?」
「だね!善は急げってね?」
善かは分からないがやって見るしかないか。

外の草原でまずは霞月がやるらしい、
刀を納めた状態から、
「霞舞!」
刀を抜くと同時に薄い霧の様なもので覆われて中が見えない、霧が晴れてくると霞月が立っていて。
「これ凄い!霧の中を自由に動けるしスピードも段違いだ!・・・でもだいぶ疲れる」
とへたり込んだ。
「動けるのか?」
「もうちょい待って、二人とも動けないのはまずいから」
デメリットだな、Lv1でこれだからな。

「もう大丈夫だよ!キングのやつも見せてよ」
「あぁ、やってみるわ!」
仁王立ちの状態で、
「王乱!」
金色の風が背後から吹いて両腕を上に上げ両手を握る、そして降ろすと前方へウネリながら金色の光が乱れ飛ぶと10メートル程草原が抉れている。
「えげつな!って大丈夫!」
俺は気を失っていた様だ、聞くと1分も無いくらいらしいがこれもデメリットか、効果はデカイが使い所が限られるな。
霞月は10分ほど疲れて動けない、俺は1分ほど気を失うか、Lvが上がってどうなるかだな。

とりあえず毎日ここで一回はやる事にして、家に帰ると出戻り三人の前に土下座の三人の男、
知らんぷりして上がろうとすると、腕と肩を掴まれ、
「これが新しいダーリンだからアンタ達は帰って!」
「・・・・・・え?」
男達は俺を見るなり逃げ帰り。

大笑いしている霞月、やっと帰ったー!と喜んでる女達、意味の分からない俺。

「と言うわけで凄いしつこかったの!そこにオウ君が帰ってきたからチャンスと思って!ごめんね!」
なにが、と言うわけでなのか分からないが、ダシに使われた訳だ。
「まぁいいけど変な男に捕まるなよ」
もう、ダシに使われるのは嫌だからな、
「はいきましたー!キングのカッコつけターイム!ほら女の子赤くなってる!そんなキングにはチョーップ!!」
「イタッ!なにすんだバカツキ?俺は普通の事を言っただけだろが!」
「はぁー、ホントダメ、このダメキング!」
「んだと、このバカツキ!」
二人で言い争ってるとご飯が出来たのか、

「あのー、ご飯ですよ?」
「「あ、ごめんなさい」」

晩飯食って、身体拭いたら後は寝るだけだが、
霞月がステータスを見ろと言ってきたので見ると、固有スキルのLvが2に上がってる?
一回しか使ってないのに、固有スキルってこんなもんなんか?

わからんが眠くなってきて寝てしまった。
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