王霞珠玉

盾乃あに

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第2章 ダンジョン攻略

装備がヤバイ!ドルトン再び

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あれから十日になる、そろそろ上層も楽になるなってきた、グランドドラゴンまであと少し。
なのだが、
「本気でヤバくなってきたぞ、装備が持たない」
おれの装備はキルトの町のドルトンに作ってもらった最高の装備だが、いまのレベルには脆すぎる。
「僕のもキツイね」
と霞月の小太刀も限界が来ていた。
ここからキルトの町までどれくらいかかるか分からない上、王国に狙われている俺らが行けば、ドルトンなら笑いそうだが俺らがいやだ。
俺たちは町に戻る事にした。

馬車で半日だがいまの俺らなら走って一時間もあれば着く、町に入ると様子がおかしい、人がいない?
城へ向かうと皆んなが訓練している、え?
「キング!霞月!どうしたでおじゃるか?」
ん?おじゃる?
「ソナタか?見違えたぞ!細くなったな!」
そこには紫髪でクリンクリンした天パの豚じゃなく、霞月の面影が少しあるイケメンがいた。
「え?ソナタ?嘘だー!この何ヵ月がで?」
霞月もビックリしている。
「おぉ、キングに霞月、もう終わったのか」
赤い短髪の青年が声をかけてくる、
「カナタ?いや、変わりすぎだろ?」
「カナタまで?嘘だ嘘だー」
霞月は信じきれていない。
「だいぶ絞ったからな、どうした?なんかあったか?」
まぁいいや、頑張ってるんだな、
「何処かに良い鍛冶屋はいないか?出来ればキルトの町のドルトンがいいんだが」
と、装備を見せる。
「増備が持たなくなったのか?キルトの町だな、ドルトンとやらを呼んでくるか?」
カナタがこともなげに言う
「出来るのか?出来ればお願いしたい!」
「キルトの町には転移陣が設置してあるから行ってきてやる、ドルトンだけでいいのか?」
カナタが聞いてくる、
「クレアさんってドルトンの嫁さんも一緒だな」
「了解した、呼んでくるからその間に髪でも切ったらどうだ?おーい、髪切りや!」
カナタが呼ぶとムキムキの男がクネクネしながら出てきて、
「はーい、あら?いい男じゃない!でも髪型がいまいちね!私が切ってあげる!」
怖気が走るが我慢だ。
「こいつは髪切りやのティング、腕は確かだ!行ってくる間に風呂にも入ってさっぱりしてこい!じゃあ行ってくる!」
とカナタは行ってしまった。
「まずは風呂でおじゃる!臭いでおじゃるよ!」
鼻をつまむソナタ、ティングは、
「じゃー私は準備しておくから!ちゃんと綺麗に洗ってくるのよー!」
と走って行った。
ソナタに着いて行き風呂に入る、久しぶりにきちんと洗えてさっぱりした、ここもやっぱ風呂デカイなぁ。
「嵐家の風呂はデカイなぁ」
「たまたまだよ、俺ワンルームに住んでるし」
「まじか、あんな豪邸があるのに?」
霞月は笑いながら
「僕は一人暮らししてるって言ってたでしょ?お金を稼いで学校に近い所を探したんだよ」
はー、けっこうちゃんとしてたんだな。

風呂から上がってさっぱりしたらソナタが付いて来いと言うので着いて行くと、城の中に美容室が!
「ティングのこだわりらしくて、こうじゃなきゃ嫌というでおじゃるから」
「いらっしゃーい!カッコよくしてあげるわよー!」
寒気までするが好意だ、
「霞月、先にどうぞ!」
「えー!こんな時ばっかり!でも、いいか、いい加減ウザかったし」
とティングに言われるままやっている。
あいつの髪の色は地毛だったのか、えらあ茶色だと思ってたが、
霞月は終わるとチャラさが倍増していたが似合うな!
次は俺の番か。
「リーゼントができるとように長めでよろしく!」
鏡ごしにウインクされ固まるが
「ちゃんと切るから安心なさい!」
もーいいや、任せておこか
「ん、頼む」

出来上がったのは多分短いリーゼントなら出来るくらいの何故か今時の若者がしてるような髪型、何故こんな髪型が出来るのか不思議だ。
「カッコよくなったわよ!これで私もイチコロね!」
・・・コイツの趣味か。
「おう!でもありがとう、さっぱりしたよ」
「それは今日は「何にもないから!」それは残念」
膨れてもムキムキのオッさんだから可愛くもない、見てて胸焼けしそうだ!

そこへ「連れてきたぞ!」とカナタが来た。
「おう、ジジィ!生きてたか?」
「おう!本当にキングだったか?どれ、装備を見せてみろ「ゴンッ!」おうぅ!」
相変わらずのクレアさんだ!
「久しぶりね、二人とも!なんだかカッコよくなってビックリだわ!」
と褒めてくれるクレアさん、
「クレアさんも久しぶりです、いま訓練中でして、でももう装備がヤバくて」
装備を出していくと
「なんじゃ、これは!俺の最高傑作がボロボロになってるじゃないか!」
「それだけ敵が強い所で訓練してるんだ」
「これ以上じゃないともっと上まで行けなくて・・・」
悩むドルトン、
「素材があれば出来んことはないが・・・」
「どんな素材ですか?取って来れるなら行きますけど!」
やる気だなぁ霞月は、
「オリハルコンじゃ、神の鉱石とも呼ばれとる、今じゃと町上級ダンジョンで出た事があると聞いておるが・・・」
今の俺達なら行けるかもしれないな!
「行くよ!だいぶ強くなって来たんだよ!」
と霞月が言う、俺も頷く。
「だが武器がそれじゃとダメじゃろ?」
あぁ、そうか、いや!これを修復して貰えれば!
「ジジィ、これは修復出来ないのか?」
ドルトンは増備を見て、
「これくらいならまだ修復は可能じゃが持たないんじゃろ?」
「今の俺の本気に持たないだけで使えなくは無いんだ!修復してくれないか?」
「わかった、修復してやる!ここに鍛冶場はあるか?」
カナタが
「あります!なんならここにあるものならなんでも使って下さい」
「よし、でも修復だが修復した箇所は弱くなるぞ、それでもいいんだな?」
ドルトンは真剣な目で聞いてくる。
「あぁ、あと霞月の小太刀もお願いするよ」
「わかった!一週間くれ、それまでに直しておく!」
「恩にきるよ!ありがとうドルトン、クレアさん!」
頭を下げて礼を言うと、
「なんじゃ?ちっとは成長したなクソガキ」
「んな!」
「だぁーはっはっはっは!」
クソジジイが!
ドルトン達が鍛冶場に行ってしまったので何をするか霞月と話し合う。
「巻物を探してみないか?」
と俺が言うと
「固有スキル?」
「いや、固有スキルもだけど、あれは出会いだろ?だから他にも有用なスキルがないか探すのはどうだ?」
霞月は少し考えて、
「それはいいかもね、だいぶスキルも上がって来たし、他のスキルを探すのもいいかも!」
よし!霞月もいいとしてどこに探しに行くかだな?
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